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22日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で5日続伸、本土銀行セクターに買い

2020/10/22 18:00 FISCO
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で5日続伸、本土銀行セクターに買い 22日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比31.71ポイント(0.13%)高の24786.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.40ポイント(0.07%)高の10085.18ポイントとそろって5日続伸した(ハンセン指数は9月3日以来の高値)。売買代金は1071億8200万香港ドルとなっている(21日は1095億400万香港ドル)。 中国の政策期待で買われる流れ。中国では週明け26日に、重要会議の第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)がスタートする。新型コロナウイルス禍で経済が疲弊する中、各種支援策が打ち出されるとの思惑が根強い状況だ。もっとも、上値は重い。外部環境の不透明感で、指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部) 中国の銀行セクターが相場をけん引。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.3%高、中国工商銀行(1398/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって2.6%高、交通銀行(3328/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって2.3%高、中国民生銀行(1988/HK)が2.1%高、中国銀行(3988/HK)が2.0%高で引けた。 マカオのカジノ関連も高い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.2%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が4.6%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.4%ずつ上昇した。業績の持ち直し期待が強まる。サンズ・チャイナは22日公表した7~9月期決算は赤字転落だったものの、営業赤字は前四半期比で縮小。足元ではマカオ観光ビザの発給が再開されていることもあり、先行きの業績不安がやや後退した。 中国不動産セクターもしっかり。碧桂園HD(2007/HK)が3.6%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.6%高、中国金茂HD(817/HK)が2.0%高、万科企業(2202/HK)が1.9%高、融創中国HD(1918/HK)が1.6%高と値を上げた。 半面、非鉄やセメントの素材セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.7%安、江西銅業(358/HK)が1.5%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が0.6%安、華潤水泥HD(1313/HK)が2.3%安、中国建材(3323/HK)が2.1%安で引けた。 決算発表した通信キャリア2社も安い。中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が11.5%安と急反落。同社が21日引け後に公表した1~9月期業績は10%増益だったものの、予想に届かなかったことが失望されている。同社株は前日、決算期待で11.1%急伸していた。また、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)は5.4%安。同社の7~9月期業績は2%増益にとどまっている。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%安の3312.50ポイントで取引を終えた。医薬品株が安い。保険株、空運株、インフラ関連株、素材株、公益株、ハイテク株や不動産株の一角なども売られた。半面、証券株は高い。食品飲料株、海運株、上海IPOが決定したアント関連の銘柄も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》