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日経平均は小幅続落、決算ハードルの高さを改めて確認

2023/7/26 12:12 FISCO
*12:12JST 日経平均は小幅続落、決算ハードルの高さを改めて確認  日経平均は小幅続落。13.51円安の32669.00円(出来高概算6億6300万株)で前場の取引を終えている。  25日の米株式市場でダウ平均は26.83ドル高(+0.07%)と12日続伸、ナスダック総合指数は+0.60%と続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードから序盤はもみ合いが続いた。一方、7月消費者信頼感指数が予想を上回り2年ぶりの高水準に達するなど、景気への楽観的な見方が相場を徐々に押し上げた。また、主要ハイテク企業の決算を期待した買いも入り、相場は終日堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は22.45円高からスタート。ただ、為替の円安の一服感が意識されるなか下落に転じると一時200円近く下げて32500円を割り込む場面もあった。一方、日本時間27日午前3時に結果が公表されるFOMCを前に持ち高を傾ける動きは限られ、その後は買い戻しが優勢となり、朝方の下げ幅を帳消しにして終えている。  個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けてレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、スクリン<7735>の半導体株が高い。神戸製鋼所<5406>、JFE<5411>の鉄鋼、三菱マテリアル<5711>、UACJ<5741>の非鉄金属のほか、SMC<6273>、日ペHD<4612>など景気敏感株や中国関連株が堅調。ソフトバンク<9434>との業務提携が材料視されたソースネクスト<4344>、国内証券の新規買い推奨を受けて富士紡HD<3104>が急伸。OBC<4733>は決算を手掛かりに大幅高となっている。  一方、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>のハイテクの一角のほか、直近買われていた三菱自動車<7211>、マツダ<7261>などの自動車が軒並み下落。サイボウズ<4776>は月次業績を受けて急落。KOA<6999>、富士通ゼネ<6755>、シマノ<7309>、コメリ<8218>は決算を材料に大幅に下落。IHI<7013>は共同開発に参画していたエアバス小型機に搭載されているエンジンに関するネガティブな報道で大きく下落している。  セクターで輸送用機器、ゴム製品、海運が下落率上位に並んでいる一方、鉄鋼、パルプ・紙、電気・ガスが上昇率上位に並んでいる。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は40%となっている。  米ダウ平均が12日続伸と連騰記録をさらに伸ばした。ただ、日米ともに株価の動きは鈍くなってきている。日本時間27日の午前3時には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表され、その後はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見が控えている。今会合での0.25ポイントの利上げはほぼ完全に織り込まれているため、結果自体にサプライズはないだろう。一方、注目されるのはパウエル議長の会見だ。次回9月会合では約8割の確率で利上げの停止が予想されており、今回の7月会合で利上げサイクルは終了するとの見方がコンセンサスになっている。  直近の米消費者物価指数(CPI)などの物価指標の鈍化傾向を見る限り、実際、こうした市場コンセンサスの見方は後から振り返ってみれば間違っていなかったとなる可能性は高い。パウエル議長も本心ではもう利上げを今回で最後にしてもいいと思っているかもしれない。しかし、今回の会見はまだタカ派色の濃い内容のままに終わりそうだ。  CPIの鈍化は続いているが、コアCPIの鈍化ペースは緩慢で、FRBの2%の目標も依然として大幅に上回っている。労働市場の逼迫の緩和ペースも遅く、雇用関連の指標の堅調さは特に際立っている。また、中国景気対策の期待や米経済のソフトランディング(軟着陸)期待からWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物(期近物)は4月以来となる1バレル=80ドル超えを窺う水準にまで上昇してきている。これまでCPIの大幅な鈍化に最も寄与してきたのはエネルギー価格であるため、足元の原油市況の上昇は今後のCPIの鈍化一服を示唆する。  こうした不確実性が残るなか、パウエル議長が利上げ停止をほのめかすことはまずないだろう。ましてや現在の米株式市場は主要株価指数が最高値奪回を目指す勢いで上昇している局面にある。このような状況下で利上げ停止を示唆すれば、株高が勢いづき、資産効果で消費が拡大し、インフレ再燃とうい最悪のシナリオの可能性が高まってしまう。  そのため、今会合でのパウエル議長の会見は引き続きタカ派な内容となろう。9月会合以降の追加利上げについては明言しないだろうが、従来通り、今後の経済データ次第というスタンスを維持するだろう。日米ともに株価指数が高値圏にあるなか、予想通りの会見内容になった場合に市場がどのような反応を見せるか見物だ。  前日は通称「GAFAM」と呼ばれる米IT大手の一角であるアルファベットとマイクロソフトが決算を取引終了後に発表した。