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後場に注目すべき3つのポイント~幅広い銘柄が堅調に推移

2023/5/29 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~幅広い銘柄が堅調に推移 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が堅調に推移 ・ドル・円は伸び悩み、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小 ・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が堅調に推移 日経平均は大幅続伸。409.53円高の31325.84円(出来高概算6億325万株)で前場の取引を終えている。 前週末26日の米国株式市場のダウ平均は328.69ドル高(+1.00%)と反発。債務上限交渉について進展があったと明らかになり買いが先行。5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が改善した一方で1年期待インフレ率が予想外に低下したことが好感された。また、ハイテク株買いが続きナスダックは大幅続伸、主要株価指数が終日堅調に推移した米株市場を横目に、29日の日経平均は前週末比471.70円高の31388.01円と大幅に3営業日続伸でスタート。その後は高値圏でのもみ合い展開となっている。 個別では、米SOX指数の上昇や円安進行を追い風にアドバンテ<6857>、東エレク<8035>などの半導体関連株が大幅高に。三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運株も堅調に推移、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、三菱重工業<7011>なども上昇。そのほか、国内証券が業績上方修正し目標株価を引き上げたシンプレクスHD<4373>、YTL<1773>やPHCホールディングス<6523>が急騰、リョーサン<8140>、新日本科学<2395>などが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。 一方、JR東<9020>やJR東海<9022>などの鉄道株の一角が軟調に推移したほか、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、オリエンタルランド<4661>などが下落した。そのほか、イントラスト<7191>やテノ.ホールディングス<7037>などが大幅に下落、テクノスジャパン<3666>、ファイズホールディングス<9325>、ジャパンディスプレイ<6740>などが東証プライム市場の値下がり率上位に顔を出した。 セクターでは海運業、卸売業、鉱業が上昇率上位となった一方、電気・ガスが下落率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となっている。 シカゴ日経225先物清算値は大阪比540円高の31500円。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、本日の日経平均はギャップアップから取引を開始した。米債務上限問題の交渉について、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が基本合意に達したことは投資家心理にポジティブに働いている。ただ、今週は米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えるなか、徐々にこう着感が強まるとの見方も広がっている。 新興市場も堅調な展開が続いている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は上昇スタート後、朝方に上げ幅を広げた。ただ、その後は上値の重い展開となっている。米長期金利は上昇しており、バリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株にとっては厳しい地合いが続いている。また、東京市場では引き続き半導体関連などプライム市場の主力株中心に投資家の注目が集まっており、新興株を積極的に買い進む動きは乏しい。前引け時点での東証マザーズ指数は1.37%高、東証グロース市場Core指数は0.99%高。 さて、休日に米債務上限問題を巡る与野党の交渉は合意に近づいていると報道された。バイデン大統領とマッカーシー下院議長は、債務政府の法定債務上限に関する原則合意を盛り込んだ法案が議会を通過して署名に向けて大統領に送付され、米国で初のデフォルトが回避されると確信していると表明したようだ。議長は大統領と再び協議し、31日に採決を行う方針を表明。ひとまず、債務上限問題について過度な警戒感は後退しており、投資家心理にポジティブに働いているだろう。 一方、英国の物価指標の上振れやウォラーFRB理事のタカ派発言などを受けて米長期金利は3.8%台まで上昇している。FRBは6月13~14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの追加利上げが適切かどうか判断する。6月FOMCでの0.25ポイントの利上げは、FRB内部でかなり意見が分かれているが、CMEFEDウォッチツールでも約62%と織り込み済みとまではいってない。今週は米国で供給管理協会(ISM)の5月製造業景気指数、5月雇用統計などが発表されるため、これらの指標には最大限の注目が集まろう。 