マーケット
11/21 15:15
38,026.17
-326.17
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/22 15:16:32
15,327,691
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

国内株式市場見通し:米経済指標と需給要因にらみ神経質な展開か

2023/11/11 15:16 FISCO
*15:16JST 国内株式市場見通し:米経済指標と需給要因にらみ神経質な展開か   ■9月25日以来の高値圏でもみ合い 今週の日経平均は前週末比618.22円高(+1.9%)の32568.11円となり2週連続で上昇した。国内が祝日で休場だった先週末の米国市場では、10月雇用統計の結果を受け長期金利が低下し、主要株価指数が上昇した。この流れが波及し、週初6日は758.59円高と今年最大の値上がり幅となり、9月25日以来の高値水準となった。ただ、ここまでの4営業日で日経平均は2000円超の上昇を見たことから、週半ばは利益確定売りに押されやや下落。しかし、円安進行やオプション特別清算指数(SQ)に絡んだ商いから下値も堅く、週後半は再び上昇基調となった。また、決算発表ラッシュで個別材料を手掛かりとした売買が盛んであり、決算発表後に任天堂<7974>などが急伸した一方、ソニーグループ<6758>やソフトバンクグループ<9984>などは値を崩した。 ■米国動向に目配せ、国内需給の波乱要因に警戒も 来週の東京株式市場は、米国の金利政策をにらんで神経質な展開が継続しそうだ。今週は国際通貨基金(IMF)主催のイベントに参加したパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が演説のなかでインフレ動向によっては政策金利を再び引き上げることを示唆し、そのほかのFRB要人からも追加利上げの余地を残す発言が散見された。ただ、米長期金利上昇は一服しており、今週末の米国市場でハイテク株が買われた流れを受け、来週の日経平均は上昇して始まることが予想される。 ただ、週半ばからは米国の動向が注目されるだろう。米国では14日に10月消費者物価指数(CPI)、15日に10月小売売上高と金融政策に影響を与える経済指標発表が控えている。CPIは前月比で0.1%増(9月は同0.4%増)、小売売上高は前月比0.4%減(9月は同0.7%増)とそれぞれ減速が予想されている。その内容次第では波乱となる可能性も抱えているが、無風通過となれば相場の上値追いのきっかけにもつながる。また、17日につなぎ予算の期限を迎える。再び政府機関閉鎖が回避されるよう暫定措置について検討しているようだが、今のところ見通しは不透明であり、注意は必要だろう。 一方、11月中旬は例年、日経平均のボラティリティ(変動率)が高まりやすい。ヘッジファンドに対して顧客が解約意向にある場合、決算期日の45日前までに通知するルールとなっているケースが多いことから、12月末の45日前にあたる11月中旬はヘッジファンドの換金売りが出やすく、一時的に波乱となりやすい傾向があるためだ。 また、海外機関投資家がベンチマーク指標として利用しているMSCI指数の定期銘柄入れ替えについて、次回は11月15日に発表される見通し。現状で銘柄の入れ替えは小幅とみられているが、その内容次第では国内需給のかく乱要因としてはたらくことになる。 日経平均は心理的な節目の32500円水準では強弱感が対立して上値を抑えられている一方、企業決算は相対的に悪くなく、32000円ライン接近では押し目買い意欲が強まる傾向にある。ボックス圏での推移が想定されるなか、基調は決して弱くはなく、年末高に向けた態勢固めとなりそうだ。 ■決算シーズン終了で好業績株の選別物色にシフト 来週は13日に鹿島<1812>、メルカリ<4385>、日本郵政<6178>、みずほフィナンシャルグループ<8411>、14日に東芝<6502>、三菱UFJフィナンシャルグループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、17日に東京海上ホールディングス<8766>など損害保険大手3社が決算発表を予定している。決算トレードが一巡し、改めて好業績を発表した銘柄などに選別物色の矛先が向かう可能性が高まる。今週は岸田首相が年内解散を見送るとの報道で、円安けん制姿勢が緩むとの見方が台頭しており、為替の円安基調が継続すれば自動車株やその周辺株が物色対象として注目される。決算発表後に株価が好反応を示した任天堂や村田製作所<6981>といった優良株の一角、日清食品ホールディングス<2897>など食品株に買いが継続するかも焦点となる。 決算発表の一巡による手掛かり難から、中小型の材料株にも物色意欲が高まってくる可能性があることもこの時期の特徴だ。再来週21日に米半導体大手エヌビディアの決算発表が控えていることから半導体関連に期待が向きやすいだろう。また、米国では24日にブラックフライデーを控えることから小売、消費関連のニュースフローも増加することが予想され、国内でも消費関連株に関心が向きやすくなるとみられる。 ■7-9月GDP、米CPI、米小売売上高、など 来週は国内で13日に10月国内企業物価指数、15日に7-9月期GDP速報値、10月訪日外国人客数、16日に9月機械受注の発表が予定されている。海外では、14日に米・10月消費者物価指数(CPI)、15日に米・10月小売売上高、中・10月小売売上高、中・10月鉱工業生産、16日に米・11月フィラデルフィア連銀景況指数、17日に米・10月住宅着工件数発表、米・連邦政府つなぎ予算の期限がそれぞれ予定されている。なお、APEC首脳会議が15日から17日まで開催予定であり、これに合わせ米中首脳会談が15日に実施される見通しとなり、米中関係改善につながるか注目されよう。 《FA》
関連銘柄 13件
1812 東証プライム
2,651
11/21 15:30
-44(-1.63%)
時価総額 1,401,467百万円
1840年創業のゼネコン大手。国内初の超高層ビル「霞が関ビル」を手掛けるなど超高層ビルに強み。六本木ヒルズ森タワーなどで実績。スエズ運河橋など海外でも実績。不動産開発事業など成長領域の拡大に注力。 記:2024/10/10
3,822
11/21 15:30
+18(0.47%)
時価総額 1,179,412百万円
即席麺大手。「チキンラーメン」や「カップヌードル」、「どん兵衛」など有力ブランド多数。海外開拓を強化。医薬品の研究開発も行い、冷凍食品や菓子、シリアルも展開。明星食品は傘下。国内外で伸長し、原料高こなす。 記:2024/06/05
4385 東証プライム
2,068
11/21 15:30
+23(1.12%)
時価総額 339,212百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
6178 東証プライム
1,471.5
11/21 15:30
-1(-0.07%)
時価総額 5,544,421百万円
日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を傘下に収める日本郵政グループの持株会社。約2万4千局の郵便局ネットワークを持つ。郵便・物流事業、不動産事業に資源を積極投入。アジア中心にロジスティクス事業を強化。 記:2024/10/04
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(-0.11%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6758 東証プライム
2,951.5
11/21 15:30
-66.5(-2.2%)
時価総額 18,426,504百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6981 東証プライム
2,570
11/21 15:30
+9(0.35%)
時価総額 5,115,875百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7974 東証プライム
8,203
11/21 15:30
-23(-0.28%)
時価総額 10,653,154百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,806
11/21 15:30
-10(-0.55%)
時価総額 23,987,283百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,599
11/21 15:30
-16(-0.44%)
時価総額 14,124,391百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,848
11/21 15:30
+50(1.32%)
時価総額 9,771,034百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
5,618
11/21 15:30
-13(-0.23%)
時価総額 11,460,720百万円
メガ損保の一角。東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、イーデザイン損害保険などを傘下に収める持株会社。北米を中心とする海外保険事業等も。海外保険事業では競争力の高い商品のグローバル展開などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,550
11/21 15:30
-96(-1.11%)
時価総額 12,568,457百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17