アルファベットは予想を上回る決算が好感され、時間外取引で大きく上昇。一方、マイクロソフトは予想を上回る決算だったが、生成AI(人工知能)サービス強化に向けた設備投資の拡大によるコスト増加に対する懸念から売られている。アルファベットはマイクロソフトの生成AIサービスの台頭により、主力の検索エンジンでの広告収入への影響が懸念されていた一方、マイクロソフトは相次ぐ生成AI関連サービスの投入で事前の期待が高まっていた。株価もマイクロソフトが足元で上場来高値を更新していた一方、アルファベットは2022年2月に付けた高値をまだ上回れないでいた。  ここから改めて読み取れるのは、事前の期待値の高い銘柄の決算ハードルはかなり高いということだ。これまでに発表済みの決算を振り返っても、良好な内容でも期待値が高い銘柄の大半は売りが先行している。  こうした観点から考えると、本日の引け後に決算発表を予定しているアドバンテスト<6857>は非常に注目だ。四半期決算では冴えない内容が続いてきた一方、生成AI関連の筆頭格として株価は大幅な上昇を続けてきた。しかし、蘭ASMLホールディングや台湾積体電路製造(TSMC)の決算を背景に、半導体関連株への期待値は後退している。一方でアドバンテストの株価は依然として上場来高値圏にある。日経平均への寄与度も大きいため、同社が決算で高いハードルを越えられるかどうかを注視したい。(仲村幸浩) 《AK》
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3104 東証プライム
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時価総額 50,103百万円
綿紡績の老舗。現在は超精密加工用研磨材が収益の柱に。繊維は「BVD」ブランドを展開。24.3期3Q累計は半導体向け研磨材などの調整が継続。将来を睨んで台湾に研磨材の研究開発施設を設置へ(26年稼働予定)。 記:2024/02/08
4062 東証プライム
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-25(-0.48%)
時価総額 730,646百万円
ICパッケージ基板で世界トップ。プリント配線板、自動車排ガス浄化装置でも高シェア。環境用途向けに強み。24.3期3Qはセラミック事業が堅調。ディーゼル・パティキュレート・フィルターは価格転嫁等で売上増。 記:2024/02/10
4344 東証プライム
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1,188.5
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+6(0.51%)
時価総額 2,817,354百万円
塗料世界4位。アジアに強く、中国の建築用で高シェア。配当性向は30%目途。日本は収益伸長。工業用塗料や汎用塗料は売上横ばいだが、自動車用塗料は堅調。23.12期3Qは収益好調。通期利益予想を上方修正。 記:2024/01/27
6,805
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会計ソフト開発会社。中小企業の財務会計や人事、給与等の会計パッケージソフト「奉行シリーズ」をクラウドやオンプレミスで提供する。今上期は会社予想を上回った。体験フェアやインボイス制度への対応等が奏功した。 記:2024/01/17
4776 東証プライム
1,569
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+12(0.77%)
時価総額 82,777百万円
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」などを提供。クラウド関連事業は売上好調。23.12期通期は収益伸長。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/04/16
5406 東証プライム
1,899.5
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時価総額 752,859百万円
高炉国内3位。建設機械にも強い。アルミや素形材、機械、エンジニアリングも。配当性向は30%程度目安。鋼材は自動車向け需要が増加。価格改善等でアルミ板は販売価格が上昇。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/02/11
5411 東証プライム
2,273
5/17 10:24
+11(0.49%)
時価総額 1,396,618百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
5711 東証プライム
3,035
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+13(0.43%)
時価総額 399,072百万円
非鉄大手。銅精錬から銅加工品、電材、超硬工具まで幅広い。24.3期3Q累計は半導体関連製品が販売減。精錬所の生産トラブルも痛手に。営業外の銅山配当増。セメントの持分益も改善。通期大幅最終増益・増配を計画。 記:2024/03/11
5741 東証プライム
4,485
5/17 10:22
+65(1.47%)
時価総額 216,751百万円
アルミニウムメーカー。アルミニウム圧延品の国内シェアトップ。アルミニウム板製品の生産能力は世界トップクラス。アルミ圧延品事業は収益伸長。販売数量は伸び悩むが、価格改定が寄与。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/02/22
