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16日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、消費や不動産に売り

2023/5/16 17:12 FISCO
*17:12JST 16日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、消費や不動産に売り 16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比19.75ポイント(0.60%)安の3290.99ポイントと反落した。 中国景気の持ち直し遅れが懸念される流れ。取引時間中に公表された4月の各種経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが事前予想をそろって下回った。これまでに報告された4月の経済指標に関しても、景気鈍化を示唆する内容が相次いでいる。国有企業株のバリュエーション見直しや、経済対策の期待感で指数は小高く推移する場面がみられたものの、引けにかけて下げの勢いを増した。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の下げが目立つ。自動車の長城汽車(601633/SH)が3.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)と百貨店の王府井集団(600859/SH)がそろって2.8%安、酒造の重慶ビール(600132/SH)が2.3%安で引けた。 不動産株もさえない。上海世茂(600823/SH)が5.0%、格力地産(600185/SH)が2.4%、緑地HD(600606/SH)が1.9%、臥龍地産(600173/SH)が1.1%ずつ下落した。金融株、素材株、インフラ建設関連株、公益株、メディア・娯楽株なども売られている。 半面、医薬品株は高い。華潤双鶴薬業(600062/SH)が6.3%、昆薬集団(600422/SH)が5.0%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.6%、健康元薬業集団(600380/SH)が2.4%ずつ上昇した。エネルギー株、半導体株、電力設備株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.67ポイント(0.23%)安の289.27ポイント、深センB株指数が2.77ポイント(0.23%)安の1184.58ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》