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後場に注目すべき3つのポイント~高値警戒感から利益確定売り優勢

2020/12/2 12:54 FISCO
*12:54JST 後場に注目すべき3つのポイント~高値警戒感から利益確定売り優勢 2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、高値警戒感から利益確定売り優勢 ・ドル・円は伸び悩み、ドル売り継続で ・値下がり寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は反落、高値警戒感から利益確定売り優勢 日経平均は反落。31.17円安の26756.37円(出来高概算5億8279万株)で前場の取引を終えている。 前日1日の米国株式相場は反発。ダウ平均は185.28ドル高の29823.92ドル、ナスダックは156.37ポイント高の12355.11ポイントで取引を終了した。ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことや中国の良好な指標が好感され、また、追加経済対策への期待が高まり、終日堅調に推移した。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。新型コロナワクチンに対する期待感に加え、パウエルFRB議長の議会証言を受けFRBの低金利政策が長期化するとの見方が広がり、東京市場の安心感となった。一方、国内で新型コロナ感染拡大が続いていることに加え、このところの急ピッチの株価上昇で高値警戒感も強く、また、ダウ平均先物が軟調なことも重しとなり、寄り後は売りに押された。 個別では、ユーロ円建CB発行を発表し潜在株式数増加が嫌気されたリログループ<8876>、21年4月期業績予想を下方修正した伊藤園<2593>、21年2月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭した西松屋チェ<7545>が下げた。 一方、21年4月期業績予想を上方修正したロック・フィールド<2910>が10%を超す大幅高となったほか、選択と集中を進める経営姿勢の変化を評価し米系証券が格上げしたフジクラ<5803>、11月の単体売上高が前年同月比11.1%と10月の同5.5%増から伸び率が拡大したアスクル<2678>、収益性向上などを評価し国内証券が格上げしたトヨタ紡織<3116>、フォトマスク製造用電子ビーム装置を強化すると報じられた日本電子<6951>、自社株買いを発表・実施したミライトHD<1417>、調剤薬局事業の譲受を発表したココカラファイン<3098>が上げた。 セクターでは、サービス業、鉱業、情報・通信業、精密機器、その他製品などが値下がり率上位。一方、ゴム製品、非鉄金属、海運業、証券商品先物、保険業などが値上がり率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の39%、対して値上がり銘柄は55%となっている。 一昨日11月30日の当欄で、トヨタ自動車<7203>と米テスラを引き合いに、バリュー株とグロース株という分類はかなり曖昧なものではないかと書いた。さらに、この議論を分かりにくくするのは、企業の変身だ。 任天堂<7974>。ゲーム機メーカーであり、最近は「プラットフォーマー」としても評価されている。同社の歴史は、1889年(明治22年)、花札の製造に始まる。その後、100年近く花札やトランプを作り続けてきたが、世の中にコンピューターやパーソナルコンピューター(パソコン)が急速に普及するタイミングを捉え、1970年代に「テレビゲーム」事業を開始。そして1983年に家庭用テレビゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売した。その後の成長は解説不要だろう。失礼ながら、花札やトランプなど成長性が高いとは思えない製品を地道に提供し、株式市場では「花札」が呼称だった企業が、あっという間に世界中から注目されるピカピカの先端企業に変身した。今風に言えば、バリュー株からグロース株へ分類が変わったということか。 現下、コロナ禍で、非接触や遠隔、居所(いどころ)や移動、食事や働き方、余暇や興行など身近なものにとどまらず、企業経営や行政システムに至るまで、あらゆる分野で急速な変化が生じている。上述のように、任天堂変身の時代背景にはコンピューター、パソコンの普及があった。いま、それ以上の時代の変化が進行中なのかもしれない。それも世界同時かつ不可逆的にだ。そうした中、第2、第3の任天堂に育つ企業や事業の種は、いたる所で芽吹き始めているのだろう。それを探る作業は、バリュー株・グロース株の議論よりはるかに重要な気もする。この件、もう少し考えを進めたいが、例によって紙面の都合で次の機会に回す。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。前場は買い先行で始まった後は利益確定売りに押されたが、昨日の日経平均が350円を超す上げとなった後ということもあり、市場では健全な値動きとして冷静に受け止める向きが多く、下値では押し目買いも見られた。一方、ここから上値を追うには材料不足との見方もあり、積極的に買い上がる動きは乏しく、次第に様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は伸び悩み、ドル売り継続で 2日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、104円40銭台で推移。ランチタイムの日経平均先物は底堅く、日本株の反転を期待した円売りに振れやすい。中国株高も円売りを支援。一方、米長期金利の上昇は一服し、米株式先物の軟調地合いを受けドル売り基調が続いている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円23銭から104円46銭、ユーロ・円は125円78銭から126円07銭、ユーロ・ドルは1.2061ドルから1.2074ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・石光商事<2750>、テセック<6337>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・フライデンバーグ豪財務相 「GDPは回復に向けた一歩。豪経済は京福しつつある」 【経済指標】 ・日・11月マネタリーベース:前年比+16.5%(10月:+16.3%) ・豪・7-9月期GDP:前年比+3.3%(予想:-4.4%、4-6月期:-6.3%) <国内> ・14:30 雨宮日銀副総裁会見 <海外> ・16:00 独・10月小売売上高(前月比予想:+1.2%、9月:-1.9%←-2.2%) ・16:30 スイス・11月消費者物価指数(前年比予想:-0.5%、10月:-0.6%) 《HH》