6146 東証プライム
56,130
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時価総額 6,079,833百万円
国内最大の半導体用組立装置メーカー。半導体をウェーハから切断するダイサやウェーハを薄く研削するグラインダを手掛け、ダイサーは世界シェア8割。純水リサイクル装置も展開。研究開発費増加し、3Q累計は一服。 記:2024/02/22
6273 東証プライム
81,580
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空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6755 東証プライム
2,244
5/17 10:23
+34(1.54%)
時価総額 245,359百万円
空調事業が主力の電機メーカー。ルームエアコン、ビル用マルチエアコン、ヒートポンプ式温水暖房システム等を展開。情報通信システムは増収。公共システムで商談案件数が増加。為替差益計上。24.3期3Qは経常増益。 記:2024/02/02
6857 東証プライム
5,508
5/17 10:24
-9(-0.16%)
時価総額 4,220,059百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
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42,920
5/17 10:24
+150(0.35%)
時価総額 4,046,755百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6976 東証プライム
3,164
5/17 10:24
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時価総額 412,010百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサやフェライト製品、インダクタ、ノイズ対策製品、複合デバイス等を製造、販売する。セラミックコンデンサで世界的。今期3Q累計は情報機器向けと通信機器向けが増加した。 記:2024/02/08
6999 東証プライム
1,515
5/17 10:22
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時価総額 61,327百万円
抵抗器中心の電子部品メーカー。サーミスター、集積回路、磁気ディスクなどを手掛ける。固定抵抗器で世界トップシェア。日本、中国は家電向け等が伸び悩む。24.3期3Qはヨーロッパが増収。自動車向けが販売増。 記:2024/04/07
7013 東証プライム
3,982
5/17 10:24
-7(-0.18%)
時価総額 615,936百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。24.3期3Qは資源・エネルギー・環境部門が増収。東南アジアの大型発電所プロジェクトの進捗などが寄与。 記:2024/04/07
7211 東証プライム
437.7
5/17 10:24
+1.1(0.25%)
時価総額 652,296百万円
自動車メーカー。日産やルノーらと提携し、世界的な協業を進める。SUVやミニバン、軽自動車、商用車等を製造、販売。中国事業の構造改革進める。中南米・中東他、北米などは販売台数増。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/10
7261 東証プライム
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時価総額 1,001,725百万円
自動車メーカー。世界初の圧縮着火ガソリンエンジン「スカイアクティブx」など独自技術を保有。デザイン力にも定評。車載用円筒形リチウムイオン電池の供給でパナソニックエナジーと連携強化。3Q累計は利益急伸。 記:2024/03/31
7309 東証プライム
26,605
5/17 10:22
-230(-0.86%)
時価総額 2,425,312百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキなどで世界トップシェア。釣具も展開。自転車部品は伸び悩む。23.12期3Qは釣具部門が増収。高価格帯製品は北米市場、中国市場等で需要高い。 記:2024/01/16
15,720
5/17 10:24
+35(0.22%)
時価総額 1,596,995百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
8218 東証プライム
3,640
5/17 10:15
-20(-0.55%)
時価総額 198,049百万円
ホームセンター大手。園芸・農業用品に強み。大型店やプロ向け専門店の出店を強化。PB商品の売上構成比率は上昇。カード会員数は494万人と増加。暖房用品や防寒衣料等は販売足踏み。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/27
9434 東証プライム
1,913.5
5/17 10:24
-15(-0.78%)
時価総額 9,160,202百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04