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前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域ながらロングポジションを積み上げてくる可能性~

2022/6/22 8:31 FISCO
*08:31JST 前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域ながらロングポジションを積み上げてくる可能性~ 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:自律反発の域ながらロングポジションを積み上げてくる可能性 ■ツルハHD、22/5営業利益 16.1%減 405億円、23/5予想 5.3%増 427億円 ■前場の注目材料:富士電機、EV用SiC半導体を量産、松本で年度内、青森にも新ライン ■自律反発の域ながらロングポジションを積み上げてくる可能性 22日の日本株市場は、買い先行で始まることになり、その後も底堅い値動きが見込まれる。連休明け21日の米国市場はNYダウが641ドル高だった。値ごろ感からの買いや海外市場の流れを受けて買い先行の展開。バイデン大統領が「景気後退は避けられる」との考えを示したため、景気後退への脅威も緩和し、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の26440円。円相場は1ドル136円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場の上昇については昨日の段階でグローベックスの米株先物の強い値動きによって織り込み済みの面はあるだろうが、先回り的に買いが積み上がっていたとは考えづらいことから、買い一巡後も底堅い値動きが意識されそうである。また、昨日の日経平均は足元で上値を抑えられていた5日線を突破してきており、5月12日の安値と6月20日の安値とのダブルボトム形成が意識されやすいところだ。 また、多くの投資家は自律反発の域は脱せないといった見方であるものの、日経平均は直近で3000円幅程度の急落だったこともあり、半値戻しの27000円辺りまでのリバウンドを見せたとしても自律反発の範囲内であるため、もう一段の上昇を狙いたいところであろう。また、ロングショートのヘッジファンドはロングを解消しているとの見方もあるなか、需給的にはショートに傾いている状況である。相場の基調反転から一気にショートカバーに向かう可能性は低いとはいえ、ロングポジションを積み上げてくる可能性はありそうだ。 なお、買い一巡後はパウエルFRB議長による半年に一度の議会証言を控え様子見ムードが強まりやすいだろうが、ショートは仕掛けづらいと考えられる。また、昨日は東エレク<8035>が11営業日ぶりに反発を見せた。既に昨年10月上旬まで下げてきたことから、含み益も減っている状況のなか、ロングオンリーのファンドからの売りも一巡した格好だろう。こちらも自律反発の範囲内とはいえ底堅い値動きを見せてくるようであれば、日経平均のけん引役となる可能性も期待されてきそうだ。 また、昨日のマザーズ指数は反発を見せているが、25日線辺りが心理的な抵抗線として意識されているため、同線での攻防が長引くようだと戻り売りの動きに向かわせそうである。相場全体の出来高は低水準であることから、インデックスに絡んだ影響を受けやすく、主力銘柄中心の相場展開となろう。 ■ツルハHD、22/5営業利益 16.1%減 405億円、23/5予想 5.3%増 427億円 ツルハHD<3391>は2022年5月期業績を発表。営業利益は前期比16.1%減の405.68億円だった。期初計画の512億円には届かなかった。前期の巣ごもり需要の反動減や季節商材の不振などにより既存店売上高・来店客数が前年を下回る水準で推移。原油価格の高騰などによる水道光熱費の増加、キャッシュレス決済額増加に伴う支払手数料の増加などが影響した。23年5月期は前期比5.3%増の427億円を見込んでおり、コンセンサス(450億円程度)を下回る。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(26246.31、+475.09) ・NYダウは上昇(30530.25、+641.47) ・ナスダック総合指数は上昇(11069.30、+270.95) ・シカゴ日経先物は上昇(26440、大阪比+210) ・1ドル=136.60-70円 ・SOX指数は上昇(2649.37、+70.83) ・VIX指数は低下(30.19、-0.84) ・米原油先物は上昇(109.52、+1.53) ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・富士電機<6504>EV用SiC半導体を量産、松本で年度内、青森にも新ライン ・三菱重<7011>「787」の主翼廃材を活用、三菱電の家電にCFRP ・兼松<8020>「空飛ぶ車」インフラ参入、離着陸場・充電設備等25年めど開発運営 ・ホンダ<7267>中国にEV新工場、700億円投資、年産12万台規模 ・出光興産<5019>JDIと多結晶酸化物半導体を開発、高移動度・低オフリーク電流両立 ・愛知製鋼<5482>ワイドレンジ型MIセンサー開発、サンプル出荷開始 ・ヤマハ発<7272>環境分野の課題解決スタートアップへ出資、米で投資ファンド設立 ・安川電<6506>ロボ向け部品など量産開始、中国・常州の新工場 ・TDK<6762>ワイヤレス給電向け薄型パターンコイル開発 ・富士通<6702>セールスフォース・ジャパンとヘルスケア領域で協業 ・NEC<6701>AVEVAと提携、工場DXにデータ活用 ・凸版印刷<7911>“メタバース”美術館開発、色・質感を忠実に ・富士フイルム<4901>欧ユニグラフィカを買収、インクジェット事業拡大 ・カネカ<4118>CO2と水素で生分解性ポリマー、水素酸化細菌を活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月27-28日開催分) <海外> ・07:45 NZ・5月貿易収支(4月:+5.84億NZドル) 《ST》
関連銘柄 16件
3391 東証プライム
8,100
11/22 15:30
+85(1.06%)
時価総額 400,561百万円
ツルハ、くすりの福太郎、レデイ薬局などを傘下に収める持株会社。北海道札幌市に本社。グループ店舗数は2600店舗超。ウエルシアHDと経営統合に向けて協議。不採算店舗の積極閉店などで利益率の改善を図る。 記:2024/08/23
4118 東証プライム
3,486
11/22 15:30
+58(1.69%)
時価総額 230,076百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
3,265
11/22 15:30
+43(1.33%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(1.98%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5482 東証プライム
4,520
11/22 15:30
-70(-1.53%)
時価総額 89,889百万円
トヨタグループの特殊鋼メーカー。特殊鋼鋼材、鍛造品を中心とする自動車部品の製造・販売を行う。電子機能材料、磁石応用製品等も。27.3期営業利益150億円目指す。インド国内における新規拡販などに取り組む。 記:2024/06/04
6504 東証プライム
8,551
11/22 15:30
+65(0.77%)
時価総額 1,276,639百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(-1.66%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(-0.04%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(0.58%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(-0.35%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(-0.04%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
-1(-0.07%)
時価総額 1,403,146百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(0.55%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8020 東証プライム
2,714
11/22 15:30
+1(0.04%)
時価総額 229,333百万円
1889年創業の総合商社。食料、電子・デバイス、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、ICTソリューションなどで事業展開。強固な顧客基盤が強み。総還元性向30~35%目標。27.3期当期利益350億円目指す。 記:2024/10/08
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07