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買い先行で始まるもパウエルFRB議長の議会証言を前に次第に様子見姿勢が強まる【クロージング】

2022/6/22 16:00 FISCO
*16:00JST 買い先行で始まるもパウエルFRB議長の議会証言を前に次第に様子見姿勢が強まる【クロージング】 22日の日経平均は反落。96.76円安の26149.55円(出来高概算11億1000万株)で取引を終えた。連休明けの米国市場で主要株価指数が大幅に上昇したことや1998年10月以来約24年ぶりに一時1ドル=136円台後半まで進んだ円安を背景に輸出関連株中心に買いが先行して始まり、取引開始直後に26462.83円まで値を上げた。ただし、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えて、積極的に売り買いを手掛ける向きは少なく、次第に様子見気分が広がった。時間外取引のナスダック100先物などの米株先物が軟調に推移していることで、目先の利益を確保する売りが優勢に。 東証プライムの騰落銘柄は値下がり銘柄が1100に迫り、全体の6割近くを占めた。セクターでは、医薬品、ゴム製品、電気ガス、輸送用機器、食料品など12業種が上昇。一方、鉱業、海運、卸売、石油石炭、パルプ紙など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アステラス薬<4503>、KDDI<9433>、中外薬<4519>、第一三共<4568>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、アドバンテス<6857>、信越化<4063>、TDK<6762>が軟調だった。 外部環境の好転を背景に自律反発狙いの買いが続いたほか、円安進行による輸出採算の改善が期待され、自動車などの輸出関連株中心に値を上げる銘柄が目立った。ただ、前日の日経平均の上昇で米国株の上伸を織り込んでいた面もあり、寄り付き後は短期的な売り仕掛けの動きも見られた。日経平均は後場取引開始後には100円安近くまで値を下げる動きとなったが、引けにかけては同水準での底堅さは見られていた。 市場の関心はパウエルFRB議長の議会証言の内容だ。先週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、パウエル氏は「次回は0.5%か0.75%の利上げになる」との見方を示しており、今後の利上げに関して何らかの示唆があるのかが注目される。一方、FOMC直後だけに目新しい材料が出る可能性は低く、記者会見と同様の認識を繰り返すようであれば、相場の反応は限られよう。まずは、パウエル発言を受けた米国市場の動きを見極めたいところである。 《FA》
関連銘柄 10件
4063 東証プライム
5,555
11/28 15:30
+7(%)
時価総額 11,119,399百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4503 東証プライム
1,571.5
11/28 15:30
+4.5(%)
時価総額 2,843,885百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,612
11/28 15:30
+36(%)
時価総額 11,101,931百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4568 東証プライム
4,717
11/28 15:30
+75(%)
時価総額 9,184,159百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,155
11/28 15:30
+70(%)
時価総額 5,321,485百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,917.5
11/28 15:30
+45.5(%)
時価総額 3,727,352百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
8,210
11/28 15:30
-296(%)
時価総額 6,290,018百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
23,740
11/28 15:30
+1,500(%)
時価総額 11,196,567百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
4,981
11/28 15:30
+66(%)
時価総額 10,917,585百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
51,100
11/28 15:30
-90(%)
時価総額 16,261,093百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25