ただ、6月2日発表の5月雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加幅が前月比で20万人を割り込み、平均時給は0.3%増と1年ぶりの大幅増だった前月から鈍化する見通しとなっている。また、4月の求人件数は2年ぶりの低水準が予想されており、労働市場の需給逼迫が徐々に緩和しつつあることが想定されている。あくまで予想であるため、結果が出るまでは油断できないが、今週発言が予定されているリッチモンド連銀のバーキン総裁とフィラデルフィア連銀のハーカー総裁、ジェファーソン連邦準備制度理事会(FRB)理事らの発言にも注意を払っておきたいところだ。 そのほか、東証の投資部門別売買状況によると、海外投資家の買い越氏が継続する一方で、個人投資家や年金基金の売買動向を反映するとされる信託銀行の売り越しが続いている。背景としては東証によるPBR改善要請や米著名投資家バフェット氏の追加投資表明、新日銀体制下での追加緩和継続などが挙げられており、日本株市場のメインプレーヤーである海外投資家の動向は今後も随時確認しておく必要がある。さて、後場の日経平均は、プラス圏でこう着感の強い展開が続くか。前引けにかけてじりじりと上げ幅を縮小しているが、引き続き半導体関連株を中心に国内主力企業への物色が継続するか注目しておきたい。 ■ドル・円は伸び悩み、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小 29日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。140円61銭で取引を開始した後、140円54銭まで売られたが、米債務上限引き上げへの期待で140円92銭まで買われた。 しかしながら、リスク選好的なドル買い・円売りは縮小し、140円39銭まで反落。ユーロ・ドルは、1.0717ドルから1.0735ドルの範囲内で推移、ユーロ・円は、150円69銭から151円07銭まで買われたが、米ドル・円相場が円高方向に振れていることから、150円70銭まで下げている。 ■後場のチェック銘柄 ・CSSホールディングス<2304>、enish<3667>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・4月耐久財受注速報値:前月比%+1.1%(予想:-1.0%、3月:+3.3%←+3.2%) ・米・4月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比-0.2%(予想:-0.1%、3月:+0.3%←+0.2%) ・米・4月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.5%(予想:+0.1%、3月:-0.2%←-0.5%) ・米・4月コアPCE価格指数:前年比+4.7%(予想:+4.6%、3月:+4.6%) ・米・4月個人所得:前月比+0.4%(予想:+0.4%、3月:+0.3%) 【要人発言】 ・松野官房長官 「北朝鮮ミサイル発射予告で防衛相から破壊措置命令」 ・バイデン米大統領 「債務問題合意の議会通過に自信」 <国内> ・14:00 3月景気動向指数・先行改定値(速報値:97.5) <海外> ・休場予定:英国、米国 《CS》
関連銘柄 27件
62
11/26 15:19
-1(-1.59%)
時価総額 666百万円
マレーシア最大級の複合企業。発電、給水・排水設備等のインフラ開発が主力。不動産開発や建設、ホテル運営等も。日本では北海道のニセコでリゾート施設を運営。足元ではホテル運営やセメント・建材の売上が順調。 記:2024/06/03
2304 東証スタンダード
761
11/26 15:30
-7(-0.91%)
時価総額 4,023百万円
ホテル・レストラン中心に厨房管理業務、清掃業務を行うスチュワード事業が中核。空間プロデュース事業、従業員食堂・ホテル内レストランの運営受託等も展開。スチュワード事業では業務委託の引き合いが着実増。 記:2024/08/05
2395 東証プライム
1,554
11/26 15:30
+35(2.3%)
時価総額 64,696百万円
医薬品開発受託会社。医薬品開発の全ステージを受託できる国内唯一の企業グループ。前臨床試験受託で国内トップ。イナリサーチなどを傘下に収める。実験施設の拡充など戦略的な大型投資継続。SBIHDと業務提携。 記:2024/10/20
3666 東証スタンダード
768
11/26 15:30
-7(-0.9%)
時価総額 15,667百万円
独SAP製ERPの導入支援、米セールスフォース製CRMの導入支援等を手掛ける。企業のDX推進に向けたソリューション提供に強み。テラスカイと資本業務提携。CRMは大企業向けソリューションの強化等に注力。 記:2024/07/05
3667 東証スタンダード
171
11/26 15:30
±0(0%)
時価総額 4,590百万円
ゲームアプリの企画・開発・運営等を行う。運営タイトルは「進撃の巨人 Brave Order」、「ぼくのレストラン2」など。ブロックチェーンゲームに参入。効果的な運用等で、既存タイトルの売上は安定水準維持。 記:2024/07/01
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(-1.72%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
2,484
11/26 15:30
-25(-1%)
時価総額 145,008百万円
