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前場に注目すべき3つのポイント~債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に~

2023/5/29 8:31 FISCO
*08:31JST 前場に注目すべき3つのポイント~債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に~ 29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に ■DyDo、1Q営業損失 赤字縮小 ▲5.39億円 ■前場の注目材料:ファナック、中型ハンドリングロボ、17年ぶり新シリーズ ■債務上限交渉は基本合意に達し、ショートカバーが相場を押し上げる格好に 29日の日本株市場は、ギャップスタートの相場展開になりそうだ。26日の米国市場はNYダウが328ドル高、ナスダックは277ポイント高だった。債務上限交渉で進展が見られたことから、デフォルト(債務不履行)回避への期待から買い優勢の展開。5月のミシガン大消費者態度指数(確報値)や4月の個人消費支出(PCE)物価指数が予想を上回り、経済の強さを示したことも株買いを誘った。また、追加利上げ確率の上昇にもかかわらずハイテクでは人工知能技術革命を期待した買いが続き、相場をさらに押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比540円高の31500円。円相場は1ドル140円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップアップから始まることになりそうだ。債務上限交渉については、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が27日、基本合意に達した。今後は市場の関心は6月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かうほか、今週も米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えるなか、買い一巡後は次第に利益確定の動きを強めてくる可能性はありそうだ。先物にサヤ寄せして節目の31500円を捉えてくる局面では、達成感も意識されやすいだろう。 ただし、海外投資家による日本株選好の動きは継続するとみられる。先週の調整幅は浅かったこともあり、押し目待ち狙いの海外勢による買いは一巡していないだろう。先週末のリバウンド局面においては、先物市場でレバETFのショートヘッジのための調整買いとみられる商いも観測されており、過熱感や目先的な達成感からショートが入りやすいなか、その後のショートカバーが相場を押し上げる格好になっているようだ。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σを捉えてくるなか、バンドの切り上がりに沿ったトレンドが継続しよう。 また、先週は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好だったが、米国ではマーベルテクノロジーが決算評価から30%を超える上昇となり、他のハイテク株へ買いが波及していた。東京市場においても買いが波及する可能性は高そうだ。また、為替市場ではドル円が1ドル140円70銭台と円安に振れて推移しており、輸出関連への物色が意識されやすいだろう。買い一巡後に調整が見られるようであれば、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。 ■DyDo、1Q営業損失 赤字縮小 ▲5.39億円 DyDo<2590>が発表した2024年1月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比34.9%増の471.02億円、営業損失は5.39億円(前年同期は9.86億円の損失)だった。子会社のダイドードリンコと、アサヒグループホールディングス<2502>傘下のアサヒ飲料が自動販売機の運営会社を共同で設立したのに伴い、国内飲料事業の売り上げが大幅に増加した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(30916.31、+115.18) ・NYダウは上昇(33093.34、+328.69) ・ナスダック総合指数は上昇(12975.69、+277.59) ・1ドル=140.70-80円 ・シカゴ日経先物は上昇(31500、大阪比+540) ・SOX指数は上昇(3545.67、+208.95) ・VIX指数は低下(17.95、-1.19) ・米原油先物は上昇(72.67、+0.84) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・ファナック<6954>中型ハンドリングロボ、17年ぶり新シリーズ ・古河電気工業<5801>核融合炉向けHTS線材増産、年内に設備導入 ・三菱電機<6503>米社と8インチSiC基板、熊本新工場棟向け開発 ・大王製紙<3880>ペットケア用品参入、国内売上高100億円 ・トヨタ自動車<7203>サステナ債1000億円発行、先進安全技術など開発 ・横浜ゴム<5101>中国でアルミホイール模倣品排除 ・日本精工<6471>リアルデジタルツイン人材を育成、全技術者の半数に ・東レ<3402>水素関連売り上げ25年度600億円へ、製造装置部材など拡大 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 10件
1,606
11/26 15:30
+9.5(0.6%)
時価総額 2,442,742百万円
国内ビール大手のアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に収める持株会社。欧州、オセアニア、東南アジアでも事業展開。日本は主力ブランドに経営資源投下。オセアニアは商品ポートフォリオを強化。 記:2024/09/01
2,914
11/26 15:30
-11(-0.38%)
時価総額 96,561百万円
ダイドードリンコを中核とする持株会社。自販機台数で国内3位。ダイドーブレンドの缶コーヒーに強み。海外飲料事業や医薬品関連事業、食品事業等も展開。好調な販売により、医薬品関連事業は工場稼働率が向上。 記:2024/06/09
3402 東証プライム
962.2
11/26 15:30
+19(2.01%)
時価総額 1,569,811百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3880 東証プライム
817
11/26 15:30
-14(-1.68%)
時価総額 138,084百万円
製紙メーカー大手。1943年設立。新聞用紙などの紙・板紙部門、衛生用紙や紙おむつなどのホーム&パーソナルケア部門が柱。「エリエール」ブランドで知名度。海外事業における商品戦略及び販売戦略の再構築図る。 記:2024/10/13
5101 東証プライム
3,094
11/26 15:30
+40(1.31%)
時価総額 524,585百万円
国内大手のタイヤメーカー。1917年創業。産業車両用などスペシャリティータイヤで高シェア。ゴルフ関連商品、航空機向け製品等も。鉱山用車両・建設用車両タイヤを強化。26.12期事業利益1500億円目標。 記:2024/10/25
5801 東証プライム
6,136
11/26 15:30
-272(-4.24%)
時価総額 433,613百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6471 東証プライム
671.8
11/26 15:30
-4.1(-0.61%)
時価総額 335,900百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
6503 東証プライム
2,559
11/26 15:30
-67(-2.55%)
時価総額 5,407,684百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6954 東証プライム
4,178
11/26 15:30
-19(-0.45%)
時価総額 4,158,861百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(-1%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01