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後場に注目すべき3つのポイント~英国EU離脱ショック前水準回復で達成感も押し目買い意欲強い

2016/7/13 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~英国EU離脱ショック前水準回復で達成感も押し目買い意欲強い 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・英国EU離脱ショック前水準回復で達成感も押し目買い意欲強い ・ドル・円は104円11銭付近、ドル失速、週明け以降の上昇に過熱感 ・味の素、トヨタ紡織など5社のレーティング格上げ ■英国EU離脱ショック前水準回復で達成感も押し目買い意欲強い 日経平均は続伸。161.16円高の16256.81円(出来高概算14億株)で前場の取引を終えている。12日の米国市場では世界的なリスク回避ムードが後退するなか、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円高の16515円となり、これにさや寄せする格好から買い先行で始まった。その後16444.25円まで上げ幅を拡大させ、6月24日の英国のEU離脱を巡る国民投票の結果を嫌気した急落前水準を回復している。ただ、これによる目先的な達成感もあり、前引けにかけてはやや上げ幅を縮めている。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の7割近くを占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。セクターでは空運、銀行、証券、鉱業、輸送用機器が3%を超える上昇。一方で、連日急騰が続いていた任天堂<7974>が一服となり、その他製品が2%超の下落。その他、食料品、医薬品、陸運、倉庫運輸など、内需・ディフェンシブ系を中心に利食いに。 日経平均は英国のEU離脱ショック前の水準まで回復したことで、いったんは利食いも意識されやすいところであろう。為替市場では円相場は1ドル104円前半と、朝方からやや円高に振れていることも、利食いに向かわせやすいだろう。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを突破し、+2σとのレンジに移行。一目均衡表では雲下限に接近しており、強弱感が対立しやすいところでもあるようだ。もっとも、ピーク感はなく、シグナル好転も近づいてきており、押し目買い意欲は強いと考えられる。 景気敏感セクターなどは自律反発をみせているが、前引けにかけて上げ幅を縮めているため短期筋の資金回転が利きづらい面はありそうだ。目先的な達成感が意識されるようだと、幕間つなぎ的に材料株やテーマ株等にシフトする展開も想定しておきたい。LINEの上場を控えての関連テーマ物色のほか、AR関連の出遅れを探りたいところだ。 (株式部長 村瀬智一) ■ドル・円は104円11銭付近、ドル失速、週明け以降の上昇に過熱感 13日午前の東京外為市場では、ドル・円は105円を目指す展開となったが、週明け以降の急激なドル高に過熱感が広がり、昼にかけては失速した。ドル・円は、前日の海外市場で一時104円97銭まで上昇し、今日のアジア市場でも日経平均株価の堅調地合いを受け、ドルは一時104円88銭まで値を切り上げた。ただ、その後は株高の影響が薄れた。 週明け以降のドルの急上昇に過熱感が広がり買いは後退。利益確定売りに押される展開となり、ドル・円は一時103円95銭まで下落した。 ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を縮小しているため、日銀による追加緩和への期待からドルは東京市場で104円を大きく下回る可能性は低いものの、目先は上値が重くなりそうだ。 ここまで、ドル・円は103円95銭から104円88銭、ユーロ・ドルは1.1054ドルから1.1070ドル、ユーロ・円は114円93銭から116円06銭で推移。 12時15分時点のドル・円は104円11銭、ユーロ・円は115円19銭、ポンド・円は138円32銭、豪ドル・円は79円09銭で推移している。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・値上がり寄与トップは京セラ<6971>、2位ファナック<6954>、2銘柄で日経平均を約24円押し上げ ・味の素<2802>、トヨタ紡織<3116>など5社のレーティング格上げ ・米商工会議所 「英国への投資は短期的に、最小限にとどまるだろう」 ・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁 「インフレ率が低い中、(FRBは)利上げを急ぐ理由はない」 ・モバファク<3912>、日本色材<4920>、ライフコーポ<8194>などが前場ストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> ・13:30 5月鉱工業生産確定値(速報値:前月比-2.3%) <海外> ・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:-5.0%、5月:-4.1%) ・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:-6.2%、5月:-0.4%) 《WA》
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