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13日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日ぶり反落、経済成長鈍化を警戒

2023/10/13 17:22 FISCO
*17:22JST 13日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日ぶり反落、経済成長鈍化を警戒 13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比19.80ポイント(0.64%)安の3088.10ポイントと3日ぶりに反落した。 中国経済の成長鈍化が意識される流れ。朝方公表された9月の物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばい(0.0%)にとどまり、市場予想(プラス0.2%)と前月実績(プラス0.1%)を下回った。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス2.5%。下落率は前月実績(マイナス3.0%)から縮小したが、市場予想(マイナス2.4%)より大きな下げとなった。また、昼前に報告された9月の貿易統計に関しては、前月ほどではなかったものの、輸出と輸入の縮小が続いた。 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。当局の株価対策が期待されている。外電が13日、消息筋情報として伝えたところによれば、株式相場を下支えするため、中国政府が株価安定化ファンドの創設を検討しているもようだ。また、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社、中央匯金投資は11日、4大国有銀行のA株を買い増している。中央匯金投資はさらに、向こう6カ月内に流通市場で一段の買い増しを続ける方針という。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、酒造・食品の下げが目立つ。重慶ビール(600132/SH)が2.8%安、四川水井坊(600779/SH)が2.1%安、貴州茅台酒(600519/SH)が2.0%安、仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.0%安、北京三元食品(600429/SH)が1.8%安で引けた。 非鉄や鉄鋼、建材など素材株もさえない。中国アルミ(601600/SH)が3.0%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.2%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.0%安、安徽海螺セメント(600585/SH)が1.5%安で取引を終えた。 ゼネコン株も安い。中国中鉄(601390/SH)が2.0%、中国交通建設(601800/SH)が1.9%、中国鉄建(601186/SH)が1.8%、中国建築(601668/SH)が1.5%ずつ下落した。ハイテク株、不動産株、運輸株、公益株、証券株なども売られている。 半面、銀行株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が3.2%、中国銀行(601988/SH)が2.1%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.0%ずつ上昇した。エネルギー株、医薬株、自動車株の一角も買われている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.67ポイント(0.29%)安の233.47ポイント、深センB株指数が10.82ポイント(0.99%)安の1085.13ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《NH》