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利食い売りと買い遅れた向きからの押し目買いなどが交錯【クロージング】

2023/6/12 16:06 FISCO
*16:06JST 利食い売りと買い遅れた向きからの押し目買いなどが交錯【クロージング】 12日の日経平均は続伸。168.83円高の32434.00円(出来高概算11億6000万株)で取引を終えた。前週末の米国株の上昇や外国人投資家の日本株再評価の動きが続くことへの期待から幅広い銘柄に買いが先行。日経平均は前場終盤に32517.68円まで上げ幅を広げた。ただし、今週は日米欧の金融政策決定会合が開かれるなど重要イベントが目白押しで、目先の利益を確保する売りが後場取引開始後に膨らみ、32280.54円まで急速に伸び悩む場面もあった。しかし、積極的に売り込む流れにはならず、再び切り返すと32400円台での堅調展開が続いた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1400を超え、全体の8割近くを占めた。セクター別では、精密機器、医薬品、パルプ紙、繊維製品など23業種が上昇。一方、海運、銀行、鉱業など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、第一三共<4568>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、リクルートHD<6098>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>、ダイキン<6367>が軟調だった。 前週末の米国市場がハイテク関連株中心に買われた流れを受け、東京市場も半導体や電子部品関連株などを中心に値を上げる銘柄が増加した。また、コロナ禍からの経済活動の正常化などによるデフレからの脱却、東証の資本政策改善要請などを受け、企業の自社株買いの活発化も相場の支援材料と考える向きが多く、投資家心理の改善が続いている。政府が「次元の異なる少子化対策」の内容をまとめた「こども未来戦略方針」をあす13日に閣議決定する見通しとなったことも政策期待を高める要因となった。 ただし、金融政策の結果を見極めたいとの思惑かなどから一進一退の動きを強いられることになりそうで、目先的には高値警戒感による利食い売りと買い遅れた向きからの押し目買いなどが交錯し32500円を中心としたレンジ内の動きとなることが予想される。FOMCでは、利上げ見送りがコンセンサスとなっているが、市場の関心はドットチャート動向だ。あと何回の利上げをFOMCメンバーが想定しているのかによっては、波乱展開もあり得るだけに警戒が必要だろう。 《CS》
関連銘柄 8件
4568 東証プライム
4,130
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-61(%)
時価総額 8,041,250百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
10,955
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時価総額 18,074,019百万円
求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。マッチング&ソリューション事業はSaaSアカウント数の拡大図る。 記:2024/12/08
6367 東証プライム
18,385
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-55(%)
時価総額 5,388,901百万円
空調・冷凍機事業が主力。1924年創業。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。アプライド空調事業、業務用空調ソリューション事業の拡大に注力。 記:2024/11/09
6857 東証プライム
10,380
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+506(%)
時価総額 7,952,544百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,116
1/10 15:30
-31(%)
時価総額 4,097,145百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
1,565
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-34(%)
時価総額 2,363,892百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
9983 東証プライム
48,700
1/10 15:30
-3,400(%)
時価総額 15,497,363百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
9,251
1/10 15:30
-78(%)
時価総額 13,598,924百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。スマホ契約数は増加。コンシューマ事業はモバイルサービス、ブロードバンドサービス売上等が順調。 記:2024/11/27