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ソフトバンテク Research Memo(1):2019年3月期は過去最高の営業利益を達成

2019/5/29 15:11 FISCO
*15:11JST ソフトバンテク Research Memo(1):2019年3月期は過去最高の営業利益を達成 ■要約 ソフトバンク・テクノロジー<4726>は、ソフトバンクグループ<9984>において国内企業・官公庁向けにクラウド・セキュリティの環境構築・システム開発~運用サービスを注力分野としたICT事業を展開している。 2019年3月期はクラウドソリューション及びセキュリティソリューションが好調であった。加えて、低採算な機器販売からの戦略的撤退、ストック売上高の伸長により営業利益率が向上し、利益の期末偏重も改善された。その一方で業務領域を広げるためにチャレンジを行っているビジネスIT領域での取り組みで大型の不採算案件が発生したが、全体としては業績が向上し、売上高50,430百万円(前期比2.6%増、計画比3.0%減)、営業利益2,513百万円(同15.5%増、同0.5%増)、経常利益2,291百万円(同4.5%減、同8.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,386百万円(同10.9%減、同13.4%減)となり、過去最高の売上高、営業利益を達成した。 2020年3月期はクラウド利活用の需要増加、セキュリティ運用監視サービスの需要継続、マイクロソフト<MSFT>のサーバー製品のサポート終了によるサーバーのクラウド化需要など市場の追い風が見込まれる。同社としてはこれに対し、自社サービスのラインナップ拡充と拡販、クラウド&セキュリティ需要への対応、開発案件のスクラム化対応等を行うことで、売上高54,000百万円(前期比7.1%増)、営業利益3,000百万円(同19.3%増)、経常利益2,900百万円(同26.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,700百万円(同22.6%増)を見込んでいる。 同社はこれまでの6年間で事業改革に取り組んできた。第1次中期経営計画(2013年4月−2016年3月)ではクラウド、ビッグデータ、セキュリティに注力し、事業規模拡大、独自技術の研鑽、管理体制の強化に取り組んできた。続く第2次中期経営計画(2016年4月−2019年3月)で、クラウドへの集約及びIoTビジネスの開発に取り組んできたことで、強固な収益基盤の確立に成功した。このベースが固まったところで第3次中期経営計画「SBT Transformation 2021」を発表した。この計画の中で、「日本企業の競争力を高めるクラウドコンサル&サービスカンパニー」を長期目標として掲げ、第3次中期経営計画の重点テーマを「サービスプロバイダーへの進化」「コンサルティング&ビジネスITの創出」という2つに置いた。クラウド&セキュリティの豊富な導入・運用サービス事例を生かし、ソフトバンクグループとの連携を強化し、2022年3月期には営業利益43億円(2019年3月期を起点にCAGR(年平均成長率)20%、注力事業の売上高構成比率50%、自己資本当期純利益率(ROE)13%)を目標に経営を進める。 ■Key Points ・2019年3月期はクラウドソリューションやセキュリティソリューションの成長で過去最高の売上高・営業利益を達成 ・サービス販売体制を確立・強化しクラウドセキュリティの強い需要を確実に捉え2020年3月期は約2割の増益狙う ・注力事業の売上を引き上げ「クラウドコンサル&サービスカンパニー」として更なる進化を遂げる (執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行) 《ST》
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