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ロシアでは2035年までに現金をほぼ使わなくなる【フィスコ・仮想通貨コラム】

2020/2/19 16:26 FISCO
*16:26JST ロシアでは2035年までに現金をほぼ使わなくなる【フィスコ・仮想通貨コラム】 以下は、フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2020年2月19日に執筆 「最近8年で電子決済利用が30倍」「モバイル決済普及率が欧州で1位」「フィンテック製品の普及率40-50%」 これはロシア国立研究大学高等経済学院所属「デベロップメントセンター」という研究所の報告書が明らかにした情報です。 報告書によると、ロシアにおけるフィンテック関連サービスおよび製品の普及率は現在40〜50%で、特に二大都市であるモスクワとサンクトペテルブルクがこの数字をけん引しています。デロイトのアナリストの推定によると、2018年のフィンテック市場の規模は540億ルーブル(約億円)に達したそうです。また2019年にはこの数字は600億ルーブル(約億円)に達する可能性があり、2020年には最大650億ルーブル(約億円)になると予測されています。こうした予測を受け、デベロップメントセンターの専門家は、2035年までにロシア人はほぼ完全に現金を放棄し、電子決済を使用して支払いを行うと予測しています。 アナトリー・アクサコフ金融市場委員長はロシアのキャッシュレス普及についてこのように言及しています。 「電子決済普及のスピードがとても速い。遅くとも2035年までには現金使用率が10%未満になる可能性がある。」 こうした状況を踏まえ、国会下院と連邦評議会では、決済システムと取引の安全性の開発に注意を払うべきだと議論が行われているようです。 ロシア極東地域の人によると、ロシアで使われているキャッシュレス決済は、主にクレジットカード、VISAタッチ、モバイル決済だそうです。最近ではすべてのバスでQRコード決済が導入されていますが、大手銀行スベルバンクが提供する決済アプリで支払うことができます。 クレジットカードで支払う場合でもスベルバンクが発行するカードが最も多いため、いずれのキャッシュレス決済であってもスベルバンクの口座から支払われるということになります。それ以外の銀行の場合は手数料が取られるため、あまり人気がないのだそうです。 --- 執筆者名:タマラ・ソイキナ 2018年からブロックチェーンのコンサルティング事業を行うFEB株式会社に参画 写真:著者提供 参照:https://www.pnp.ru/social/k-2035-godu-rossiyane-mogut-polnostyu-otkazatsya-ot-nalichnykh.html 《SI》