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10日の香港市場概況:ハンセン2.0%安、テック株が急反落

2023/2/10 18:03 FISCO
*18:03JST 10日の香港市場概況:ハンセン2.0%安、テック株が急反落 下記の通り修正します。 (誤) (正) 10日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比433.94ポイント(2.01%)安の21190.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が187.54ポイント(2.56%)安の7126.19ポイントとそろって大幅に反落した。売買代金は1197億8100万香港ドルにやや拡大している(9日は1177億6470万香港ドル)。 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米国の金利上昇と景気不安がマイナス材料だ。年内の米利下げ観測が後退する中、米債券市場では各年限の米債券利回りが上昇。また、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)は一時、1980年代以降で最大を記録した。米国の対中圧力も不安視。米国は中国に対する新たな規制の導入を検討しているもよう――などと伝わった。報道によれば、米国企業が中国の先端技術開発に資金を提供することを制限する。 朝方公表された1月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス2.1%となり、市場予想と一致。生産者物価指数(PPI)はマイナス0.8%となり、下落率は市場予想(マイナス0.5%)を上回っている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.6%安と他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30は全面安)。個別では、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が11.0%安、企業向けソフトウエア開発の金蝶国際軟件集団(268/HK)が8.2%安、新興EV(電気自動車)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が7.9%安と下げが目立つ。また、検索エンジンの百度(9888/HK)が7.4%下落。人工知能(AI)を使ったチャットボット投入の報道を受けて週初に株価が大きく上昇していたが、足元の下落でその上昇分はほぼ帳消しの水準に沈んだ。 半導体セクターも大幅安。晶門半導体(2878/HK)が5.9%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.7%安、華虹半導体(1347/HK)が4.9%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.3%安で引けた。ICファウンドリ中国最大手のSMICに関しては、10〜12月期業績の28%減益が売り材料。同社は23年の2ケタ減収見通しも公表した。 個別では、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.5%値下がり。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社、バークシャー・ハサウェイによる保有H株の売却継続が報じられた。 半面、中国発電セクターはしっかり。華電国際電力(1071/HK)が3.2%、中国電力国際発展(2380/HK)が2.3%、華能国際電力(902/HK)が1.7%、華潤電力HD(836/HK)が1.5%ずつ上昇した。中国では足元で、発電用石炭の価格が下落している。 一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%安の3260.67ポイントで取引を終了した。非鉄株が安い。石炭株、自動車株なども売られた。半面、ホテル・観光株、電力株などが買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》