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24日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で3日続落、不動産株に売り

2023/7/24 16:44 FISCO
*16:44JST 24日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で3日続落、不動産株に売り 週明け24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比3.58ポイント(0.11%)安の3164.16ポイントと小幅ながら3日続落した。 投資家の慎重姿勢が継続する流れ。中国景気の先行き不安が意識されている。景気回復の遅れが指摘される中、このところ当局は消費刺激策を相次ぎ発表しているものの、一部からは「景気押し上げ効果は薄い」との声も聞かれた。中国では近く、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる。政策の内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となった。もっとも、経済対策に対する期待感は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の下げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が2.7%安、保利地産(600048/SH)が2.1%安、金地集団(600383/SH)が1.9%安、信達地産(600657/SH)が1.3%安で引けた。依然として債務問題がくすぶっている。JPモルガンは最新リポートで、民営デベロッパーを巡る不透明感は払しょくされていないなどと指摘した。 酒造・食品株も安い。舎得酒業(600702/SH)が2.7%、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.4%、仏山市海天調味食品(603288/SH)と上海妙可藍多食品科技(600882/SH)がそろって2.3%ずつ下落した。素材株、エネルギー株、金融株、海運株なども売られている。 半面、ITハイテク株はしっかり。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.6%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.7%高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が1.6%高で取引を終えた。 通信・ネットワーク関連株も物色される。超訊通信(603322/SH)が6.5%、中貝通信(603220/SH)が4.7%、中国移動(600941/SH)が1.8%ずつ上昇した。メディア・娯楽株、公益株、医薬品株、空運株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.48ポイント(0.55%)安の267.31ポイント、深センB株指数が4.81ポイント(0.41%)安の1180.59ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》