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後場に注目すべき3つのポイント~やはり「高値もち合い」へ移行?

2020/11/17 12:53 FISCO
*12:53JST 後場に注目すべき3つのポイント~やはり「高値もち合い」へ移行? 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続伸、やはり「高値もち合い」へ移行? ・ドル・円はもみ合い、ユーロ・ドルはじり高 ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は小幅続伸、やはり「高値もち合い」へ移行? 日経平均は小幅続伸。6.48円高の25913.41円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。 週明け16日の米株式市場でNYダウは470ドル高と続伸し、2月以来となる過去最高値を付けた。バイオ製薬のモデルナが開発している新型コロナウイルスワクチンが良好な試験データを示したことなどから、実用化への期待が一段と高まった。大統領選での勝利が確実視されるバイデン前副大統領が「議会は速やかに経済対策を成立させる必要がある」などと主張したことも株高を後押しした。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで136円高からスタート。取引時間中としてはおよそ29年ぶりに26000円台を回復し、朝方には一時26057.30円(150.37円高)まで上昇した。ただ、その後は利益確定売りも出て伸び悩み、前場中ごろを過ぎるとマイナスへ転じる場面があった。 個別では、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株が堅調。ファーストリテ<9983>は取引時間中の上場来高値を更新したが、前引けにかけてマイナス転換する場面もあった。新型コロナワクチンへの期待が高まったことでJAL<9201>やJR東<9020>は大きく上昇。中小型株では再生可能エネルギー発電のレノバ<9519>が賑わっている。10月度売上高が好感されたイオンファン<4343>は急伸し、自社株買い実施を発表したエンプラス<6961>が東証1部上昇率トップ。一方、リクルートHD<6098>は今期減益見通しを発表し、売りに押されている。ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>もさえない。中小型株ではチェンジ<3962>が急反落し、スカラ<4845>はストップ安水準で前場を折り返した。 セクターでは、空運業、保険業、鉱業などが上昇率上位。半面、精密機器、情報・通信業、サービス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の27%、対して値下がり銘柄は70%となっている。 前日の米株式市場ではNYダウやS&P500指数が過去最高値を更新し、本日の日経平均も寄り付きでおよそ29年ぶりに26000円台を回復した。ただ、その後は伸び悩み、前場中ごろを過ぎると前日終値近辺でもみ合う展開となっている。 節目の26000円を回復して短期的な達成感が意識されやすいことに加え、11月に入ってから前日までに値幅にして3000円近い大幅上昇を見せていたため(10月30日終値22977.13円、11月16日終値25906.93円)、スピード調整はやむを得ないところだろう。東証1部全体としてはおよそ7割の銘柄が値下がりし、東証株価指数(TOPIX)は0.26%の下落で前場の取引を終えた。ファーストリテや東エレク、ファナック<6954>といった一部の値がさ株が日経平均の押し上げに寄与していることが窺える。そのファーストリテも連日の上場来高値更新で買い疲れ感が見えてきた。 最近の売買動向を見ると、東京証券取引所が発表した11月第1週(2~6日)の投資部門別売買状況で外国人投資家は現物株を3493億円、TOPIX先物を2700億円、日経平均先物を3200億円それぞれ買い越していた。その後の期間の先物手口を見ても、BofA証券など主だった外資系証券のTOPIX先物の買い越しが継続。海外実需筋による株価指数先物の買い戻しはある程度進んだ可能性があるだろう。 また、個人投資家はと言えば日経レバETF<1570>の買いに弾みが付いていないうえ、日経ダブルイン<1357>の純資産総額も売り一巡後は3000億円をやや下回る水準で推移している。高値警戒感がくすぶり、一段の上値追い機運が高まっていないことが窺える。 先週13日の当欄で目先の日経平均の推移について「25000~26000円レンジでのもち合い」を予想した。ひとまず26000円を上限としたのは、もちろん節目意識が働くだろうということもあるが、株価純資産倍率(PBR)が1.2倍に迫ってきたというのがもう1つの理由に挙げられる。2019年末とおおむね同水準だ。ワクチンの実用化で新型コロナを克服する可能性が高まってきたと言っても、バリュエーションを見ると現在の日経平均の水準は景気回復期待をある程度織り込んでいるとも考えられる。 とはいえ、本日の日経平均の値動きは大台回復後も底堅いと言っていい。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れに加え、米株の変動性指数(VIX)が節目の20近くまで低下してきたことによるリスク資産の買い需要、さらにNTT<9432>によるNTTドコモ<9437>株の公開買付け(TOB)で発生する買い需要と、需給面での株価押し上げ要因が多数挙げられており、「年末ラリー」への期待は根強くある。上げ一服と言えど、調整らしい調整に至るとまでは考えづらい。 これらを踏まえ、日経平均は目先、前述したような高値もち合いで推移するとの見方を維持したい。 ■ドル・円はもみ合い、ユーロ・ドルはじり高 17日午前の東京市場でドル・円はもみ合い、104円50銭付近で方向感の乏しい値動きが続く。ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移し、目先の日本株安への警戒から円売りは縮小。一方、ユーロ・ドルはじり高で1.1860ドル台に浮上し、ドルへの下押し圧力がかかりやすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円42銭から104円59銭、ユーロ・円は123円86銭から124円00銭、ユーロ・ドルは1.1853ドルから1.1866ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・不二硝子<5212>、SEMITEC<6626>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀行(議事要旨) 「必要なら追加措置の用意。政策は債券買いにフォーカス」 「一段の利下げは合理的ではなく、マイナス金利の可能性は極めて低い」 <国内> ・日豪首脳会談予定 <海外> ・特になし 《HH》
