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前場に注目すべき3つのポイント~地政学リスクが警戒されるなか、半導体株へのリバランス狙い~

2022/11/16 8:49 FISCO
*08:49JST 前場に注目すべき3つのポイント~地政学リスクが警戒されるなか、半導体株へのリバランス狙い~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:地政学リスクが警戒されるなか、半導体株へのリバランス狙い ■ナブテスコ、22/12単独上方修正 純利益471億円←154億円 ■前場の注目材料:伊藤忠、五常に出資、マイクロファイナンス拡大 ■地政学リスクが警戒されるなか、半導体株へのリバランス狙い 16日の日本株市場は、やや売り優勢ながらも底堅さが意識されそうだ。15日の米国市場ではNYダウが56ドル高だった。良好な小売決算を好感した買いやインフレ指標の改善を受けた連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速を期待した買いが先行。その後、ロシア軍のミサイルが北大西洋条約機構(NATO)メンバーであるポーランドに着弾し犠牲者がでたと報じたため地政学的リスク上昇を警戒した売りに、ダウは一時下落に転じる場面も見られた。ただし、小売や半導体企業の決算が評価の流れからプラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の27985円。円相場は1ドル138円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まりそうだ。米国ではウォルマートの決算が予想を下回ったほか、アゼンタなど半導体企業の決算も評価されている。SOX指数は3%を超える上昇となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になるだろう。一方で、地政学リスクを警戒しつつ積極的にはポジションを取りづらくさせそうである。ロシアのミサイルがNATO加盟国のポーランドに着弾したとの報道が事実であれば、より緊張は高まりやすく、利益確定の動きが強まる可能性はあるため、詳細な報道が明らかになるまでは手掛けづらくなりそうだ。 とはいえ、FRBが利上げペースを緩めるとの見方がさらに高まった状況のなか、相対的に出遅れていたハイテク株などにはリバランスに伴うショートカバーの動きは入りやすい需給状況であることから、下値の堅さは意識されそうだ。そのため、日経平均は28000円処での底堅い値動きのなか、ハイテク株などのリバウンド狙いの動きに向かわせよう。そのほか、指数がこう着のなか、足元で強い値動きを見せてきている中小型株への物色も活発となろう。ただし、利食いの動きが強まってきた銘柄も目立ち始めているため、より強い基調を見せている銘柄などに絞られてきそうだ。 ■ナブテスコ、22/12単独上方修正 純利益471億円←154億円 ナブテスコ<6268>は2022年12月期単独の業績予想の修正を発表。純利益を154億円から471億円に上方修正した。ハーモニック・ドライブ・システムズ株式を売却したことにより、特別利益を計上した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27990.17、+26.70) ・NYダウは上昇(33592.92、+56.22) ・ナスダック総合指数は上昇(11358.41、+162.19) ・SOX指数は上昇(2810.61、+82.56) ・米原油先物は上昇(86.92、+1.05) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・伊藤忠<8001>五常に出資、マイクロファイナンス拡大 ・丸紅<8002>スペイン社と協業、バラ積み船向け風力推進装置 ・住友商事<8053>CO2の鉱物化で英社と提携、掘削技術など支援 ・豊田通商<8015>レジリアと協業、供給網の強靭化支援 ・セレンディップHD<7318>三河鉱産を買収、新分野・海外市場開拓を支援 ・東芝<6502>電源冷却ファン向けAI技術、稼働音から劣化推定 ・ローム<6963>深セン基本半導体と提携、車載SiCパワー製品開発 ・凸版印刷<7911>知財教育を拡充、来年4月コンテンツ整備、特許戦略を加速 ・メルカリ<4385>クレカ参入、履歴・支払いをアプリで手軽に管理 ・三井化学<4183>千葉にデジタルラボ、研究開発のDX加速 ・神戸製鋼所<5406>タイ子会社を連結化、特殊鋼線材、車向け伸ばす ・旭化成<3407>ISCC PLUS認証を取得 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 9月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:+0.7%、8月:-5.8%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
3407 東証プライム
1,091.5
11/22 15:30
+14.5(1.35%)
時価総額 1,521,477百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
4183 東証プライム
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4385 東証プライム
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
5406 東証プライム
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11/22 15:30
+7(0.43%)
時価総額 644,657百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6268 東証プライム
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時価総額 284,258百万円
制御装置大手。精密減速機、鉄道車両用機器、航空機器、自動ドア、商用車用機器、油圧機器、舶用機器、包装機などを展開。太陽追尾駆動装置向けにも注力。中国の景気低迷響き、設備投資需要等弱含み。原価低減を図る。 記:2024/06/14
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(-0.11%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6963 東証プライム
1,414
11/22 15:30
-32.5(-2.25%)
時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
1,461
11/22 15:30
-35(-2.34%)
時価総額 6,941百万円
製造業・ものづくり企業のM&A、事業承継の支援等を行う。プロ経営者やエンジニア派遣等も。三井屋工業、佐藤工業、天竜精機などを傘下に持つ。27.3期売上高500億円目標。M&A規模の大型化などに取り組む。 記:2024/07/07
7911 東証プライム
4,026
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+22(0.55%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(-0.05%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8002 東証プライム
2,395.5
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+6.5(0.27%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(-0.75%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
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3,282
11/22 15:30
+45(1.39%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09