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前場に注目すべき3つのポイント~グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性も~

2022/2/8 9:15 FISCO
*09:15JST 前場に注目すべき3つのポイント~グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性も~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性も ■NTT、上方修正 営業利益1兆7450億円←1兆7300億円、コンセンサスに近づく ■前場の注目材料:日本製紙、100億円投じ豪に新工場、段ボール一貫生産 ■グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性も 8日の日本株市場は、やや売り先行となりそうだが、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが1ドル高だった。金利の上昇やウクライナ情勢を警戒し売り先行の展開。その後中国のPMIサービス業が予想を上回るなど、連休明けの同国市場が堅調で世界経済への回復期待も根強く、NYダウは上昇に転じたが、ハイテクの売りが上値を抑制した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の27200円。円相場は1ドル115円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。米国では大型テック株の一角が売られていることもあり、指数インパクトの大きい値がさ株などへの重荷となる可能性がありそうだ。ただし、先物市場ではシカゴ先物の安値は27070円であり、引き続き27000円接近では下値の堅さが意識されているとみられる。積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいところではあるが、27000円に接近する局面では押し目狙いのスタンスとなろう。 また、NT倍率(現物)は昨日14.13倍まで低下し、昨年10月6日の14.15倍を下回ってきた。支持線レベルを割り込んだほか、米ハイテク株の弱い動きの流れからはNT倍率の低下を想定したトレードに向かいやすいところである。そのため、TOPIX型が買われやすいと考えられ、グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性はありそうだ。 そのほかは、決算を手掛かりとした個別対応になるだろう。昨日はオリンパス<7733>が決算内容を嫌気して大幅な下落となった。イレギュラー的な動きとも見られるものの、先回り的な動きがなかった分、決算をきっかけに大きく明暗を分ける動きが目立っており、寄り付き後に強いトレンドを見せている銘柄などへは、短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。また、材料系では地政学リスクがくすぶっている状況であることから、防衛関連などへは断続的な物色が続きそうである。 ■NTT、上方修正 営業利益1兆7450億円←1兆7300億円、コンセンサスに近づく NTT<9432>は2022年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は1兆7300億円から1兆7450億円に上方修正した。コンセンサス(1兆7560億円)に近づく修正となった。データ通信事業などを中心に業績が好調に推移していることを反映した。あわせて年間配当については110円から115円に増額修正した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(35091.13、+1.39) ・VIX指数は低下(22.86、-0.36) ・米長期金利は低下 ・米国景気の拡大 ・海外のコロナ感染沈静化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・日本製紙<3863>100億円投じ豪に新工場、段ボール一貫生産 ・富士電機<6504>太陽光用パワコンでJET認証取得、連系協議を大幅短縮 ・東芝<6502>空調子会社を売却、米キヤリアに1000億円で ・塩野義<4507>コロナ経口薬、来週か再来週にも承認申請 ・河西工業<7256>内装品開発を米で完結、日本から機能移管 ・ACSL<6232>5kg積み40km飛行可能な物流ドローン、年内投入 ・井関農機<6310>スマート農機開発加速、25年めど発明提案の先端技術6割 ・大日住薬<4506>再生・細胞医療で新施設、受託製造を拡大 ・カネカ<4118>生分解性ポリマーの生産能力4倍、新プラント24年稼働 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 12月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+0.9%、11月:+0.8%) ・08:30 12月家計支出(前年比予想:0.0%、11月:-1.3%) ・08:50 12月経常収支(予想:+1064億円、11月:+8973億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
3863 東証プライム
848
11/26 15:30
-13(-1.51%)
時価総額 98,584百万円
大手製紙メーカー。新聞用紙や印刷・情報用紙、家庭紙等を手掛ける。「クリネックス」、「スコッティ」ブランド等を展開。エネルギー事業等も。生活関連事業の収益力強化、グラフィック用紙事業の競争力強化等に注力。 記:2024/06/15
4118 東証プライム
3,508
11/26 15:30
+25(0.72%)
時価総額 231,528百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4506 東証プライム
601
11/26 15:30
-15(-2.44%)
時価総額 239,138百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
4507 東証プライム
2,144
11/26 15:30
+19.5(0.92%)
時価総額 1,907,371百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
6232 東証グロース
1,137
11/26 15:30
-43(-3.64%)
時価総額 17,981百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
6310 東証プライム
960
11/26 15:30
-14(-1.44%)
時価総額 22,066百万円
老舗農業機械メーカー。1926年に愛媛県松山市で創業。トラクタ、耕うん機等の整地用機械が主力。田植機、コンバイン、芝刈機などの製造・販売も。国内では畑作市場などへ経営資源集中。海外は事業拡大の加速図る。 記:2024/08/09
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(-0.11%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6504 東証プライム
8,436
11/26 15:30
-297(-3.4%)
時価総額 1,259,469百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
7256 東証スタンダード
123
11/26 15:30
-7(-5.38%)
時価総額 4,860百万円
1912年創業の自動車内装部品メーカー。ドアトリム、ルーフトリムなど自動車内装トリムシステム部品の開発・生産を行う。日産自動車などが主要取引先。北米地域の売上比率が高い。グローバル競争力の強化に取り組む。 記:2024/10/10
7733 東証プライム
2,450
11/26 15:30
+7.5(0.31%)
時価総額 2,885,365百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
9432 東証プライム
154.3
11/26 15:30
-0.5(-0.32%)
時価総額 13,971,914百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10