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前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開に~

2022/9/2 8:43 FISCO
*08:43JST 前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開に~ 2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開に ■品川リフラ、2Q上方修正 純利益 45億円←30億円 ■前場の注目材料:トヨタ、下期の支給材4万円値上げ、日鉄と合意 ■買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開に 2日の日本株市場は、買い先行で始まった後は神経質な相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが145ドル高だった一方で、ナスダックは5営業日続落。新規失業保険申請件数が予想外に前回から減少したほか、8月ISM製造業景況指数も予想を上回ったため米連邦準備制度理事会(FRB)の力強い利上げが続くとの警戒感から売り先行で始まった。中国が四川省成都市の都市封鎖を実施したため世界経済の減速懸念も重荷となった。その後は雇用統計の発表を控えた買戻しが強まり、引けにかけてダウは上昇に転じた。長期金利の上昇でハイテク株は引き続き売られ、ナスダックの重荷に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の27785円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の大幅下落に対する自律反発の動きが先行しそうだ。ただし、日経平均は52週線を下回り、13週線水準まで下げてきたため、いったんは下げ止まりが意識されやすい水準でもあるものの、押し目買いの動きが強まる需給状況ではないことから、リバランス中心になりそうだ。そのため、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりやすいだろう。 また、米半導体大手エヌビディアが人工知能(AI)向けの主力半導体について、中国への輸出を停止するよう米当局から通知があったことを明らかにしたため、7%を超える下落となった。米中両国の対立が再び鮮明になるのではないかとの懸念から他の半導体株も軒並み売られているなか、指数インパクトの大きい東エレク<8035>などへの重荷になりそうだ。日経平均は売られ過ぎ感が意識されてきているものの、75日線が位置する27370円辺りが射程に入っているため、様子見ムードは強く、短期的な値幅取り狙いの動きが中心。 そのため、物色については個別に材料の出ている銘柄のほか、円安メリットのある銘柄などに短期的な資金が向かう格好だろう。米雇用統計を控えた週末となることから、持ち越しのポジションは取りづらく、引けにかけてはリバランスの動きが強まりそうである。 ■品川リフラ、2Q上方修正 純利益 45億円←30億円 品川リフラ<5351>は第2四半期の業績予想の修正を発表。純利益を30億円から45億円に上方修正した。固定資産売却益を特別利益に計上する見込みとなった。また、当該固定資産の譲渡による収入は、サンゴバン社のブラジル事業及び米国事業の譲受けといった成長戦略の実現に向けた投資に充当することが将来の企業価値を高めることになると考え、第2四半期配当予想100円00銭については変更しない。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(31656.42、+145.99) ・シカゴ日経先物は上昇(27785、大阪比+155) ・1ドル=140.10-20円 ・VIX指数は低下(25.56、-0.31) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・トヨタ<7203>下期の支給材4万円値上げ、日鉄と合意 ・王子HD<3861>シンガポール企業買収、アジア市場深耕、高機能ラベル製品拡充 ・三菱電機<6503>ボッシュ合弁解散、ガソリン用インジェクター生産 ・IHI<7013>東北大と共創研究所を設置、アンモニア活用促進 ・住友商事<8053>住商など、光触媒でアンモニア分解・水素製造、韓国で事業化調査 ・三菱商事<8058>2号ファンド組成完了、ASEAN企業対象 ・日野自<7205>エンジン不正直撃、8月普通トラック販売69%減 ・エクサウィザーズ<4259>教師データ高速作成、画像認識AIモデルを短期間構築 ・ソフトバンクG<9984>ミスラ副社長が辞任 ・住友化学<4005>素材各社、米国で半導体関連投資、住化は新工場300億円 ・東洋紡<3101>インドネシアに100億円投資、包装用ポリエステルフィルムの能力倍増 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 8月マネタリーベース(7月:前年比+2.8%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(1.39%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
3861 東証プライム
560.3
11/22 15:30
+5.8(1.05%)
時価総額 568,358百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(-0.98%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4259 東証グロース
388
11/22 15:30
-14(-3.48%)
時価総額 33,149百万円
国内最大級のAIプラットフォーム「exaBase」を軸にAI/DXプロジェクトを手掛けるAIプラットフォーム事業が主力。AIプロダクト事業等も展開。「exaBase 生成AI」などの販売拡大を図る。 記:2024/08/13
5351 東証プライム
1,666
11/22 15:30
+25(1.52%)
時価総額 78,547百万円
大手耐火物メーカー。1875年創業。鉄鋼業界向けに強み。JFEスチールの持分法適用会社。東京駅外壁の赤レンガなどで納入実績。セラミックス事業等も。海外事業の拡大等に注力。27.3期売上1800億円目指す。 記:2024/06/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(-0.62%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
7013 東証プライム
8,529
11/22 15:30
-192(-2.2%)
時価総額 1,319,266百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(0.27%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(1.39%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(0.02%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17