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シュッピン Research Memo(6):新市場区分「プライム市場」への選択を申請

2021/12/10 15:26 FISCO
*15:26JST シュッピン Research Memo(6):新市場区分「プライム市場」への選択を申請 ■主な活動実績 1. 各取り組みの進捗 (1) 販売及び情報チャネルの拡充 新たな販売及び情報チャネルの取得を目的として、全事業にて「LINE」公式アカウント、及び「YouTube」チャンネルの開設を行い、さらなる利便性の向上やコンテンツの充実にも取り組んだ。オンライン接客(ライブ販売)や来店予約、「LINE買取見積り」についても全事業で段階的に実施していく計画である。スマートフォンの1ページ目に置かれることが多く、顧客の日常のなかで一番身近な場所となっている「LINE」や「YouTube」を通じたプッシュ配信※やコンテンツの掲載により、注力するOne to Oneマーケティングの精度をさらに高めていくところに狙いがあるようだ。One to Oneマーケティングの基盤が充実してきたシュッピン<3179>にとっては、まさに満を持しての参入という見方ができるだろう。 ※新着中古商品情報やWebマカジンからのピックアップ記事のタイムリーな配信、お得な情報のタイムライン表示などに特徴がある。 (2) ECサイト+CGMの強化 CGMの活用により、単なるECだけでなく、すべての会員が楽しみながらサービスを利用できる環境(レビュー数・投稿写真数の増加等)を整えることで、プラットフォームとしての基盤強化(圧倒的な情報量の充実、アクティブユーザーの拡大等)を図り、日本最大級カメラ専門のポータルサイトを目指している。昨年11月にリリースした「EVERYBODYコンシェルジュ」では、カメラやレンズの疑問に対して、実際に使っている人だけが回答可能な仕組みをとっており、より信頼性やクオリティの高い回答を得ることができる点で他社との差別化を図っている。現在1万件を超える口コミが集まっているようだ。また、フォトシェアリングサイト「EVERYBODY × PHOTOGRAPHER.com」についても、さまざまなイベントの開催と利便性の改善により写真投稿累計枚数が20万枚を突破した。 (3) One to Oneマーケティングの進展 2021年3月には、これまで進めてきたOne to OneマーケティングにAIMDを掛け合わせることにより、販売・買取価格をAIが決定し、リアルタイムで顧客に有利な販売・買取価格を知らせるサービスを開始した。前述のとおり、従来の約6倍となる毎月100万件以上のプッシュ配信が可能となり、取引機会の増大(機会損失の防止)やアクティブ率への寄与をはじめ、需給に合わせた販売・買取価格の適正化(売上総利益率の改善)、人件費負担の増加抑制などの効果が見えてきた。今後は、次のフェーズとして、AIにより価格だけでなく、数多くのコンテンツ情報や商品情報のなかから、顧客一人ひとりに合わせたレコメンド情報を届ける仕組み(AIコンテンツレコメンド)を導入する計画である。 (4) 海外への販売エリアの拡大(越境ECの進捗) グローバル戦略(越境EC)については、2017年8月に「Map Camera」(カメラ事業)にて世界最大級のオンラインマーケットプレイス「eBay」へ出店したほか、「GMT」(時計事業)についても、2019年5月に世界最大級の高級腕時計マーケットプレイス「Chrono24」、2020年7月には「eBay」にも出店し、事業拡大に向けた体制を整えるとともに、サービスの質を重視した展開により海外でのブランド力も確立されてきた。それに伴って、2022年3月期上期の海外売上は「カメラ事業」が504百万円、「時計事業」が105百万円とまだ小規模ながら順調に伸びている。 2. 新市場区分「プライム市場」への選択を申請 2021年7月9日に一次判定結果にて「プライム市場」適合を確認すると、2021年9月16日に取締役会にて「プライム市場」選択申請を決議し、東京証券取引所へ申請書類を提出した。2022年4月4日に新市場へ移行する予定となっている。同社では、これを機に、よりESGを重視した経営を実践するとともに、国内だけなく、海外投資家へのアプローチもさらに強化し、投資家との建設的な対話を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値向上をグローバルな視野で目指していく方針である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《NB》
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カメラ専門店「マップカメラ」の運営を行うカメラ事業が主力。時計専門店「GMT」、ロードバイク専門店「クラウンギアーズ」の運営等も。EC販売が中心。カメラ事業では動画配信中心にコンテンツの拡充を図る。 記:2024/10/11