マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/25 6:01:01
14,957,092
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は続伸、2万円台回復でリバーサル的な動きも見られるが

2020/5/8 12:28 FISCO
*12:28JST 日経平均は続伸、2万円台回復でリバーサル的な動きも見られるが  日経平均は続伸。351.14円高の20025.91円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。  7日の米株式市場でNYダウは反発し、211ドル高となった。中国の4月輸出額が予想外の増加に転じたほか、ハイテク関連を中心に主要企業の決算が好感されて買いが先行。トランプ大統領が合意打ち切りを警告していた米中貿易協議について、早ければ来週にも電話会談が実施されると報じられ、米中摩擦を巡る懸念も後退した。東京市場ではオプション5月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買が買い越しだったこともあり、本日の日経平均は297円高からスタート。寄り付き後は20088.94円(414.17円高)まで上昇し、2万円台に乗せる場面が度々あった。なお、オプション5月物のSQ値は概算で20073.69円となっている。  個別では、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>が揃って2%超の上昇。ソフトバンクGは投資先の米ウーバーテクノロジーズが時間外取引で株価急伸したことが材料視され、ファーストリテは4月既存店売上が大きく減ったもののあく抜けと捉えられたようだ。その他売買代金上位ではソニー<6758>、トヨタ自<7203>、富士フイルム<4901>などが堅調。また、ファンケル<4921>やスシローGHD<3563>が決算を受けて東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、今期2ケタ減益見通しの任天堂<7974>は5%超の下落。エムスリー<2413>やタカラバイオ<4974>といったヘルスケア・バイオ関連株も利益確定売りに押され下げがきつく、東エレク<8035>などハイテク株の一角は小安い。また、レノバ<9519>などが東証1部下落率上位に顔を出した。  セクターでは、鉄鋼、海運業、非鉄金属が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのはその他製品のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%となっている。  本日の日経平均は米株高の流れを引き継いで300円近い上昇でスタートすると、取引時間中としては2営業日ぶりに2万円台に乗せて前場を折り返した。日足チャート上では19800円台に位置する5日移動平均線を再び上抜け。SQ値をいったん上回ってからは2万円を挟み堅調もみ合いといった動きになっている。5連休の前後に米中摩擦再燃の懸念が浮上し、調整していた分を懸念後退で取り戻した格好だ。  値がさのソフトバンクGとファーストリテが相場のけん引役となっている印象だが、業種別騰落率を見ると鉄鋼、海運業といった景気敏感系バリュー(割安)株にも資金が向かっていることが窺え、前引けの日経平均が+1.78%なのに対し東証株価指数(TOPIX)も+1.47%と健闘している。反面、東エレクやキーエンス<6861>といったハイテク株の一角は前日の上昇が大きかっただけに利益確定売りが優勢。総じて前日までの動きのリバーサル(株価反転)的な内容となっている。中小型株にも利益確定の売りが出ており、新興市場ではマザーズ指数が反落。このところ賑わっているアンジェス<4563>などは荒い値動きとなっている。米中摩擦緩和に伴う外需回復への期待に加え、日経平均の大台回復、週末要因などがリバーサル的な動きの背景にあるとみられる。  アジア市場でも中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調に推移しており、株式相場全体の地合いは良好だろう。とはいえ、米4月雇用統計の発表を控えた週末とあって、日経平均は2万円を超える場面で上値の重さも窺える。後場も堅調もみ合いが続くとみておきたい。  さて、米国では経済活動再開に向けた動きが株式相場を押し上げる一方、経済の悪化懸念も根強く、金利先物市場で連邦準備理事会(FRB)のマイナス金利導入を織り込む動きが見られ始めた。こうした金利低下が追い風になるとともに、新型コロナウイルスの影響下で堅調な業績も評価され、ハイテク株の強い値動きが続いている。本日の東京市場でハイテク株はやや利益確定売りに押されているものの、やはり相対的に優位な状況が続きそうだ。バリュー株のリバーサルは短期的な動きにとどまるだろう。なお、同様に追い風に乗る新興株だが、足元の人気銘柄は本日の株価乱高下で株式需給が悪化する可能性もある。人気銘柄への資金集中から循環的な物色に移行することも想定しておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 14件
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3563 東証プライム
3,169
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 367,823百万円
回転寿司チェーン「スシロー」を全国展開する「あきんどスシロー」、「京樽」などを傘下に収める持株会社。海鮮三崎港、杉玉などのブランドも持つ。国内スシロー事業は好調。外食需要やインバウンド需要が回復。 記:2024/06/15
4563 東証グロース
55
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 14,128百万円
大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
4921 東証プライム
2,793
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 364,076百万円
ファンケル化粧品、アテニア化粧品が柱の化粧品メーカー。サプリメントなど栄養補助食品関連事業等も手掛ける。機能性表示食品市場でトップクラスのシェア。キリンHDによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/21
4974 東証プライム
1,086
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 130,772百万円
研究用試薬などの試薬事業が主力。宝HD傘下。滋賀県草津市に本社。再生医療等製品関連受託などのCDMO事業、遺伝子医療事業も手掛ける。25.3期は大幅増益計画。再生医療等製品関連受託の増収などを見込む。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9519 東証プライム
800
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 72,950百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17