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後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず安心感広がるが「揺れる投資家心理」

2021/2/25 12:29 FISCO
*12:29JST 後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず安心感広がるが「揺れる投資家心理」 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、ひとまず安心感広がるが「揺れる投資家心理」 ・ドル・円はじり高、日本株の強含みで円売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は大幅反発、ひとまず安心感広がるが「揺れる投資家心理」 日経平均は大幅反発。484.78円高の30156.48円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米株式市場でNYダウは4日続伸。424ドル高となり、1週間ぶりに過去最高値を更新した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が下院公聴会でも長期にわたり金融緩和を維持する方針を繰り返したほか、食品医薬品局(FDA)がジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を支持する報告書を発表。景気回復への期待が高まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3日ぶりに反発。電気自動車(EV)のテスラが6%の上昇となった。本日の日経平均もこうした流れを好感して405円高からスタートすると、朝方には一時30213.28円(541.58円高)まで上昇。その後も高値圏で堅調に推移した。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%超上昇しているほか、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、東エレク<8035>といったその他売買代金上位も全般堅調。SUMCO<3436>は一部証券会社の目標株価引き上げを受けて5%を超える上昇となっている。また、前田建<1824>などとの共同持株会社設立による経営統合を発表した前田道<1883>は株式移転比率を意識した値動きとなり、東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、イオン<8267>は売買代金上位のなかで逆行安となり、5%近い下落。2月末の配当等の権利落ち日で、売りがかさんでいるようだ。前日堅調ぶりが目立ったANA<9202>は小幅に反落。また、インフォMT<2492>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、その他製品、ゴム製品、金属製品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは小売業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となっている。 本日の日経平均は500円近い上昇で前場を折り返し、2月末の配当権利落ち分の影響(12円程度)をこなしつつ前日の下落分を即座に埋めてきた。一時1.43%と1年ぶりの水準を付けるなど米長期金利の上昇が続くなか、正直なところ巷間言われるような500円近い値幅で行って来いとなるほどの材料があったようには感じられない。ただ、日米株とも高値警戒感がくすぶるなかで、いったん急落を挟む必要もあったのかもしれない。実際、テスラは急落時にキャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントが買い増ししたことが明らかになり、急反発した。株式相場全体の底堅さを象徴するような動きで、安心感につながっただろう。 また、前日は香港ハンセン指数が1993年以来となる株取引の印紙税率引き上げを嫌気して急落。本日の動向が注目されたが、ひとまず反発している。 一方、今週に入り米政権の用意する1.9兆ドル規模の経済対策は過大であり、インフレを加速するとの懸念も浮上してきた。前日の東京株式市場では不動産株やファーストリテが逆行高を演じていたが、「コロナ後の経済」を模索する投資家心理を表しているようだ。株式相場の底堅さが改めて確認できた一方、揺れる投資家心理に大きく振らされる場面が改めて出てくるかもしれない。このあたりの詳しい話はまた次回以降としたい。 (小林大純) ■ドル・円はじり高、日本株の強含みで円売り 25日午前の東京市場でドル・円はじり高。日経平均株価の強含みを受け、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。また、米10年債利回りは不安定ながら足元で上昇し、ややドル買いに振れている。ただ、ドル・円は106円台で利益確定売りも観測され、上昇ペースは緩慢だ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円85銭から106円14銭、ユーロ・円は128円76銭から129円07銭、ユーロ・ドルは1.2157ドルから1.2172ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ロゼッタ<6182>、前田製作所<6281>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・1月新築住宅販売件数:92.3万戸(予想:85.6万戸、12月:88.5万戸←84.2万戸) ・香港・10-12月期GDP改定値:前年比-3.0%(予想:-3.0%、速報値:-3.0%) 【要人発言】 ・ブロードベント英中銀副総裁 「英国債買入れペースは変更のハードルが高い」 ・オアNZ準備銀行総裁 「金融政策決定に住宅価格への影響を考慮しなければならない」 <国内> ・14:00 12月景気動向調査・先行改定値(速報値:94.9) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 13件
1824 東証1部
899
9/28 15:00
+8(0.9%)
時価総額 174,953百万円
ゼネコン準大手。脱請負に向けインフラ運営に力注ぐ。昨年3月に前田道路をTOBで連結子会社化。22.3期1Qは受注堅調。6月末単体受注残は6855億円(前年同月末比16%増)に。10月に持株会社制に移行へ。 記:2021/08/16
1883 東証1部
2,099
9/28 15:00
+71(3.5%)
時価総額 187,145百万円
ゼネコン準大手。今年10月に傘下の前田道路、前田製作所と経営統合し、持株会社の社名をインフロニアHDに。中計ではグループ経営の強化などで31年3月期に営業益1000億円以上を目指す。配当性向3割以上目安。 記:2021/09/13
2492 東証プライム
371
4/26 15:00
+1(0.27%)
時価総額 96,249百万円
電子取引サービス会社。外食業界を中心に、見積や受注、納品、請求、入金等のBtoBプラットフォームを提供する。23年12月期は売上高、営業益が大幅伸長した。プラットフォームの新規契約数や利用企業数が増加。 記:2024/02/14
3436 東証プライム
2,383.5
4/26 15:00
+104(4.56%)
時価総額 834,642百万円
半導体用シリコンウエハで世界2位。最先端ロジック半導体向けに強み。23.12期は顧客の在庫調整が痛手に。24.12期はAI需要を追い風に半導体需要が上向く見通し。だがウエハの需要回復は年後半になる見込み。 記:2024/04/04
6182 東証グロース
965
4/26 15:00
+5(0.52%)
時価総額 10,314百万円
AI活用の機械翻訳サービスを提供。人による従来型翻訳・通訳、メタバース事業なども手掛ける。導入企業数は6000社超。費用最適化による利益率の改善等で、AI事業は収益好調。24.2期3Q累計は大幅増益。 記:2024/03/05
6281 JQスタンダード
527
9/28 15:00
+10(1.93%)
時価総額 8,485百万円
クレーン製造、コマツ製建機の販売・レンタル等を手掛ける。産業・鉄構機械等関連事業等も。22.3期は2桁増益計画。前田建設工業、前田道路と共同持株会社設立予定。同社株は21年9月29日付けで上場廃止へ。 記:2021/06/11
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(0.08%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(3.28%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(1.88%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8267 東証プライム
3,288
4/26 15:00
-4(-0.12%)
時価総額 2,866,889百万円
流通大手。総合スーパーを軸に食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを展開。PB「トップバリュ」は値下げに重点。タカキューとは資本業務提携を解消。全セグメント好調で、3Q累計営業利益は過去最高更新。 記:2024/01/26
9202 東証プライム
3,060
4/26 15:00
+28(0.92%)
時価総額 1,481,940百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(-0.36%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(2.35%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10