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米国雇用統計:9月の振り返りと10月のポイント「失業率は9月に比べ低下予想」 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

2020/11/5 16:26 FISCO
*16:26JST 米国雇用統計:9月の振り返りと10月のポイント「失業率は9月に比べ低下予想」 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子) こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。11月6日発表の米雇用統計に向けてレポートをご紹介します。その前に前回の9月雇用統計を振り返ってみましょう。 9月の非農業部門雇用者数は前月比66.1万人増となり、市場予想の85.9万人増を下回る結果に留まりました。失業率は7.9%と市場予想の8.2%を下回る改善となりました。平均時給は前年比4.7%増と市場予想の4.8%増を若干下回る結果となっています。 雇用者数が予想より伸び悩んだことから、ドル・円は一時105円12銭まで下落しましたが、ユーロ安・米ドル高の相場展開を意識して105円39銭まで反発し、105円35銭で取引を終了しています。ダウ工業株30種平均も、予想を下回る増加幅だった雇用者数を嫌気し、前日比134.09ドル安の27682.81ドルで取引を終了しました。 10月の雇用統計は非農業部門就業者数60万人増、失業率7.6%、平均時給は前月比+4.5%と予想されていますが、いったいどのような内容になるのでしょうか。 10月予想については、失業率は9月より若干低下を見込んでいますが、ほぼ9月並みの水準で予想されています。レポートでは、『新型コロナウイルスの感染流行が終息する兆候は確認されていないことから、雇用拡大のペースはさらに鈍化する可能性があります』と伝えています。 また、『10月の非農業部門雇用者数が、市場予想を上回った場合、持続的な雇用拡大への期待が再浮上し、リスク選好的なドル買いがやや強まる可能性があります』と考察しています。失業率が市場予想通り、あるいは市場予想を下回る低下を見せた場合も、ドル買い材料になるだろうと予測しています。 一方、『10月の非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想を下回った場合、為替相場は一時的にドル安・円高に振れる可能性があります』と推察しています。ただ、『失業率が低下した場合、米国株式は上昇し、リスク選好的なドル買いが強まる可能性あります』とも伝えています。 さて、11月3日に投開票が行われた米総選挙は予想以上の大接戦となっています。レポートでは留意点として、『株式市場では選挙結果が確定すれば、どちらが勝っても株高となる可能性が高いと予想していますが、債券市場では、バイデン候補が勝利し、議会両院で民主党が過半数を占めた場合、大規模な財政出動によって長期金利は年内に1%近辺まで上昇するとのとの見方が出ています』と伝えています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「米国雇用統計」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子 《CN》