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日本株見通し:アップルの下げが想定外、アベノミクス第2幕は意識
2014/9/4 7:54
FISCO
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*07:56JST 日本株見通し:アップルの下げが想定外、アベノミクス第2幕は意識 4日の東京市場は、底堅い相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、ウクライナとロシアが停戦で大筋合意したとの報道を好感して買いが先行。好調な米新車販売や堅調な製造業受注などの発表を材料視する動きもみられている。ただ、来週に新製品発表会を控えた米アップルが今年1月以来の大幅な下げとなったことで、市場全体の警戒感につながっている。一時最高値にあと2ドルに迫る局面をみせたNYダウは、結局は10.72ドル高と小幅な上昇にとどまっている。ナスダックは高値更新後に、本日の安値圏で取引を終えている。 この流れを受け、シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の15710円だった。高いところでは15835円まで上昇していたが、アップル下落の影響を受けた感がある。円相場は1ドル104円85銭辺りでの推移と、105円を下回っていることもあり、東京市場も朝方は利益確定の売りが優勢になりそうだ。電子部品株などはアップル下落の影響から仕掛け的な売りも出やすいところか。 ただし、米国では週末に雇用統計の発表を控えており、全体としてはこう着感の強い相場展開が続く可能性は想定していたことである。アップルの大幅な下げは想定外となるが、アップルの新製品発表会に対する期待感が先行していた訳ではなく、過度な警戒感にはつながらないだろう。市場の関心はアベノミクス第2幕を意識した流れに向かっており、政策期待から全体としては底堅い相場展開が意識される。 また、塩崎労働相は3日の初閣議後の記者会見で、年金積立金の運用について、「国債の運用に偏っていたものを分散投資して、効率的な運用をする」と述べている。改めて、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革への思惑が高まりやすく、押し目買い意欲は強そうである。 そのほか、日銀の金融政策決定会合では、現状維持とみるものの、ここ最近の物色の流れをみると、追加緩和に対する期待はあったと考えられる。そのため、現状維持発表後には、その他金融、銀行、証券など緩和メリットセクターに対する利食いが警戒されるが、アベノミクス第2幕への期待が高まるなか、目先の押し目は狙い処か。 《TN》
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