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後場に注目すべき3つのポイント~「成長への意志ある企業」を再評価?

2021/1/26 12:28 FISCO
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~「成長への意志ある企業」を再評価? 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、「成長への意志ある企業」を再評価? ・ドル・円は下げ渋り、ユーロ・ドルの上昇一服で ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は反落、「成長への意志ある企業」を再評価? 日経平均は反落。181.16円安の28641.13円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 週明け25日の米株式市場でNYダウは3日続落し、36ドル安となった。バイデン政権が掲げる追加経済対策の行方に不透明感がくすぶるほか、製薬大手メルクが新型コロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表したことも失望を誘い、景気敏感株を中心に売りが出た。一方、ハイテク株は好決算への期待が根強く、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで125円安からスタート。決算が注目された日本電産<6594>などは買いが先行したものの、前日に日経平均の押し上げ役となったファーストリテ<9983>やエムスリー<2413>といった値がさ株は利益確定の売りが出て、日経平均も前場中ごろに28592.38円(229.91円安)まで下落する場面があった。 個別では、前述のファーストリテが2%、エムスリーが3%超の下落となり、2銘柄で日経平均を約100円押し下げた。トヨタ自<7203>も2%の下落。今期の生産計画を維持すると報じられているが、引き続き減産への懸念がくすぶっているようだ。その他では任天堂<7974>、ソニー<6758>が前日に続きさえない。川崎船<9107>が4%超下落するなど、海運株は軟調ぶりが目立つ。また、GMB<7214>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、決算評価が高い日本電産は2%の上昇。東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株、それに東京電力HD<9501>も堅調ぶりが目立つ。売買代金トップのソフトバンクG<9984>は小じっかり。決算発表銘柄ではJSR<4185>などが急伸し、インソース<6200>は東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、海運業、ゴム製品、非鉄金属などが下落率上位。半面、電気・ガス業、医薬品、水産・農林業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は32%となっている。 本日の日経平均は3桁の下落で前場を折り返した。ただ、先週から上昇と下落を繰り返す展開が続いており、トレンドに大きな変化は見られない。日足チャートを見ると、29000円手前での高値もち合いを継続。これから国内主要企業の決算発表が相次ぎ、さらに明日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)があるため、総じて一進一退となりやすいところだろう。指数寄与度の高い銘柄は、日経平均型、東証株価指数(TOPIX)型とも高安まちまちだが、ファーストリテやトヨタ自の軟調が指数に大きく影響しているとみられる。ここまでの東証1部売買代金は1兆円に乗せた程度でやや低調だ。 新興市場ではマザーズ指数が5日ぶりに反落。ここ4日の上げ幅はおよそ65pt、19日終値から5%強上昇していたため、本日は目先の利益を確定する売りが優勢となっている。マザーズ売買代金は21日、22日と続けて3000億円を超えていたが、25日は2514億円とやや減少。幕間つなぎ的な新興株物色が一巡し、こちらも決算内容を見極めたいといったムードなのかもしれない。 さて、前日から本格的に始まった2020年10-12月期の決算発表だが、日本電産やJSR、マザーズでも弁護士コム<6027>などを見るに、まずまず良好な滑り出しと言えるだろう。電気自動車(EV)向けモーターの拡大が期待され、ここまで大幅に株価上昇してきた日本電産だが、決算は市場予想をさらに上回る内容。弁護士コムは電子契約サービスの10-12月期売上高が前年同期比で約2.6倍、前四半期比で約1.3倍と引き続き大きく成長した。全社売上高に占める割合が3分の1近くまで高まった点も注目すべきだろう。 JSRはエラストマー(合成ゴム)の回復が目を引く。ただ、同社はもともと半導体材料やライフサイエンス事業などの成長期待が高く、株価純資産倍率(PBR)も前日終値ベースで1.8倍台と他の化学大手より高い水準にあった。また今回、「物言う株主(アクティビスト)」として知られる米運用会社のバリューアクト・キャピタルから社外取締役を招へいすることも発表している。「成長に向けた強い意志」が感じられる。 足元で「再びグロース(成長)株シフトが強まる」などといった声も増え始めた。7-9月期決算や米大統領選をきっかけに「景気の循環回復」への期待が高まり、昨年末にかけて出遅れていたバリュー(割安)株が強い戻りを見せていたが、10-12月期決算では「成長への意志ある企業」が再評価されることになりそうな印象だ。 (小林大純) ■ドル・円は下げ渋り、ユーロ・ドルの上昇一服で 26日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価の下げ幅拡大を受け、リスク回避的な円買いが先行。また、ユーロ・ドルの上昇でドル・円は103円60銭台まで弱含んだ。