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リケンNPR Research Memo(4):高度な精密加工・表面処理・材料・粉末冶金技術などに強み

2024/7/11 13:44 FISCO
*13:44JST リケンNPR Research Memo(4):高度な精密加工・表面処理・材料・粉末冶金技術などに強み ■事業概要 2. リケンNPR<6209>の特徴・強み 主要製品であるピストンリングの主な役割には、エンジン燃焼室で燃焼ガスの漏れを封じるシール機能、潤滑油(エンジンオイル)のコントロール機能、燃焼熱を逃がす伝熱機能、ピストンの摩耗を抑えるサポート機能などがある。300℃という過酷な条件の燃焼室内で使用され、エンジン性能に直接関わる重要な機能部品である。高品質のピストンリングを供給できるメーカーは、世界でもリケンとNPRを含む5社(米国1社、独1社、日本3社)に実質的に限定されている。低フリクション化や耐摩耗性向上、高性能・高品質の材料と表面処理などの高い技術力が求められるが、両社とも高度な精密加工・表面処理・材料技術などに強みを持っている。また、粉末冶金技術、エンジニアリングプラスティック技術においても独自の強みを有している。主要得意先は、トヨタ自動車<7203>や本田技研工業<7267>をはじめとする世界の主要な自動車メーカーで、幅広い製品を供給している。 3. リスク要因と対策 リスク要因としては、景気変動・感染症・災害・その他の影響による自動車生産台数の減少がある。ただし、グローバル自動車市場は新興国における自動車普及の進展などで緩やかに拡大基調であり、同社にとっては自動車生産台数の増減よりも、世界的な脱炭素社会の流れを背景とする中長期的な環境規制の影響(エンジンの低燃費化、ガソリンエンジンの減少、エンジンのクリーン化への対応、自動車のEV化など)がリスク要因となる。同社は、ガソリンエンジンのさらなる低燃費化や、水素や代替燃料などを使用する次世代エンジンへの対応など、エンジンの進化に向けた技術開発を推進するとともに、EV化の流れを踏まえて、非ICE領域での事業の拡大にも注力し、事業ポートフォリオの改革を進める方針だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《AS》
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リケン、日本ピストンリングの経営統合で2023年に誕生。ピストンリング等の自動車・産業機械部品事業が主力。管継手等の配管・建設機材事業も。ピストンリング事業では生産性改善による収益力の強化に取り組む。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
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