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米国株式市場見通し:FOMCに注目

2015/6/13 15:04 FISCO
*15:04JST 米国株式市場見通し:FOMCに注目 週初は雇用統計を受けた早期利上げへの懸念が根強く、売りが先行。ギリシャ金融支援を巡る交渉に進展がない中、欧州債利回りの上昇が嫌気され、欧州株がほぼ全面安となったことから、軟調推移となった。週半ばに入り、4月JOLT求人件数が約14年ぶりの高水準となったことで早期利上げへの懸念が引き続き意識されたものの、日銀総裁の発言をきっかけに為替相場でドル安が進行、原油価格など商品相場も上昇したことが好感され、上昇した。さらに、ギリシャ政府が国際債権団が要求する財政黒字目標を受け入れる意向であることが報じられると、欧州株が全面高となり、米国株も上げ幅を拡大する展開となった。ダウは約1週間ぶりに18,000ドル台を回復した。週末にかけては、好調な小売売上高が好感されたものの、国際通貨基金(IMF)がギリシャ政府との協議中断を発表したことで同国債務問題は予断を許さないとの見方から、軟調推移となった。結局、週を通じてダウ、S&P500指数は上昇、ナスダック総合指数は下落した。 今週は16・17日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)に注目が集まる。17日にはイエレンFRB議長の会見も予定されている。先日発表されたベージュブックや雇用統計が概ね良好であったほか、先週は5月小売売上高が発表され、3月及び4月分が上方修正されたことで早期利上げ観測が拡大しているものの、今回のFOMCで利上げが決定される可能性は極めて低い。足元の経済指標の改善を受け、連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利上げに強気の姿勢を示すかどうか注目したい。 経済指標では5月鉱工業生産・設備稼働率(15日)、6月NAHB住宅市場指数(15日)、5月住宅着工・建設許可件数(16日)、5月消費者物価指数(18日)、5月景気先行指数(18日)などの発表が予定されている。ドル高の影響は根強く残っているものの、最近はドル高が一服し原油価格が上昇していることで、輸入品を通じたデフレ傾向はやや後退している。先週、生産者物価指数(PPI)ではエネルギー部門で大幅な伸びが示されたことから、消費者物価指数(CPI)で足元のインフレ動向を見極めたい。 個別企業ではソフトウェアのアドビシステムズ(16日)とオラクル(17日)、インテリア小売のピア1インポーツ(17日)、運輸のフェデックス(17日)、食品スーパーのクローガー(18日)などの決算発表が予定されている。先週、インテリア小売のリストレーション・ハードウェアが好決算を発表したこともあり、ピア1インポーツの決算にも期待が高まっている。 16日から18日にかけてロサンゼルスでゲーム見本市(E3)が開催される。先週、Oculus VR社がメディア向け発表会を開催し、16年第1四半期に消費者向けに出荷を開始する仮想現実ヘッドセット「Oculus Rift」を公開した。E3の期間中には、より多くの情報が明らかになると想定され、更に注目を集めるだろう。同社は、2014年にフェイスブックが約20億ドルで買収した。同製品はマイクロソフトとの提携により「Xbox One」のコントローラとペアで出荷されることになるが、ウインドウズ10のサポートに対応していることからゲーム以外の分野での応用も期待される。今後の売れ行き次第では、フェイスブックやマイクロソフトの株価に影響を与える可能性がある。 《TM》