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9日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で4日ぶり反落、半導体と医薬に売り

2023/5/9 18:00 FISCO
*18:00JST 9日の香港市場概況:ハンセン2.1%安で4日ぶり反落、半導体と医薬に売り 9日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比429.45ポイント(2.12%)安の19867.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.55ポイント(2.36%)安の6735.13ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1221億4020万香港ドルにやや拡大している(8日は1080億10万香港ドル)。 中国内需の弱さが懸念される流れ。取引時間中に公表された4月の貿易統計では、人民元建て輸入が0.8%減少し、3月の6.1%増からマイナス成長に転落した。また、輸出の伸びも3月の23.4%から4月の16.8%に縮小している。米中のインフレ指標発表も気がかり。米国では10日に4月の消費者物価指数(CPI)、11日に同月の生産者物価指数(PPI)、中国では11日に同月のCPIとPPIが公表される。指数は引けにかけて下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が7.4%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.5%安と下げが目立った。 セクター別では、半導体が安い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、ASMPT(522/HK)が4.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.7%、華虹半導体(1347/HK)が2.6%ずつ下落した。 医薬品セクターも急落。中国神威薬業集団(2877/HK)が5.3%安、薬明生物技術(2269/HK)が5.0%安、康希諾生物(6185/HK)が4.3%安、翰森製薬集団(3692/HK)が3.6%安で引けた。 レストランチェーンやスポーツ用品など消費セクターもさえない。百勝中国HD(9987/HK)が3.5%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.2%安、安踏体育用品(2020/HK)が4.4%安、李寧(2331/HK)が%安が3.9%安と値を下げた。 産金セクターも売られる。霊宝黄金(3330/HK)が5.4%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.1%安、招金鉱業(1818/HK)が3.8%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.3%安で取引を終えた。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.10%安の3357.67ポイントで取引を終了した。半導体株が安い。医薬品株、エネルギー株、消費関連株、素材株、発電株なども売られた。半面、証券株は高い。不動産株、銀行株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》