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J−オイルミルズ---2Qは2ケタ増益、油脂事業が業績に貢献

2019/11/6 9:49 FISCO
*09:49JST J−オイルミルズ---2Qは2ケタ増益、油脂事業が業績に貢献 J−オイルミルズ<2613>は5日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.0%減の905.20億円、営業利益が同28.3%増の41.84億円、経常利益が同28.2%増の44.07億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.8%増の32.34億円となった。 油脂事業の売上高は前年同期比3.2%減の766.56億円、セグメント利益は同34.2%増の36.54億円となった。油脂部門は、家庭用、業務用ともに物流費を始めとしたインフラコスト上昇に起因する価格是正に注力し、高付加価値品の販売強化に取り組んだ。家庭用油脂は、オリーブオイル、ごま油の伸長により、前年同期と同程度の売上高を確保した。業務用油脂は、顧客ニーズに対応した「長調得徳(R)」や「J-OILPRO(R)」の提案を推進し、高付加価値品の販売数量は堅調に推移した。油糧部門は、主たる需要先である配混合飼料の国内生産量は前年同期をわずかに上回る水準で推移した。大豆ミールの販売数量は増加したが、販売価格はシカゴ相場により安値での推移となった。菜種ミールの販売数量は微増だったが、販売価格は大豆ミール価格の低下により安値となった。 油脂加工品事業の売上高は前年同期比1.9%減の63.85億円、原料価格の高騰、委託加工賃の上昇、海外での業務提携に伴う費用計上により、セグメント損失は1.26億円(前年同期は0.96億円の利益)となった。マーガリン部門は、家庭用では4月~8月までラーマ(R)製品を対象とした消費者キャンペーンの実施や拡販に努め、売上高は前年同期をわずかに上回った。業務用は高付加価値品の拡販に努めたが、売上高は前年同四半期を下回った。粉末油脂部門は安定した受託生産を実現し、販売数量及び売上高は順調に推移した。 食品・ファイン事業の売上高は前年同期比1.9%減の67.88億円、過年度に実施した棚卸資産評価減の影響もあり、セグメント利益は同37.4%増の5.29億円となった。スターチ部門については、コーンスターチは食品用途および工業用途ともに価格是正と採算の改善に努めたため、販売数量は前年同期を下回った。食品用加工澱粉は主原料タピオカ澱粉の価格がバーツ高により高いレンジで留まったが、販売価格の改定により売上高は微増となった。高付加価値品であるネオトラスト(R)、アミコート(R)は品質・食感改良材として中食向けの採用が増加した。ファイン部門は、機能性素材は海外向け販売が好調に推移した。SOYシートは海外現地商社への働きかけによる積極的な販売で北米を中心に新規導入が進み、売上高は順調に推移した。ケミカル部門は、木質建材用接着剤の販売数量維持と価格改定に努めたが、販売数量及び売上高は前年同期を下回った。 2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.7%増の1,900.00億円、営業利益が同14.8%増の65.00億円、経常利益が同9.1%増の69.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.7%増の54.00億円とする期初計画を据え置いている。 《SF》
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味の素製油、ホーネンコーポレーション、吉原製油の経営統合で誕生。家庭用油脂、業務用油脂、ミールの製造・加工・販売等を行う。国内業務用食用油の販売量シェアは約4割。油脂汎用品の価格適正化などに取り組む。 記:2024/10/20