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4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で4日ぶり反発、不動産株に買い戻し

2024/6/4 17:06 FISCO
*17:06JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で4日ぶり反発、不動産株に買い戻し 4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比12.71ポイント(0.41%)高の3091.20ポイントと4日ぶりに反発した。 自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日まで続落し、4月25日以来の安値水準に落ち込んでいた。資源価格の下落や、一部産業の業績不安などで売り先行したが、指数は後場途中からプラスに転じた。中国景気の持ち直しも改めて意識される。3日発表された5月の財新中国製造業PMI(民間集計)は予想を上回る51.7に上昇し、景況判断の境目となる50を7カ月連続で超えている。約2年ぶりの高水準だ。米格付け大手ムーディーズは3日、2024年の中国経済成長率予測を4.0→4.5%に引き上げている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の上げが目立つ。金地集団(600383/SH)が6.6%高、保利発展控股集団(600048/SH)が3.1%高、中華企業(600675/SH)が2.2%高、緑地HD(600606/SH)が1.7%高で引けた。物件販売の苦戦を嫌気した売りが続いていたものの、この日は買い戻しの動きが先行している。当局の支援策も改めて材料視された。中央政府が5月17日に住宅ローン規制の緩和を発表して以降、各地方政府は具体的な実施規定を相次いで明らかにしている。また、シティグループは最新リポートで、「中国の不動産市場はソフトランディング(軟着陸)に向かっている」との見解を示した。 医薬株も高い。津薬達仁堂集団(600329/SH)が5.2%、湖北済川薬業(600566/SH)が3.9%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.1%、薬明康徳(603259/SH)が3.0%、馬応竜薬業(603993/SH)が2.8%ずつ上昇した。金融株、運輸株、公益株、インフラ関連株、素材株、食品・酒造株なども買われている。 半面、石炭・石油株はさえない。エン鉱能源(600188/SH)が4.9%、中国神華能源(601088/SH)が2.3%、中国石油天然気(601857/SH)が1.7%、中国石油化工(600028/SH)が1.1%ずつ下落した。原油安が逆風。昨夜のWTI原油先物は3.6%安と4日続落し、一時、約4カ月ぶりの安値を付けた。自動車株、ハイテク株も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.54ポイント(0.64%)安の240.51ポイント、深センB株指数が6.80ポイント(0.60%)高の1133.99ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》