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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、欧米株高も日銀修正にらみ円売り縮小

2023/7/31 17:41 FISCO
*17:41JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、欧米株高も日銀修正にらみ円売り縮小 31日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧米株高基調に振れやすく、リスク選好の円売りがドルなど主要通貨を押し上げる見通し。ただ、日銀による今後の緩和修正に思惑が広がり、円売りが縮小すればドルは伸び悩むだろう。 前週末に発表された米コアPCE価格指数は2カ月連続で低下したほか、雇用コスト指数も低調な内容となり、金融引き締め観測を弱めた。この日は米金利安を受けドル売りが先行し、ユーロ・ドルは1.1040ドル台に再浮上。ドル・円は欧米株高でリスク選好的な円売りにより141円台に、またユーロ・円は155円台に強含んだ。週明けアジア市場は日経平均株価をはじめアジア株高に振れ、円売りが主要通貨を押し上げた。 この後の海外市場は重要イベント通過に伴い、ややリスク選好のムードが期待される。欧米企業の好業績で株高が続けば、円売り先行で主要通貨は対円で下げづらい。ただ、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、引き締め長期化の観測は弱まり、金利安ならドル安の可能性も。一方、日銀は金融緩和政策を維持したが、長短金利操作(YCC)を一部修正。今後の政策見直しの思惑で円売りは縮小し、ドルの上値を抑えそうだ。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・6月住宅ローン承認件数(5月:5.05万件) ・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+0.4%、1-3月期:+1.1%) ・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+5.2%、6月:+5.5%) ・22:45 米・7月シカゴ購買部協会景気指数(予想:43.5、6月:41.5) ・23:30 米・7月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-22.5、6月:-23.2) 《FA》