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10日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、中国銀行セクターに買い

2020/3/10 18:00 FISCO
*18:00JST 10日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、中国銀行セクターに買い 10日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比352.05ポイント(1.41%)高の25392.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が168.93ポイント(1.69%)高の10153.37ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は1410億6200万香港ドルとなっている(9日は1696億4400万香港ドル)。 投資家心理が急改善する流れ。中国の習近平・国家主席は10日、新型コロナウイルス感染が大流行した武漢市を訪問した。感染拡大の終息が近いとの見方が広がっている。昨夜の米株市場で急落したNYダウが時間外取引で反発したことや、原油安の一服も買い安心感を誘った。WTI原油先物は9日に25%の暴落を記録したが、10日のアジア時間取引では一時6%上昇した。 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)がそろって4.9%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.8%高、香港中心地に商業施設を保有する不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.2%高と上げが目立った。舜宇光学に関しては、スマートフォン用レンズの2月出荷数が前年同月比で48%増加し、伸びが前月から加速したことが好感されている。 セクター別では、中国の銀行が高い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.2%、中国工商銀行(1398/HK)が3.7%、中国民生銀行(1988/HK)が3.0%、中国建設銀行(939/HK)が2.9%、招商銀行(3968/HK)が2.1%、中国銀行(3988/HK)が2.0%、中国農業銀行(1288/HK)が1.9%ずつ上昇した。預金金利低下による利ザヤ改善が期待される。「各行の高金利預金に関し、中央銀行の中国人民銀行は取締りを強化する」との観測が広がった。 中国空運セクターも急伸。中国国際航空(753/HK)が5.5%高、中国東方航空(670/HK)が4.9%高、中国南方航空(1055/HK)が4.6%高と値を上げた。新型コロナの影響で経営が圧迫されるなか、当局が救済措置を打ち出したことを材料視。中国民用航空局は9日、一定規模以上の空港の着陸料を10%引き下げると発表した。 石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連セクターもしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.6%高、中国神華能源(1088/HK)が3.4%高、エン州煤業(1171/HK)が1.7%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%高とそろって反発した。 本土市場も3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.82%高の2996.76ポイントで取引を終えた。5G関連などハイテク株が高い。金融株、インフラ関連株、テレワーク関連株、食品飲料株、自動車株、不動産株、公益株なども買われた。 【亜州IR】 《FA》