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後場に注目すべき3つのポイント~人民元基準値「7元」目前で神経質な展開に

2019/8/7 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~人民元基準値「7元」目前で神経質な展開に 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続落、人民元基準値「7元」目前で神経質な展開に ・ドル・円は弱含み、日本株安で円買い先行 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテイリング<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は4日続落、人民元基準値「7元」目前で神経質な展開に 日経平均は4日続落。167.75円安の20417.56円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反発し、311ドル高となった。中国人民銀行(中央銀行)がこの日の人民元基準値を市場予想より元高水準に設定し、為替操作を否定。またクドロー米国家経済会議(NEC)議長が中国の9月訪米をなお想定しているなどと発言し、米中対立への懸念が和らいだ。ただ、円相場は1ドル=106円台前半と強含みで推移しており、本日の日経平均はやや売りが先行して37円安からスタート。朝方は本日の人民元基準値を見極めたいとの思惑が強く、20500円を挟んだもみ合いとなった。人民元基準値が対ドルで6.9996元と前日より大幅な元安水準に決まると、節目とされる7元台への切り下げも視野に入ってきたとの見方から日経平均は下げ幅を広げた。東証1部の値下がり銘柄は全体の6割ほど、対して値上がり銘柄は3割強となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などがさえない。半導体関連のアドバンテス<6857>や電子部品の太陽誘電<6976>は売りがかさみ、5%前後の下落となった。SUMCO<3436>は第3四半期の業績悪化見通しが嫌気されて10%を超える下落。その他決算発表銘柄ではタカラトミー<7867>などが急落し、山田コンサル<4792>は東証1部下落率トップとなった。一方、ソニー<6758>が堅調で、任天堂<7974>やトヨタ自<7203>は小じっかり。決算発表銘柄ではルネサス<6723>やスクエニHD<9684>が買いを集めており、JVCKW<6632>は東証1部上昇率トップとなった。セクターでは、金属製品、水産・農林業、海運業などが下落率上位。反面、不動産業、その他金融業、電気・ガス業などが上昇率上位だった。 前日の日経平均は安値(20110.76円)から474円ほど戻して取引を終えた。午後に入り、円相場がストップロス(損失限定)の円売り・ドル買いを巻き込み、一時1ドル=107円近辺まで急反落したことなどが支援材料になったとみられる。また、日経レバETF<1570>が今年一番の大商いとなり、節目の2万円接近による個人投資家の押し目買いが活発だったことが窺える。とはいえ、個人投資家も依然として米中対立の行方などを懸念しており、短期的な自律反発に期待した買いが中心だったようだ。資金の足は速く、早々に利益確保の売りが出ているもようだ。 中国の人民元基準値は節目の7元手前まで切り下げられ、明日以降の動向や米国の反応を見極めたいとの思惑が強まるだろう。9月には米国による対中制裁関税「第4弾」の発動と、次回の閣僚級協議が予定されており、米中の鞘当てが一段と激しさを増す可能性が高い。当面は米中の動向を睨み神経質な相場展開が続くとみられ、後場の日経平均も買い手控えムードから軟調に推移しそうだ。 ■ドル・円は弱含み、日本株安で円買い先行 7日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日本株の下げ幅拡大を受けリスク回避的な円買いが強まり、ドルは正午にかけて106円付近に値を下げた。 中国人民銀は本日の人民元の基準値を前日よりもドル高・元安水準に設定しやや円買いに振れる場面もあったが、節目の7元よりも元高となりその後円買いは減速。ただ、欧米株式先物の軟調地合いで日本株の下げ幅拡大を嫌気した円買いは根強い。 また、NZ準備銀の大幅利下げでNZドル・円が大きく下げ、クロス円がドル・円を下押し。ランチタイムの日経平均先物は大幅安となり、日本株安継続の警戒感から引き続き円買いに振れやすい。欧米株安を見込んだドル売り・円買いも観測される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円00銭から106円47銭、ユーロ・円は118円80銭から119円29銭、ユーロ・ドルは1.1196ドルから1.1220ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ニックス<4243>、ジェイホールディングス<2721>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテイリング<9983>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・NZ準備銀 「利下げは雇用とインフレ政策を支援するため必要」 「成長に対する逆風が強まっている」 「世界経済は引き続き減速」 ・日銀金融政策決定会合・主な意見(7月29-30日開催分) 「物価モメンタムが損なわれる状況が懸念されれば、ちゅうちょなく必要な政策を実施 「物価下振れリスクに予防的に対応することが重要」 「日本は予防的金融緩和の検討が必要」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・6月鉱工業生産(前月比予想:-0.5%、5月:+0.3%) ・16:30 英・7月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.3%、6月:-0.3%) ・エバンス米シカゴ連銀総裁がメディア向け朝食会を開催 《HH》
関連銘柄 16件
2721 東証スタンダード
173
11/22 15:16
±0(0%)
時価総額 1,233百万円
神奈川県、兵庫県でフットサル施設を運営。産業廃棄物処理施設の管理・運営等を行う環境ソリューション事業、太陽光発電施設の仕入・販売等を行う太陽光事業なども。スポーツ事業ではイベント企画で集客増を図る。 記:2024/08/02
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(0.36%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4243 東証スタンダード
694
11/22 15:30
+14(2.06%)
時価総額 1,612百万円
工業用プラスチック精密部品や工業用プラスチック機構部品、NIXAM応用部品、基板実装支援製品等の製造・販売を行う。ソニー、トヨタ等が顧客。プラスチック精密部品などは高付加価値製品の生産能力強化を図る。 記:2024/10/21
2,052
11/22 15:30
+12(0.59%)
時価総額 40,827百万円
経営コンサルティング事業、M&Aアドバイザリー事業などのコンサルティング事業が主力。未上場株式投資事業などの投資事業も手掛ける。事業再生などに強み。経営コンサルティング事業は案件相談、受注ともに順調。 記:2024/10/12
6632 東証プライム
1,478
11/22 15:30
+17.5(1.2%)
時価総額 242,392百万円
カーナビ等の車載機器、無線システム、音響機器等を手掛ける電機メーカー。日本ビクターとケンウッドの経営統合により誕生。中計では26.3期売上高3700億円以上目標。ゲーム・アニメ事業の強化等に取り組む。 記:2024/06/04
2,012
11/22 15:30
-3(-0.15%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(-2.74%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7867 東証プライム
3,959
11/22 15:30
-10(-0.25%)
時価総額 370,630百万円
大手玩具メーカー。1924年創業。トミカ、プラレール、リカちゃんなど人気商品多数。アジア、米国など海外でも事業展開。持分法適用関連会社にタツノコプロ。ヒット商品の創出力が強み。年齢軸の拡大等に取り組む。 記:2024/10/08
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
6,029
11/22 15:30
-21(-0.35%)
時価総額 738,745百万円
スクウェア・エニックス、タイトーなどを傘下に収める持株会社。ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどRPGで存在感。配当性向30%が基本方針。開発体制の整備、新作タイトルのデジタル販売強化等に注力。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17