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22日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で反落、決算不振で新奥能源14%安

2022/8/22 18:00 FISCO
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で反落、決算不振で新奥能源14%安 週明け22日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比116.05ポイント(0.59%)安の19656.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.59ポイント(0.37%)安の6695.29ポイントとそろって反落した。売買代金は830億8740万香港ドルとなっている(19日は821億6600万香港ドル)。 中国経済の不透明感が投資家心理の重しとなる流れ。国内では猛暑による電力ひっ迫で、一部地域の計画停電が延長されている。工場の稼働停止などにより、サプライチェーンが混乱するとの不安も高まった。ただ、下値は限定的。中国の金利引き下げが相場を支えた。寄り付き前に公表された銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」では、住宅ローン金利の指標となる5年物が4.30%となり、前回(4.45%)から予想(4.35%)以上に引き下げられた。実質的な政策金利と呼ばれる1年物に関しても、予想ほどではなかったが前回から引き下げられている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が14.3%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.2%安、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が3.3%安と下げが目立った。新奥能源と小米集団は、決算不振が売り材料視されている。 セクター別では、スマートフォン関連が安い。上記した舜宇光学や小米のほか、瑞声科技HD(2018/HK)が5.6%、高偉電子(1415/HK)が4.5%、丘タイ科技(1478/HK)が3.3%、富智康集団(2038/HK)が1.9%ずつ下落した。 風力や太陽光の再生可能エネルギー発電銘柄も急落。中国高速伝動設備集団(658/HK)が9.8%安、新疆金風科技(2208/HK)が14.5%安、新特能源(1799/HK)が4.5%安で取引を終えた。風力発電プラント大手の金風科技については、中間決算の減益が失望されている。 半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターは高い。旭輝HD(884/HK)が11.5%、雅居楽集団(3383/HK)が6.5%、碧桂園HD(2007/HK)が3.2%、保利物業発展(6049/HK)が5.0%、碧桂園服務HD(6098/HK)が3.9%ずつ上昇した。 非鉄セクターも物色される。中国宏橋集団(1378/HK)が4.3%高、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.6%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%高、江西銅業(358/HK)が1.9%高で取引を終えた。洛陽モリブデンに関しては、中間期の72%増益が好感されている。 他の個別株動向では、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)が11.1%高。新エネルギー自動車(NEV)の車両購置税(車両取得税)徴収開始の先送りに加え、「哈弗」ブランドの新モデル投入が材料視された。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.61%高の3277.79ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。非鉄・エネルギー株、不動産株、運輸株なども買われた。半面、金融株は安い。半導体株、公益株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》