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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米中摩擦の泥沼化でFRBの追加利下げに思惑

2019/8/5 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米中摩擦の泥沼化でFRBの追加利下げに思惑 5日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。米トランプ政権が対中制裁関税を示唆したことで両国の対立は泥沼化が見込まれ、人民元は急落。市場の混乱を警戒した円買いが優勢となる見通し。また、米9月追加利下げへの思惑でドル売りも想定される。 前週末の海外市場で注目された米7月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+16.4万人(予想+16.5万人)、失業率は3.7%(同3.6%)、平均時給は前年比+3.2%(同+3.1%)となった。6月に大幅増が好感された非農業部門雇用者数は下方修正されたものの、インフレの押し上げにつながる平均時給が予想を上回り、総合的にみれば「決して悪くない内容」(市場筋)と評価されている。ただ、市場の関心は米中貿易戦争の行方に傾いており、円買い優勢の展開。週明けのアジア市場では人民元が10年超ぶりに1ドル=7元を割り込む事態となり、ドル・円は105円台に軟化した。 この後の海外市場でも、金融市場の混乱が警戒される。貿易戦争の泥沼化で中国の減速が顕著になれば交易関係の深いオセアニアや欧州などの経済にも打撃となるため、主要国の経済への影響を懸念したリスク回避の円買いで、クロス円が弱含む見通し。一方、米中摩擦の激化を背景にドルには安全通貨としての買いもある程度見込まれる。ただ、中国経済の下振れリスクで米国経済の腰折れにつながりかねないとの見方からFRBの9月利下げ観測が広がり、ドル売りの方が優勢となりそうだ。また、ドル・円は前週109円前半に浮揚後に107円台へ急反落し、投資家の売り急ぎが目立つ。 (吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:53.3、速報値:53.3) ・17:30 英・7月サービス業PMI(予想:50.3、6月:50.2) ・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(予想:52.2、速報値:52.2) ・23:00 米・7月ISM非製造業景況指数(予想:55.5、6月:55.1) ・カナダ休場(市民の日) 《FA》