関連銘柄 21件
1,235
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+17(%)
時価総額 90,106百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネス等を手掛ける。IT人材の育成、ふるさとチョイスの運営等も。イー・ガーディアンなどを傘下に収める。公共DX、セキュリティ再編に集中。LoGoチャットは有償自治体数が増加傾向。 記:2024/05/08
4343 東証プライム
2,663
11/1 15:00
-12(%)
時価総額 52,669百万円
アミューズメント施設運営会社。モーリーファンタジー、スキッズガーデン等のブランドを展開。イオン傘下。国内外で1160店舗超。27.2期営業利益74億円目標。インドネシア、ベトナムを成長最重点国に位置付け。 記:2024/05/08
4845 東証プライム
463
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-9(%)
時価総額 8,194百万円
サイト内検索エンジン「i-search」、自動音声応答システム等を手掛けるDX事業が主力。リユースECサイト「遊々亭」の運営等を行うEC事業等も。事業の選択と集中、コスト削減による事業構造改革を推進。 記:2024/10/12
5212 東証スタンダード
1,681
3/18 14:59
-6(%)
時価総額 3,601百万円
医療用ガラス器具メーカー。注射剤容器のアンプルに強み。管瓶・試験管も。昨年11月にMBOに向けたTOB実施を発表。TOB価格は1700円。TOB成立し、3月19日付で上場廃止に。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/03/09
9,141
11/1 15:00
-392(%)
時価総額 15,502,770百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6626 東証スタンダード
1,768
11/1 15:00
-43(%)
時価総額 20,106百万円
薄膜センサに強みを持つ電子部品メーカー。バルクセンサや赤外線センサ、サージアブソーバ、定電流ダイオード等も手掛ける。自動車向けが主力。海外売上高比率は8割超。自動車・医療向け中心に顧客開拓に取り組む。 記:2024/09/03
6758 東証プライム
2,674.5
11/1 15:00
-49(%)
時価総額 16,697,166百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,044
11/1 15:00
-73(%)
時価総額 4,025,474百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6961 東証プライム
5,940
11/1 15:00
-1,000(%)
時価総額 57,814百万円
各種ICテスト用ソケット、高精度ギヤの自動車用部品、光通信デバイス、遺伝子検査用製品等の製造・販売を行う。精密樹脂加工技術に強み。事業ポートフォリオの転換進める。テスト用ソケットの技術開発などに積極投資。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,615.5
11/1 15:00
-67(%)
時価総額 42,671,848百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,963
11/1 15:00
-182(%)
時価総額 10,341,468百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,485
11/1 15:00
-915(%)
時価総額 10,604,668百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,620.5
11/1 15:00
-8(%)
時価総額 21,523,473百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,239
11/1 15:00
-34(%)
時価総額 12,711,559百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9020 東証プライム
3,045
11/1 15:00
-25(%)
時価総額 3,454,285百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9201 東証プライム
2,425
11/1 15:00
-30.5(%)
時価総額 1,060,074百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9432 東証プライム
147.4
11/1 15:00
-0.3(%)
時価総額 13,347,117百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9519 東証プライム
869
11/1 15:00
-2(%)
時価総額 79,205百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
48,140
11/1 15:00
-1,380(%)
時価総額 15,319,159百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,964
11/1 15:00
-534(%)
時価総額 15,444,560百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17