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16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、建設銀など上場来高値

2024/8/16 18:20 FISCO
*18:20JST 16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、建設銀など上場来高値 16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.07ポイント(0.07%)高の2879.43ポイントと小幅ながら続伸した。 前日の好地合いを継ぐ流れ。15日に発表された7月の経済指標では、不動産関連の統計が弱かったものの、注目度の高かった小売売上高は市場予想を上回った。市場の一部からは、内需が持ち直しの兆しを見せているとの声も聞かれている。中国経済対策にも期待感。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は15日、下半期の経済成長を支えるため、新たな政策を準備しているなどと述べた。人民銀は先週までリバースレポを通じた資金供給を抑えていたが、今週に入り、再び厚めの供給に舵を切っている。ただ、上値は限定的。不動産デベロッパーの債務問題が根強いほか、本土マネーの流出懸念もくすぶっている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) 銀行株が上げを主導。中国建設銀行(601939/SH)が2.2%高、中国銀行(601988/SH)が1.3%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.7%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.5%高で引けた。建設銀株と中国銀株は上場来高値を更新し、農業銀株と工商銀株も最高値に接近している。 石油・石炭や非鉄など資源関連株も高い。中国海洋石油(600938/SH)と陝西煤業(601225/SH)がそろって1.8%、中国石油天然気(601857/SH)が1.7%、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.8%、中国アルミ(601600/SH)が1.1%ずつ上昇した。商品市況高が追い風。昨夜のNY商品取引所では、WTI原油先物が1.5%高と3日ぶりに反発している。米経済の減速懸念が後退し、原油需要も増えると予想された。また、16日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、主要産品が高く推移している。そのほか、医薬株、通信株、海運株、保険株なども買われた。 半面、不動産株はさえない。新城控股集団(601155/SH)が3.3%、京能置業(600791/SH)が2.7%、信達地産(600657/SH)が2.4%ずつ下落した。公益株、インフラ関連株、消費関連株の一角も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.04ポイント(0.02%)安の235.25ポイント、深センB株指数が0.85ポイント(0.08%)高の1106.27ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《NH》