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前場に注目すべき3つのポイント~メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定~

2023/3/17 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定~ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定 ■バンナムHD、23/3下方修正 営業利益 1120億円←1280億円 ■前場の注目材料:三菱ケミG、日米英でリチウム電池用電解液を増産、電動車拡大見据え ■メガバンクなどへの買い戻しの動きや半導体株への物色を想定 17日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが371ドル高だった。預金流出が懸念され投資不適格級に格下げされたファースト・リパブリック銀行の行方を警戒した金融不安から売りが先行した。欧州中央銀行(ECB)が計画通り大幅利上げを決定すると、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測も再燃し、金融セクターのさらなる混乱につながるとの警戒感が強まった。その後、複数の銀行がファースト・リパブリック銀行への支援を協議していると報じられると、安心感から買戻しが加速。金融混乱への懸念が和らぎ、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比275円高の27015円。円相場は1ドル133円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は75日、200日線が位置する27000円を上回って終えており、日経平均においても同線が位置する水準へのギャップスタートになりそうだ。金融システム不安は拭えていないものの、ファースト・リパブリック銀行への支援を受けて不安が和らいだことから、メガバンクなどへの買い戻しの動きが強まりそうである。また、米国では半導体株の上昇が目立っていることから、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する展開が見込まれる。 ただし、75日、200日線での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、次第に戻り待ちの売り圧力が強まりやすい。週末要因もあって積極的な売買は手控えられやすいほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることも神経質にさせそうである。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性があるため、まずは75日、200日線突破後の底堅さを見極めることになりそうだ。 物色としてはメガバンクのリバウンド狙いのほか、為替市場の落ち着きにより輸出関連へもリバウンドを狙った動きが見込まれる。また、半導体株の動向も注目されやすく、個人主体の商いが活発なレーザーテック<6920>辺りの動向が注目されそうだ。そのほか、中小型株についても、短期的な値幅取り狙いが中心となろうが、物色が強まりそうだ。決算ではサンリオ<8136>、MacbeeP<7095>、NATTY<7674>などが注目される。 ■バンナムHD、23/3下方修正 営業利益 1120億円←1280億円 バンナムHD<7832>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は9400億円から9500円に引き上げたが、営業利益を1280億円から1120億円に下方修正した。各事業ともに好調に推移しているが、競争が激化する市場環境等を踏まえ、デジタル事業においては仕掛品を中心に年間で120億円強の評価損失を計上。トイホビー事業においては在庫の処分損失約50億円、アミューズメント事業においても景品等の処分損失を第4四半期に計上することとした。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(32246.55、+371.98) ・ナスダック総合指数は上昇(11717.28、+283.23) ・シカゴ日経先物は上昇(27015、大阪比+275) ・1ドル=133.50-60円 ・SOX指数は上昇(3098.07、+120.68) ・VIX指数は低下(22.99、-3.15) ・米原油先物は上昇(68.35、+0.74) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・三菱ケミG<4188>日米英でリチウム電池用電解液を増産、電動車拡大見据え ・牧野フライス<6135>インドに治具新工場、生産能力2倍に ・三井物産<8031>ヘルスケアデータでアジア深耕、来年小型デバイス投入 ・JR西<9021>大阪駅地下新駅あす開業、顔認証改札など公開 ・双日<2768>ロイヤルHDとカフェ運営会社設立、「コスタコーヒー」を国内展開 ・ホンダ<7267>ガソリン車を電池交換式EVに、改造サービス開発へ ・ミツバ<7280>新中計、電動化に重点、27年度売上高3300億円超へ ・愛知製鋼<5482>ステンレス鋼材4割増産、26年度めど年9万トン ・スズキ<7269>自動配送ロボ開発でロンビーと契約 ・ユアサ商事<8074>自動で資材数量管理、AI画像認識システム開発 ・富士フイルム<4901>CRO事業を来月開始、前臨床試験など支援 ・日鉄物産<9810>メキシコに電磁鋼板の新拠点、25年稼働 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 17件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(0.98%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(0.06%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
3,265
11/22 15:30
+43(1.33%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5482 東証プライム
4,520
11/22 15:30
-70(-1.53%)
時価総額 89,889百万円
トヨタグループの特殊鋼メーカー。特殊鋼鋼材、鍛造品を中心とする自動車部品の製造・販売を行う。電子機能材料、磁石応用製品等も。27.3期営業利益150億円目指す。インド国内における新規拡販などに取り組む。 記:2024/06/04
6135 東証プライム
6,650
11/22 15:30
+110(1.68%)
時価総額 165,545百万円
大手工作機械メーカー。1937年創業。NCフライス盤、マシニングセンタを国内で初めて開発。金型・精密部品向けマシニングセンタ、放電加工機に強み。営業拠点の拡大図る。半導体製造装置関連は引き合い増加傾向。 記:2024/10/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
2,644
11/22 15:30
-85(-3.11%)
時価総額 38,745百万円
LTVマーケティング事業を展開。データ解析プラットフォームでLTV予測を行い、新規ユーザー獲得支援を成果報酬型で提供。独自データプラットフォームなどが強み。LTVマーケティング事業は既存案件が拡大。 記:2024/10/05
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(-2.27%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7280 東証プライム
869
11/22 15:30
+31(3.7%)
時価総額 39,611百万円
独立系自動車部品メーカー。群馬県桐生市に本社。ルーフモーター、二輪スターターモーターなどで世界トップシェア。学校向けICT機器販売なども。海外売上高比率は7割超。電動化対応の新製品の創出等に取り組む。 記:2024/08/20
3,315
11/22 15:30
-15(-0.45%)
時価総額 7,194百万円
居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」を直営・FC展開。関東地盤。サラリーマンや学生などターゲット顧客は幅広い。店舗数は130店舗超。店舗デザインは立地によって変更。IPコラボで新規客層への認知度向上図る。 記:2024/10/25
3,142
11/22 15:30
-2(-0.06%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(1.07%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8074 東証プライム
4,570
11/22 15:30
+60(1.33%)
時価総額 100,997百万円
住設・管材・空調部門が主力の商社。工業機械、産業機器、建築・エクステリア、建設機械なども扱う。1666年創業。主要販売先は約2万社、主要仕入先は6000社。ロボット、自動化設備の拡販など成長戦略を推進。 記:2024/10/08
8136 東証プライム
4,902
11/22 15:30
+110(2.3%)
時価総額 417,337百万円
「ハローキティ」を主力とするキャラクタービジネスを手掛ける。サンリオショップの運営、ライセンスビジネス、テーマパークビジネス等を行う。キャラクター開発力が強み。IPポートフォリオの拡充等に取り組む。 記:2024/07/07
9021 東証プライム
2,795.5
11/22 15:30
+29(1.05%)
時価総額 1,364,212百万円
大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01
9810 東証プライム
9,290
6/20 15:00
+10(0.11%)
時価総額 300,141百万円
大手鉄鋼商社。鉄鋼原料の調達から鋼板や鋼管等の鉄鋼製品を提供する。産業機械や自動車部品、食料、繊維も扱う。23年3月期は国内鋼材価格が上昇、円安も寄与した。繊維は国内需要が回復、欧米向け輸出も好調だった。 記:2023/05/11