関連銘柄 16件
1417 東証プライム
1,927.5
5/2 15:00
+16.5(0.86%)
時価総額 208,796百万円
通信設備工事会社。売上高の約3割がNTTグループ向け。非通信領域を強化・育成中。24.3期3Q累計は昨年10月に買収の測量会社が上乗せ。だが工事損失引当金が複数の大型案件で発生。M&A費用も利益の重石に。 記:2024/03/07
2593 東証プライム
3,905
5/2 15:00
+10(0.26%)
時価総額 348,373百万円
清涼飲料メーカー。国内トップの茶葉製品・茶系飲料に強み。傘下にタリーズコーヒー。24.4期上期は飲料の値上げ効果が大。ラリーズも堅調。原材料高や人件費増こなして増収・大幅増益に。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
2678 東証プライム
2,405
5/2 15:00
+26(1.09%)
時価総額 234,533百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。24.5期3Q累計はロハコが足踏み。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。損害賠償金特益。総還元性向45%目安。 記:2024/04/09
2750 東証スタンダード
1,018
5/2 14:25
-36(-3.42%)
時価総額 8,144百万円
コーヒー生豆や業務用食材の専門商社。日本食の輸出も。24.3期3Q累計は飲料メーカー向けコーヒー飲料原料や外食向け食材が好調。輸出売上拡大。仕入価格上昇に対応した価格改定も進む。通期増収増益・増配を計画。 記:2024/02/15
2910 東証プライム
1,530
5/2 15:00
+6(0.39%)
時価総額 40,987百万円
惣菜店「RF1」「神戸コロッケ」などを百貨店や駅ビルに出店。配当性向は40%以上目処。ロック・フィールドメンバーズの会員数は23.8万名超。グリーン・グルメ、いとはん等は売上増。24.4期3Qは2桁増益。 記:2024/04/07
3098 東証1部
8,110
9/28 15:00
-350(-4.14%)
時価総額 254,751百万円
大手ドラッグストア。「ココカラファイン」を主力に全国展開する。調剤薬局も運営する。マツモトキヨシと21年10月に経営統合へ。グループ店舗数は1473店舗。15店舗の新規出店実施。22.3期1Qは2桁増益。 記:2021/09/09
3116 東証プライム
2,304
5/2 15:00
-11.5(-0.5%)
時価総額 432,382百万円
トヨタ系の自動車部品メーカー。シートやドアトリムなど世界有数の内装システムサプライヤー。航空機シートも。自動車生産台数の増加等で日本は黒字転換。車種構成の変化等で中国は堅調。24.3期3Qは収益伸長。 記:2024/04/09
5803 東証プライム
2,779.5
5/2 15:00
+27(0.98%)
時価総額 822,351百万円
大手電線メーカー。電力や通信、光のケーブル、光通信部品に加え、電子ワイヤやHDD部品などを手掛ける。24.3期3Qは自動車事業部門が黒字転換。北米での新車種立ち上げなどが寄与。通期業績予想を上方修正。 記:2024/03/04
6,834
5/2 15:00
-6(-0.09%)
時価総額 11,590,191百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6337 東証スタンダード
2,075
5/2 15:00
-19(-0.91%)
時価総額 11,991百万円
半導体検査装置メーカー。半導体の分類選別装置やテストハンドラ、ダイソーター等のハンドラ、テスタを製造、販売する。ハンドラ、テスタともに高シェア。今期3Q累計はテスタが堅調も、ハンドラやパーツ等が足踏み。 記:2024/03/07
6951 東証プライム
6,524
5/2 15:00
+33(0.51%)
時価総額 336,201百万円
世界的な理化学機器メーカー。電子顕微鏡で世界シェアトップ。分析機器や医用機器、産業用機器等も。半導体や電池関連の需要増などで電子顕微鏡中心に受注伸びる。24.3期3Q累計は理科学・計測機器事業が増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(-0.67%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7545 東証プライム
2,213
5/2 15:00
+24(1.1%)
時価総額 154,000百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。1109店舗展開。公式オンラインストアは売上伸長。24.2期通期は増収増益。25.2期は2桁増益見通し。 記:2024/04/17
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(-0.81%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8876 東証プライム
1,376
5/2 15:00
+0.5(0.04%)
時価総額 210,550百万円
大手リロケーション会社。社宅管理や賃貸管理、海外赴任支援等のサービスの提供に加え、福利厚生のアウトソーシング、ホテルの運営を行う。今期3Q累計は社宅管理戸数が増加した。賃貸管理はM&Aが寄与した。 記:2024/04/02
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(-0.9%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27