金融サービス開発等を行うシンプレクスが中核の持株会社。大手証券会社、メガバンクなどが主要取引先。運用サービス、戦略/DXコンサル等も手掛ける。金融ソリューションでは運用サービスの収益性向上などを図る。 記:2024/08/13
4661 東証プライム
3,435
11/26 15:30
-46(-1.32%)
時価総額 6,246,379百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6523 東証プライム
1,019
11/26 15:30
-27(-2.58%)
時価総額 128,745百万円
医療機器メーカー。血糖値測定システムなど糖尿病向け検査・分析機器、医科医事システム、電子カルテシステム、超低温フリーザーなどを手掛ける。成長領域では持続血糖測定システムの拡販、POCTの開発強化図る。 記:2024/10/20
6740 東証プライム
19
11/26 15:30
-1(-5%)
時価総額 73,727百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(-4.31%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7011 東証プライム
2,259
11/26 15:30
-76.5(-3.28%)
時価総額 7,621,071百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7037 東証スタンダード
528
11/26 15:30
-4(-0.75%)
時価総額 2,482百万円
認可保育所や受託保育所、学童保育所等の運営を行う保育事業が主力。住宅型有料老人ホーム等の運営を行う介護事業、料理教室等の生活関連支援事業も。介護事業では24年8月にほっぺるの家さいたま市見沼を新規開設。 記:2024/09/03
7191 東証スタンダード
775
11/26 15:30
-17(-2.15%)
時価総額 17,339百万円
家賃債務保証や医療費用保証、介護費用保証などの保証事業が主力。保険デスクサービスなどのソリューション事業も。家賃債務保証は新規契約増。月次更新型商品の更新保証料も順調。27.3期売上高150億円目標。 記:2024/06/17
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(-1%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(1.34%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8031 東証プライム
3,218
11/26 15:30
-107(-3.22%)
時価総額 9,742,131百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(-2.1%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,566
11/26 15:30
-70.5(-2.67%)
時価総額 10,723,360百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8140 東証プライム
4,920
3/27 15:00
-250(-4.84%)
時価総額 123,000百万円
半導体・電子部品の専門商社。ルネサス製品を中心に半導体や電子部品、システム機器などを扱う。デバイス事業は伸び悩む。ソリューション事業は情報通信分野の大口案件の終息等が響く。24.3期3Qは業績足踏み。 記:2024/02/24
9020 東証プライム
2,830.5
11/26 15:30
-12(-0.42%)
時価総額 3,210,953百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9022 東証プライム
3,134
11/26 15:30
+4(0.13%)
時価総額 3,228,020百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。ジェイアール名古屋タカシマヤ等の流通業、不動産業、ホテル業等も。東海道新幹線は個室を導入予定。台湾高鐵から技術コンサルティングを受託。 記:2024/06/04
9101 東証プライム
4,872
11/26 15:30
-101(-2.03%)
時価総額 2,245,992百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,342
11/26 15:30
-88(-1.62%)
時価総額 1,936,763百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9325 東証スタンダード
968
11/26 15:30
-10(-1.02%)
時価総額 10,477百万円
倉庫内業務の一括受託等を行うオペレーションサービスが主力。アマゾンが主要顧客。大型幹線輸送等のトランスポートサービス、国際物流サービス等も。AZ-COM丸和HD傘下。27.3期売上高450億円目標。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(1.42%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(-0.34%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17