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欧米為替見通し:新しい欧州中銀定例理事会の投票制度

2015/1/5 17:06 FISCO
*17:09JST 欧米為替見通し:新しい欧州中銀定例理事会の投票制度 本日5日の欧米市場のドル・円は、ギリシャ議会選挙への警戒感から上げ渋る展開が予想される。 ユーロ圏の12月のインフレ率は、前年比-0.1%と予想されており、デフレ懸念が高まることで、ドラギ欧州中銀総裁は、マイナス金利に続き、量的緩和措置の可能性を示唆している。 1月22日の欧州中央銀行定例理事会からは、19の参加国の内、15カ国だけが投票権を保有し、4カ国(1月はスペイン、エストニア、アイルランド、ギリシャ)は投票権が無い、という新しい投票システムのローテーションが導入されたことで、ギリシャ外しの動きが加速するのではないかとの警戒感が高まっている。 ユーロ圏の預金額は、2014年11月の時点で11兆1000億ユーロ、ドイツ人の預金額は、17%の1兆9500億ユーロを占めている。 ドラギ欧州中銀総裁が量的緩和に踏み切った場合、ドイツの預金者が受け取る利息はますます減っていくことになる。 ギリシャに対して2400億ユーロの金融支援プログラムが実施されているが、ドイツは、経済規模に応じて25%強を負担しており、ドイツの納税者の重税感は高まっている。 ギリシャ議会の総選挙では、金融支援の前提条件である緊縮財政に反対している急進左派連合が勝利する可能性が高まっている。 1月2日、サマラス・ギリシャ首相は、「急進左派連合の掲げる政策では、ギリシャはデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏からの離脱を余儀なくされる」と述べた。 1月3日、独紙デル・シュピーゲルは、「急進左派連合が勝利した場合、ドイツ政府はギリシャのユーロ圏からの離脱は避けられないと考えている」と報じている。 ギリシャの人々が急進左派連合に政権を獲得させた場合、ギリシャに対して多くの税金を送り続けているドイツの人々、そしてメルケル独首相やバイトマン独連銀総裁は、財政赤字を偽ってユーロ圏に参加したギリシャを追放したくなるのではないだろうか。 【今日の欧米市場の予定】 18:30 英・12月建設業PMI(予想:59.0、11月:59.4) 18:30 ユーロ圏・1月センティックス投資家信頼感(予想:-1.0、12月:-2.5) 22:00 独・12月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.3%、11月:+0.6%) 22:00 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が討論会参加 《KO》