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後場に注目すべき3つのポイント~「短期上方リスク」も意識?

2021/6/3 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~「短期上方リスク」も意識? 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、「短期上方リスク」も意識? ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は続伸、「短期上方リスク」も意識? 日経平均は続伸。102.14円高の29048.28円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場でNYダウは小幅に5日続伸し、25ドル高となった。経済活動の正常化への期待が根強く、相場を下支えしたが、景気敏感株を中心に高値警戒感から利益確定の売りが出た。5月雇用統計をはじめとする雇用関連指標の発表を週後半に控え、様子見ムードも強かった。本日の日経平均もやや利益確定売り優勢で55円安からスタートしたが、その後自動車株や半導体関連株を中心に買いが入り、朝方には一時29157.16円(211.02円高)まで上昇。29100円前後でもみ合う展開になると、前引けにかけてやや上げ幅を縮めた。 個別では、トヨタ自<7203>が売買代金トップで2%超の上昇。連日で上場来高値を更新している。レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株の一角は大幅高。JR東<9020>も新型コロナウイルスのワクチン接種進展で前日に続き買われている。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、東エレク<8035>などが堅調。また、ポプラ<7601>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が4%超の下落。国内「ユニクロ」の5月既存店売上が1年ぶり減収となったことを嫌気した売りがかさんだ。郵船<9101>が2%近く下落し、ANA<9202>とJAL<9201>は揃って小安い。また、デンカ<4061>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、ゴム製品、輸送用機器、食料品などが上昇率上位。一方、海運業、非鉄金属、鉄鋼などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。 本日の日経平均は朝安後に切り返し、プラス圏で前場を折り返した。日足チャートを見ると、引き続き29200円台に位置する75日移動平均線を前に伸び悩んでいるものの、連日の陽線で底堅さも感じさせる。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆4000億円弱。重要な米経済指標の発表前ながら、取引は前日並みにまずまず活発のようだ。 業種別や個別の騰落状況を見ると、海運や鉄鋼といった市況関連銘柄が利益確定売り優勢。ウイルス感染対策などによる構造的な供給制約を抱える海運株は上昇トレンドが続いているが、中国政府が価格上昇をけん制した鉄鋼株は調整基調となっている。このところ期待インフレ率の指標である米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.4%台前半から半ば、米10年物国債利回りも1.6%前後で一進一退。広範な世界経済の改善とインフレ高進を見込んだポジションへの傾倒は見られず、一昨日の当欄で述べたように日本株全体にとって重しになっているとみられる。 また、来週11日には先物・オプション6月物の特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えており、株価指数先物の売買は前日あたりからロールオーバー(限月乗り換え)が増えてきた。相場のトレンドは明確に出づらくなるだろう。 但し、トヨタ自、それにレーザーテックを中心とした半導体関連株の値動きを見ると、「質」重視に転じつつも現物株投資家の買い需要は根強いことが窺える。もう一点、ここ数日の先物手口でも海外勢が明確に買い姿勢に転じてきた印象は乏しいものの、「短期的な上方リスク」に警戒する向きは多いようだ。日経平均オプション6月物のコール(買う権利)では29000~29500円あたりの建玉が多く、売り方のヘッジニーズが強いことが窺える。カウンターパートとなる証券会社のヘッジ目的での先物買いが相場の底堅さにつながっているという指摘もある。 こうした状況を見ると、米雇用統計やメジャーSQといった重要イベントと前後して、海外勢の持ち高調整に伴い日経平均が上に走る可能性も念頭に置いておく必要がありそうだ しかし、一昨日取り上げた経済協力開発機構(OECD)の経済見通しなどに基づくと、中期的な基調として日本株は相対的に上値が重いという見方に変わりない。また、そろそろ国内の政治情勢なども話題に取り上げていこうと思うが、紙面の都合で次回以降とする。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 3日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、109円半ばから後半に値を上げた。前日の米株高で日経平均株価は前日比100円超高の堅調地合いとなり、主要通貨を押し上げた。一方、米10年債利回りは上げ渋るものの、ドルは主要通貨に対し底堅く推移した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円55銭から109円69銭、ユーロ・円は133円76銭から133円92銭、ユーロ・ドルは1.2202ドルから1.2214ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・鉄人化計画<2404>、フィーチャ<4052>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・4月貿易収支:+82.50豪ドル(予想:+82.50豪ドル、3月:+57.94億豪ドル←+55.74億豪ドル) ・中・5月財新サービス業PMI:55.1(予想:56.2、4月:56.3) 【要人発言】 ・米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表 「4月初旬から5月後半にかけての経済は緩やかなペースで成長拡大」 「経済成長は引き続き堅調だと楽観的」 「物価圧力は前回に比べてさらに上昇」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 16件
2404 東証スタンダード
434
9/20 15:00
+4(0.93%)
時価総額 5,923百万円
「カラオケの鉄人」を展開するカラオケルーム運営事業が主力。「直久」ブランドのラーメン店、美容サロン店、メディア・コンテンツ企画等も。飲食事業の客数は回復傾向。美容事業は積極出店などで収益拡大図る。 記:2024/06/04
4052 東証グロース
520
9/20 15:00
-6(-1.14%)
時価総額 2,883百万円
画像認識ソフトウェアの開発・販売を行う。モビリティ事業が主力。スマートインフラ事業、DX事業までサービス分野拡大。ボッシュと資本業務提携。ボッシュとの提携効果などで受託開発収入は伸びる。先行投資実施。 記:2024/07/01
4061 東証プライム
2,267
9/20 15:00
+23.5(1.05%)
時価総額 200,756百万円
化学メーカー。リチウムイオンバッテリーや5G関連の最先端素材、ワクチンや検査試薬、特殊混和剤、肥料、機能性樹脂、食品用包装シート等を提供する。今期3Q累計は民生機器や高圧ケーブル向けが足踏みとなった。 記:2024/04/13
2,118.5
9/20 15:00
+72.5(3.54%)
時価総額 4,144,693百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
6,295
9/20 15:00
+79(1.27%)
時価総額 4,823,034百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
24,560
9/20 15:00
+1,120(4.78%)
時価総額 2,315,664百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,634
9/20 15:00
+23.5(0.9%)
時価総額 42,973,676百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7601 東証スタンダード
211
9/20 15:00
±0(0%)
時価総額 2,487百万円
コンビニエンスストアチェーン。中国地方中心にポプラ、生活彩家、ローソン・ポプラを展開。無人コンビニサービス「スマートセルフ」は順調にエリア拡大。ポプ弁等の販売に注力。26.2期営業利益4.4億円目標。 記:2024/05/10
7974 東証プライム
7,670
9/20 15:00
-3(-0.04%)
時価総額 9,960,952百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
24,245
9/20 15:00
+1,225(5.32%)
時価総額 11,434,742百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9020 東証プライム
2,966.5
9/20 15:00
+37(1.26%)
時価総額 3,365,233百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9101 東証プライム
5,058
9/20 15:00
-27(-0.53%)
時価総額 2,580,415百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9201 東証プライム
2,469
9/20 15:00
+8.5(0.35%)
時価総額 1,079,309百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
3,051
9/20 15:00
-3(-0.1%)
時価総額 1,477,581百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9983 東証プライム
47,810
9/20 15:00
+1,910(4.16%)
時価総額 15,214,146百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,563
9/20 15:00
+158(1.88%)
時価総額 14,753,655百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17