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17日の香港市場概況:ハンセン0.01%安で5日続落、碧桂園7.2%下落

2023/8/17 18:27 FISCO
*18:27JST 17日の香港市場概況:ハンセン0.01%安で5日続落、碧桂園7.2%下落 17日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.67ポイント(0.01%)安の18326.63ポイントと5日続落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.47ポイント(0.31%)高の6292.33ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1129億2370万香港ドルとなっている(16日は979億3040万香港ドル)。 中国の景気懸念が重しとなる流れ。7月の経済指標が総じて市場予想を下回って着地するなか、複数の証券ブローカーが中国経済の先行きに慎重な見方を示している。2023年に「5.0%前後」の国内総生産(GDP)成長を確保するとの当局目標について、「達成は困難」との見方が広がる状況だ。もっとも、指数は中盤から下げ渋る(本土株指数などはプラス)。中国の景気支援スタンスが相場を下支え。中国の国営メディアは16日、「2023年の経済目標を達成するため、国務院(内閣に相当)は政策調整を強化する」などと報道した。来週21日に発表される最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」については、銀行貸出の指標となる1年物と住宅ローン金利の指標となる5年物がそれぞれ引き下げられると見込まれている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が7.2%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が7.1%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が6.4%安と下げが目立った。京東健康は昨日引け後、34%増収、利益7倍の中間決算を発表。一部のアナリストは、売上高が予想に届いていないと指摘した。 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、世茂集団HD(813/HK)が5.1%、龍湖集団HD(960/HK)が3.0%、融創中国HD(1918/HK)が2.6%ずつ下落した。 そのほか、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が3.0%安。同社が17日公表した4~6月期決算は、純利益が前年同期比で66%減少した。 半面、自動車セクターは高い。小鵬汽車(9868/HK)が4.4%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.1%、理想汽車(2015/HK)が3.6%、東風汽車集団(489/HK)が2.3%ずつ上昇した。 太陽光発電(PV)関連の銘柄群も物色される。保利協キン能源HD(3800/HK)が3.5%高、陽光能源HD(757/HK)が2.9%高、信義光能HD(968/HK)が2.5%高、福莱特玻璃集団(6865/HK)が1.7%高で取引を終えた。 一方、本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の3163.74ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。軍事関連株、消費関連株、インフラ関連株、素材株、エネルギー株、運輸株、医薬品株なども買われた。半面、金融株は安い。不動産株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《AK》