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ポエック Research Memo(5):ニッチトップ企業の獲得や独自商品の開発により高収益・高成長を目指す(1)

2021/12/1 16:05 FISCO
*16:05JST ポエック Research Memo(5):ニッチトップ企業の獲得や独自商品の開発により高収益・高成長を目指す(1) ■ポエック<9264>の事業概要 2. 事業別概要 同社グループの強みは、約50年にわたるポンプの専門家集団としてノウハウを蓄積し、中国地方において圧倒的シェアを持つことにある。組織的なメンテナンス体制を築いていることから、メーカーや用途を問わず幅広い地域であらゆる業者からのメンテナンスニーズに応えることができる。また、電気不要のスプリンクラー消火設備用加圧送水装置や画期的な方式で高効率の熱交換を実現した「プレート&シェル熱交換器」など、革新的な環境・防災機器を製品ラインナップに持つことを強みとしている。 以下に、独自商品を含めた各事業の主要製品について詳述する。 (1) 環境・エネルギー事業 環境・エネルギー事業は、水処理機器及び環境改善機器の環境関連機器と、熱交換器のエネルギー関連機器に分かれる。顧客はビル・工場等の各種建物、食品メーカー、化学品メーカー、ゼネコンなどとなっている。 1) 環境関連機器(水処理機器、環境改善機器) 当カテゴリーの主要な製商品は、ポンプ類・撹拌機等の水処理機器、オゾンガス発生装置及びオゾン脱臭装置などの環境改善機器がある。水処理機器のうち、ポンプ類は国内メーカーとの代理店契約に基づいて仕入れ、販売する。同社あるいは他社が納入した機器(ポンプ類、撹拌機、オゾンガス発生装置、オゾン脱臭装置)の修理及びメンテナンス等技術サービスによるストックビジネスも展開している。 a) 水処理機器 主な製商品は、ポンプ類及びその関連機器(水槽、送風機、ブロワ、コンプレッサ、ボイラー等)、撹拌機等となる。ポンプ類は一般的に工場及び建物等における水の供給システム、または加熱・冷却等の熱媒として利用される。 撹拌機は同社で製造しており、食品、化学、薬品業界や排水処理施設向けに販売している。水中設置という特徴から従来品と比較してエネルギー効率が非常に高く消費電力が少なくて済むという特長があり、環境マネジメントシステムの国際標準規格「ISO 14000」取得を推進する企業にも適した製品となっている。 b) 環境改善機器 環境改善機器は、「ヴォルガ」ブランドのオゾン脱臭・洗浄・殺菌システムを取り扱う。オゾンガス発生装置は、人体に影響がないとされる0.03ppm以下の低濃度オゾンガスにより空気中の浮遊菌を死滅させ「空気中の臭い」を24時間連続して防ぐことができる。オゾンガス発生装置は同社が仕様設計し、国内メーカーからOEM供給を受けている。また同社が販売し、装置の保守及びメンテナンス等技術サービスを行っている。同装置は、納入施設の規模に応じた大、中、小のラインナップがある。 c) 景観配慮型防潮壁 景観配慮型防潮壁「SEAWALL(シーウォール)」は、高い強度を持った防潮壁用の枠付きアクリル製透明窓である。防潮壁に透明窓を設けることにより津波や高潮の災害時に防潮壁の向こう側の様子を伝えて安全をより確かなものにし、防潮堤の設置により損なわれる地域住民の生活環境の改善に役立つ。釜石港(岩手県釜石市)、兵庫運河(兵庫県神戸市)、宇品港(広島県広島市)や広島県福山市、大分県別府市などでも採用されている。「SEAWALL」は同社が販売しており、2018年の発売以来の累計販売金額は595百万円となる。 2) エネルギー関連機器(熱交換器) エネルギー関連機器となる熱交換器は、フィンランドの熱交換器メーカーであるVAHTERUSより独占製造販売権を得て輸入したプレートを使い、三和テスコがプレート&シェル熱交換器を製造し、同社が販売している。熱交換器は、温度の高い物体から低い物体へ効率的に熱を移動させる機能を持つ機器であり、液体・気体などの流体の熱を段階的に利用・回収する。主な用途としては冷凍機、食品製造・化学薬品製造における冷却・加熱プロセス、蒸気タービンに使用されている。同社グループで製造・販売するプレート&シェル熱交換器は、プレート構造により従来の多管式熱交換器と比べてコンパクトであり(設置スペースは多管式の約5分の1)、液やガス漏れがなく、メンテナンスの頻度も少なくて済むという特長がある。 3) 魚介類等水産物の養殖等に関する設備設計及び施工 2021年9月に全株式を取得し子会社化したマリンリバーは、主に水産試験場や活魚センターなどで使用される水産設備の設計・製造・施工を行っている。主要製品は、海水用ヒートポンプチラー、チタン熱交換器、シェル&コイル熱交換器、シェル&チューブ熱交換器などである。長年の業歴やマリンリバー独自の製品、特許を取得した技術力など業界内の評価は高い。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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時価総額 7,228百万円
ポンプ等の水処理機器、環境機器の販売を行う環境・エネルギー事業、船舶エンジン部品やプラント設備機器などを手掛ける動力・重機等事業が柱。広島県福山市に本社。中国地方における圧倒的なシェアなどが強み。 記:2024/06/03