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*17:27JST 欧米為替見通し：イエレンFRB議長のパンチボウル 本日16日の欧米市場のドル・円は、米国の経済指標とニューヨーク株式市場の動向に注目する展開となる。 ニューヨーク・ダウは、9月19日に高値17350.64ドルまで到達した後、昨日は15855.12ドルまで約1500ドル下落した。10月のニューヨーク株式市場は、節税目的の投資信託の売り、10月決算のヘッジファンド筋の売りなどで、季節的に弱含みに推移する傾向がある。 今月は、量的緩和第3弾が終了すること、エボラ出血熱の感染拡大懸念、9月19日の史上最高値水準で上場したアリババによる250億ドルの資金吸収、などの悪材料が重なっている。 テクニカル分析でも、下落を示唆する「ヒンデンブルグ・オーメン」が出現し、「ブロードニング・フォーメーション」を形成中となっている。ブロードニング・フォーメーションでは、3つの高値が切り上がっていくが、1番目の高値が「ITバブル」、2番目の高値が「住宅バブル」、そして3番目の高値が今月終了予定の「量的緩和バブル」となっている。 イエレン第15代FRB議長は、米国連邦準備理事会(FRB)の家訓である「FRBの仕事は、パーティーが 盛り上がり始めたら、参加者から不満が出てもパンチボウル（酒が入ったボウル）を さっさと片付けること」に従って、パンチボウルを片付けようとしている。しかしながら、米国の景気失速懸念が高まっていることで、市場からは、追加のパンチボウル（量的緩和第4弾）を注文する声が聞え始めている。 【今日の欧米市場の予定】 18：00　ユーロ圏・8月貿易収支（予想：+133億ユーロ、7月：+122億ユーロ） 18：00　ユーロ圏・9月消費者物価指数改定値（前年比予想：+0.3％） 21：00　プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演（経済見通し） 21：30　米・先週分新規失業保険申請件数（予想：29万件、前回：28.7万件） 22：00　ロックハート米アトランタ連銀総裁あいさつ 22：15　米・9月鉱工業生産指数（前月比予想：+0.4％、8月：-0.1％） 22：15　米・9月設備稼働率（予想：79.0％、8月：78.8％） 23：00　米・10月フィラデルフィア連銀景況指数（予想：19.7、9月：22.5） 23：00　米・10月NANB住宅市場指数（予想：59、9月：59） 23：00　コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演 01：15　ジョージ米カンザスシティー連銀総裁あいさつ 02：00　ブラード米セントルイス連銀総裁が会合参加 05：00　米・8月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)（7月：-186億ドル） 《KO》