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8日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で続落、不動産株に売り

2023/8/8 17:07 FISCO
*17:07JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で続落、不動産株に売り 8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比8.21ポイント(0.25%)安の3260.62ポイントと続落した。 中国経済を巡る不透明感が重しとなる流れ。地方政府や不動産デベロッパーの債務問題がクローズアップされている。「中国の地方政府傘下で、インフラ建設などの資金調達を担う投資会社、地方融資プラットフォーム(LGFV)の資金繰りが一段と悪化しているもよう」と報じられたほか、「一部デベロッパーは、米ドル建て社債の利息を期限までに支払うことができなかった」などとも伝わっている。人民元安の進行も警戒。中国人民銀行(中央銀行)は8日、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日ぶりに元安方向で設定した。外国為替市場では人民元安・米ドル高が進み、約3週ぶりの元安水準で推移している。取引時間中に公表された7月の貿易統計に関しては、輸出と輸入がそれぞれ予想以上に落ち込んだ。「当局は景気対策を更に強める」との見方につながり、指数は一時プラス圏に浮上。ただ、上昇の勢いは続かなかった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の下げが目立つ。華遠地産(600743/SH)が9.0%安、金地集団(600383/SH)が3.3%安、新城控股集団(601155/SH)が2.6%安、信達地産(600657/SH)が2.0%安で取引を終えた。 証券株も安い。太平洋証券(601099/SH)が8.2%、中原証券(601375/SH)が4.2%、国聯証券(601456/SH)が3.2%、国金証券(600109/SH)が2.6%ずつ下落した。 ハイテク株もさえない。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.5%安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.3%安、光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)とスーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)がそろって1.9%安で引けた。公益株、銀行・保険株、自動車株、インフラ関連株、軍事関連株なども売られている。 半面、医薬品株はしっかり。人福医薬集団(600079/SH)が3.4%、天士力医薬集団(600535/SH)が3.0%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.6%ずつ上昇した。前日のマーケットでは、産業統制の強化が警戒され急落している。「中国で医薬品業界を対象とした『反腐敗キャンペーン』が全面的に始動した」などと報じられていた。エネルギー株、素材株、メディア・娯楽株、空運株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.05ポイント(0.02%)安の275.20ポイント、深センB株指数が1.97ポイント(0.16%)高の1214.66ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》