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21日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で3日続伸、レジャー関連に買い

2022/6/21 18:00 FISCO
*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で3日続伸、レジャー関連に買い 21日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比395.68ポイント(1.87%)高の21559.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.98ポイント(2.03%)高の7549.58ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1193億6170万香港ドルにやや縮小している(20日は1318億5250万香港ドル)。 経済活動正常化の期待が相場を支える流れ。中国本土の新型コロナウイルス感染は、一部の地域を除いて抑制されている。20日に確認された新規感染は、首都の北京市で5人、商都の上海市で9人にとどまった。新たな中国経済対策の導入観測も強まっている。工業信息化部(工業情報化部)は20日、専門家座談会を開き、製造業の安定成長に向けた支援を強化すると表明した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が12.1%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が5.6%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が5.0%高と上げが目立った。 セクター別では、空港や旅行代理店、カジノなどレジャー関連が高い。海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が6.9%、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.9%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.6%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が4.0%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)と澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)がそろって2.0%ずつ上昇した。マカオ・カジノ株は昨日、域内で約8カ月ぶりに新型コロナ感染者が発生したことを不安視し、軒並み急落していたが、ひとまず買い戻しが入っている。 スポーツ用品や家電の中国消費セクターもしっかり。特歩国際HD(1368/HK)が4.4%高、李寧(2331/HK)が3.3%高、創維集団(751/HK)が3.2%高、TCL電子HD(1070/HK)が2.8%高と値を上げた。 中国・香港の不動産デベロッパーや金融も物色される。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.4%高、長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が2.0%高、九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が1.6%高、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が5.6%高、HSBC(5/HK)が3.7%高、中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって2.7%高で取引を終えた。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%安の3306.72ポイントで取引を終了した。素材株が安い。自動車株、半導体株、医薬品株、食品飲料株、運輸株なども売られた。半面、金融株は高い。不動産株、公益株、エネルギー株、メディア・娯楽関連株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》