ただ、その後はユーロ買いが一服し、ドルへの一段の下押し圧力は抑制されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円66銭から103円80銭、ユーロ・円は125円87銭から126円03銭、ユーロ・ドルは1.2133ドルから1.2146ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・スペースシャワーネットワーク<4838>、インソース<6200>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(12月17-18日分) 「緩やかなドル安・円高が続き、為替をはじめ金融市場の動向に注視」(何人かの委員) 「株式市場では依然としてボラティリティ指標が感染拡大前よりも高めに推移」 「資産買入れやYCC運営などで点検が適当」(多くの委員) 「市場の状況に応じた柔軟な調整の余地を探るべき」 【経済指標】 ・米・12月シカゴ連銀全米活動指数:0.52(予想0.1、11月:0.31←20.27) ・米・1月ダラス連銀製造業活動指数:7.0(予想12.0、12月:9.7) <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・9-11月ILO失業率(予想:5.1%、8-10月:4.9%) 《CS》
関連銘柄 16件
2413 東証プライム
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時価総額 1,170,818百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
4185 東証プライム
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時価総額 903,414百万円
大手化学メーカー。半導体材料やディスプレイ材料に加え、バイオプロセス材料や診断薬材料、ABS樹脂等を提供。合成樹脂事業は足踏み。24.3期3Qはライフサイエンス事業が増収。CDMO事業の新工場稼働が寄与。 記:2024/03/04
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スペースシャワーネットワークとSKIYAKIが経営統合して誕生。国内最大の音楽専門チャンネルを運営。ライブハウス事業、ディストリビューション事業等も手掛ける。成長期待領域への積極投資などに取り組む。 記:2024/06/28
6027 東証グロース
2,988
10/9 15:00
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法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
6200 東証プライム
1,072
10/9 15:00
+27(%)
時価総額 91,380百万円
講師派遣型研修事業が主力。公開講座事業やITサービス事業、eラーニング・動画販売等も。取引先は製造業や官公庁関連など4万5000組織超。講師派遣型研修事業は中堅企業中心に民間企業の研修実施回数が順調。 記:2024/06/28
6594 東証プライム
3,044
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時価総額 3,630,180百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
2,820
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時価総額 17,605,536百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
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時価総額 2,326,036百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7214 東証スタンダード
1,148
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-9(%)
時価総額 6,074百万円
独立系自動車部品メーカー。奈良県磯城郡に本社。駆動系部品のOEM供給、補修用部品の製造・販売等を行う。現代自動車が主要取引先。海外売上比率は8割超。配当性向25%目標。補修用部品市場では品揃え強化図る。 記:2024/08/20
7974 東証プライム
7,877
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時価総額 10,229,781百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
25,770
10/9 15:00
+310(%)
時価総額 12,153,982百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,027
10/9 15:00
+6(%)
時価総額 1,448,754百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
657.4
10/9 15:00
-7.5(%)
時価総額 1,056,454百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9983 東証プライム
50,710
10/9 15:00
+570(%)
時価総額 16,136,987百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,696
10/9 15:00
+115(%)
時価総額 14,982,808百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17