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SBテク Research Memo(7):「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」へ

2020/6/4 15:17 FISCO
*15:17JST SBテク Research Memo(7):「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」へ ■SBテクノロジー<4726>の第3次中期経営計画の進捗 同社グループは「日本企業の競争力を高めるクラウドコンサル&サービスカンパニー」を目指すという長期目標のもと、「サービスプロバイダーへの進化」と「コンサルティング&ビジネスITの創出」を重点テーマに位置付けた、第3次中期経営計画「SBT Transformation 2021」を推進している。 サービスプロバイダーへの進化については、実現に向けて3つの手立てを計画している。業界・業務別の顧客ニーズを把握したうえで、まずはサービス化につながるシステム開発に集中する。ノウハウの蓄積を経て、クラウド&セキュリティのサービスを形成する。具体的には、クラウドの力でワークスタイル変革やビジネスモデル変革を促進するソリューション「clouXion」、同社で完備しているセキュリティ監視センターから24時間365日体制で顧客のさまざまなセキュリティシステムを運用・監視するサービス「マネージドセキュリティサービス」などが相当する。最終的に、これらのサービスをパートナーと協力することで販売を広げていく構想としている。 コンサルティング&ビジネスITの創出についても同様に、3つのステップを踏むことで実現を目指す。まず、同社の得意とするクラウドコンサルティングにより、既存顧客のクラウド化及びDXを推進する。顧客のビジネスへの理解を深めたところで、次に同社の得意とするIoT技術・クラウド技術など先端技術の知見を活用した新たなビジネスを協創する。この過程においては、従来型のウォーターフォール開発ではなく、共通のゴールに向かって開発チームが一体となって働くスクラム開発を浸透させることで、顧客の要望に柔軟に応えつつ、手戻りやオーバーコストとなる不採算のプロジェクトを発生するリスクを低減させるとしている。 サービスプロバイダーへと進化することでコーポレートITソリューションを伸ばし、コンサルティング&ビジネスITの創出によってビジネスITソリューションを伸ばすことで、この2つの領域で売上高構成比率を従来の35%程度から50%へと引き上げることを目指している。 これらの取り組みにより2019年3月期の営業利益2,513百万円を起点にCAGR(年平均成長率)20%を続け、2022年3月期には営業利益43億円、ROE(自己資本当期純利益率)13%の達成を目指すとしている。 2020年3月期を終えた現時点で、「2022年3月期 営業利益43億円」の計画に変更はない。第3次中期経営計画における初年度だった2020年3月期の営業利益は20.8%成長を達成している。また、注力領域のビジネスITソリューションとコーポレートITソリューションの売上高構成比率を50%へ引き上げる目標についても継続している。2020年3月期の実績は35.9%と、2019年3月期の33.8%から2.1ポイント高くなっている。ROEの目標数値13%も据え置いており、中期経営計画の目標を2年目として、確実にこなしていく計画である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《ST》
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