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27日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で3日ぶり反発、銀行セクター相場けん引

2020/4/27 17:07 FISCO
*17:07JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で3日ぶり反発、銀行セクター相場けん引 週明け27日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.97ポイント(0.25%)高の2815.49ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.25%高の2950.86ポイント)。 中国経済の持ち直しが期待される流れ。中国国家統計局は27日朝方、1~3月の工業企業利益が前年同月比で36.7%減少したと発表したが、減少幅は1~2月の38.3%減からやや縮小している。政策に対する不透明感も後退。新型コロナウイルス流行の影響で開催が延期されている全国人民代表大会(全人代、国会に相当)について、今週29日にも正式日程が発表されるとの観測が流れた。先行して26日に北京で始まった全人代常務会議では、各種法案のヒヤリングが実施されている。 銀行株が相場をけん引。招商銀行(600036/SH)が3.3%高、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.8%高と値を上げた。浦東発展銀の通期決算は5%増益。1株当たり0.06人民元の期末配当は、過去数年で最高水準の配当性向と伝わった。また、シティーグループは最新リポートで、「中国の銀行は1~3月期に8%増益を達成する見込み」と分析している。 不動産株も高い。華夏幸福(600340/SH)が8.8%上昇した。通期業績の24%増益が好感されている。同業他社株にも買いが波及した。このほか医薬品株、食品飲料株、天然ガス株、インフラ関連株の一角なども買われている。 半面、自動車株はさえない。上海汽車集団(600104/SH)が1.5%安で引けた。テレワーク関連株も安い。通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)が4.4%、総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)が3.7%ずつ値を下げた。産金株、半導体株、海運株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.34ポイント(0.63%)安の210.72ポイント、深センB株指数が3.11ポイント(0.37%)安の826.99ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》