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26日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で続落、米中対立の激化を警戒

2020/6/26 18:00 FISCO
*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で続落、米中対立の激化を警戒 休場明け26日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比231.59ポイント(0.93%)安の24549.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.48ポイント(0.84%)安の9853.18ポイントとそろって続落した。売買代金は961億1000万香港ドルにやや縮小している(24日は1154億3000万香香港ドル)。 米中対立の激化が警戒される流れ。米上院は25日、香港の自治を損なう中国の当局者や企業、取引関係にある銀行に制裁を課す法案を全会一致で可決した。「香港国家安全法」をけん制する狙い。「香港国家安全法」は、香港特別行政区設立記念日に当たる7月1日を前に成立する——との観測が流れている。また、中国企業20社を米国防総省が中国軍関連企業に認定していたことが24日に判明。経済制裁が可能となるだけに、新たな火種になるとの不安感も強まった。企業20社には、中国通信設備メーカーの華為技術(ファーウェイ)や監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)、通信事業の中国移動、中国聯通、ゼネコンの中国鉄建などが含まれる。 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリアの中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)と中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)がそれぞれ2.9%安、2.7%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.2%安、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が2.1%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.0%安と下げが目立った。 セクター別では、ゼネコンやセメントのインフラ建設関連が安い。中国交通建設(1800/HK)が4.4%、中国建築国際集団(3311/HK)が3.4%、中国鉄建(1186/HK)が2.7%、中国中鉄(390/HK)が2.2%、華潤水泥HD(1313/HK)が2.6%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.8%、中国建材(3323/HK)が1.6%ずつ下落した。 石油生産や掘削、石炭、天然ガスなどエネルギー関連セクターもさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.9%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%安、中海油田服務(2883/HK)が2.1%安、エン州煤業(1171/HK)が2.7%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.2%安、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.4%安で引けた。 半面、中国不動産セクターの一角は高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が10.8%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.0%、龍湖集団HD(960/HK)と世茂房地産HD(813/HK)がそろって1.5%ずつ上昇する。合景泰富地産に関しては、住宅・商業不動産管理業務(合景悠活集団控股有限公司)の分離上場計画を打ち出したことが材料視された。 一方、本土市場は前日に続き、端午節で休場となっている。 亜州リサーチ(株) 《FA》