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前場に注目すべき3つのポイント~21000円を固める動き

2019/3/11 9:21 FISCO
*09:21JST 前場に注目すべき3つのポイント~21000円を固める動き 11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:21000円を固める動き ■前場の注目材料:クミアイ化、1Q営業利益143.8%増、上期計画に対する進捗率42.5% ■三井物、米試作受託会社に出資、日本展開も支援 ■21000円を固める動き 11日の日本株市場は、前週末の大幅な下げに対する自律反発が意識されるが、方向感の掴みづらい展開になりそうだ。注目された2月の米雇用統計は、非農業雇用者数が前月比2万人増と予想を大きく下振れた。8日の米国市場はNYダウが22ドル安と小幅な下げであり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の20905円だった。この流れから、朝方は自律反発の流れが期待されるところであろう。 しかし、中国の2月貿易統計で輸出入が大きく落ち込み、世界経済減速への懸念が一段と強まっており、自律反発の域は脱せないだろう。為替市場ではドル円が1ドル111円05銭辺りで推移しており、やや円高傾向にあることも手掛けづらくさせそうである。その他、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、「米中首脳会談は今月下旬か来月上旬になるかもしれない」と話し、4月にずれ込む可能性としている。そのため、米中交渉への期待感もやや後退することになりそうだ。 日経平均は先週末に一時21000円を下回る局面をみせており、一先ず心理的なボトム形成が意識されるところ。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から21000円を固める動きとなるが、配当落ち分(約170円程度)を考慮しても3月SQ値(21348.40円)には届かないため、目先的にはSQ値が心理的な上値抵抗となりそうだ。 また、期末接近から機関投資家の積極的な売買は手控えられると考えられ、引き続き薄商いの中を短期筋の先物売買に振らされやすい需給状況となる。そのため、期末対策等を意識したファンド勢の買い戻しを意識した需給妙味のある銘柄に資金が向かいやすい。 個人主体の売買としては短期資金が中心ではあるが、防衛関連のほかNTTドコモ<9437>が開催した企業向けの5Gイベントを受けた5G関連への物色が意識されよう。また、日経平均の構成銘柄について、整理銘柄に指定されたパイオニアを除外し、オムロン<6645>を補充した。オムロンにはパッシブ連動資金の流入を想定した先回りの資金が向かう一方で、同様に候補であった村田製作所<6981>、ルネサス<6723>、シャープ<6753>には売りが向かいそうである。 ■クミアイ化、1Q営業利益143.8%増、上期計画に対する進捗率42.5%---決算チェック クミアイ化<4996>は8日、2019年10月期第1四半期決算を発表。売上高は前期比27.3%増の242.69億円、営業利益は同143.8%増の21.27億円だった。上期計画(50億円)に対する進捗率は42.5%となる。国内販売部門の農耕地向け製品は、水稲用除草剤「エフィーダ剤」の本格販売開始に加え、「フェノキサスルホン」と「ピリミスルファン」との混合剤の出荷が順調に推移。水稲用箱処理剤は、「イソチアニル剤」を含む混合剤の販売並びに、「サイアジピル剤」を含む混合剤の出荷が伸張。海外販売部門は、基幹製品である畑作用除草剤「アクシーブ剤」において、北米で需要が高まり、出荷が大幅に伸張した。化成品事業は、塩素化事業において、クロロトルエン系化学品の販売が前年における販売先での在庫解消に伴い増加。 ■前場の注目材料 ・シカゴ日経225先物は上昇(20905、大阪比+135) ・VIX指数は低下(16.05、-0.54) ・米中貿易戦争終結への期待感 ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・三井物<8031>米試作受託会社に出資、日本展開も支援 ・河西工<7256>モロッコに新会社、内装品、欧州事業を強化 ・日本電産<6594>EV用インホイールモーター、23年めど量産 ・中部電<9502>超音波で検査、火力発電所蒸気タービン、翼を外さず高精度 ・ワキタ<8125>防音性備えた高圧洗浄機、20日投入 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 2月マネーストックM3(前年比予想:+2.1%、1月:+2.1%) <海外> ・特になし 《SF》
関連銘柄 11件
4996 東証プライム
814
11/22 15:30
+5(0.62%)
時価総額 108,413百万円
全農系農薬メーカー。除草剤や殺菌剤、殺虫剤、植物成長調整剤等を手掛ける。水稲一発処理除草剤で国内トップシェア。化成品事業、印刷事業等も展開。配当性向30%以上目標。エフィーダ、ディザルタの拡販図る。 記:2024/09/02
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(-1.72%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6645 東証プライム
5,011
11/22 15:30
-98(-1.92%)
時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
2,012
11/22 15:30
-3(-0.15%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6753 東証プライム
1,003
11/22 15:30
+5.8(0.58%)
時価総額 652,358百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(-0.31%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7256 東証スタンダード
129
11/22 15:30
-4(-3.01%)
時価総額 5,097百万円
1912年創業の自動車内装部品メーカー。ドアトリム、ルーフトリムなど自動車内装トリムシステム部品の開発・生産を行う。日産自動車などが主要取引先。北米地域の売上比率が高い。グローバル競争力の強化に取り組む。 記:2024/10/10
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(1.07%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8125 東証プライム
1,572
11/22 15:30
+11(0.7%)
時価総額 81,777百万円
建設機械、荷役運搬機械等の販売・レンタルを行う建機事業が主力。事業用カラオケ機器、介護機器等の販売を行う商事事業、不動産事業も。建機事業では保有機械の稼働率向上、ICTソリューションの強化などに注力。 記:2024/10/24
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(0%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9502 東証プライム
1,639.5
11/22 15:30
-1(-0.06%)
時価総額 1,242,741百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。連結配当性向30%以上目指す。26.3期経常利益2000億円以上目標。 記:2024/06/09