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9月のくりっく365、ドル円取引で投資家のリスク選好姿勢強まる

2018/10/9 13:50 FISCO
*13:50JST 9月のくりっく365、ドル円取引で投資家のリスク選好姿勢強まる 東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、9月の取引数量は前月比40.5%減の210万7983枚となった。1日の平均取引数量も10万5400枚と前月比で減少し、月末時点の証拠金預託額4618億円と前月比で10億円減少した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、南アランド、豪ドル、ユーロの順となっている。 一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、9月の取引数量は前月比27.8%増加の44万6432枚。1日の平均取引数量も2万2322枚と前月比で増加したが、月末時点の証拠金預託額は614億円と前月比で26億円増加している。 9月のドル円相場は1ドル=110円台~113円台後半のレンジで前月比ドル高に振れて推移し、年初来高値を上回る場面もあった。9月の序盤については、通商問題の激化に対する警戒感が高く、リスク選好的なドル買い・円売りが抑制されていた。背景には、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの2国間協議が8月31日までの期限内に合意できなかったことがある。これを受けてトランプ大統領は、「カナダと合意する場合は米国の条件をすべて受け入れたものになる」との見方を伝えていたことが判明し、通商問題の解決の目途が立たないとの思惑が広がった。しかし、米国の8月雇用統計への期待から、次第にドルが買われる展開に。また米中貿易協議の再開期待や新興国通貨安一服を受けて、リスク選好の動きが強まった。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で26日、市場の予想通り政策金利を25ベーシスポイント引き上げ2.0%-2.25%に決定したことや、同時に発表したメンバー予測で本年あと1回の利上げ、2019年の3回の利上げ見通しを維持したことを受けて、ドルが買われた。30日には米国とカナダがNAFTA改定で合意し、メキシコとともに3か国の枠組みが維持されることに安心感が広がった。 10月のドル・円相場については、引き続きドルは堅調に推移することが想定される。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が2日の全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演で、現在の経済の状況が申し分なく、「インフレを引き続き抑制させるために段階的な利上げが必要」との見解を再確認。また、金融政策は依然緩和的で、金利が中立水準には程遠いとの考えで、中立水準を上回る水準まで利上げをする可能性も示唆した。堅調な米国景気を背景に、引き続き投資家のリスク選好姿勢は強いとみている。 《HT》